「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「古稀をことほぐ」

2012年04月12日 | おせっかい

      
                         音楽教師のピアノ演奏に合わせて「校歌斉唱」

昭和32年3月に中学校を卒業した私たちは目出度く古稀を迎えた。
「人生の大きな節目に当たって、久しぶりに集い笑顔を合わせ、お互いがお互いの健康と再会に祝杯を挙げよう」と呼びかけた。
当時お世話になった先生方4人も出席して頂いた。東京や川崎など遠来の友を含め67人が参加。総勢71人による華やかな中学校古稀同窓会。
一つの建物の中で会場を替えて一次会二次会、トータル5時間を楽しく過ごした。

卒業当時282人。住所不明や物故者を除き200人に案内状発送、その結果で67人の出席。それが上出来なのか不出来なのか、判断は別れるところであろう。
それぞれに生活様式は異なるし、それぞれに事情があるのだから、出席した人数の多い少ないによって成功か否かの判断材料にはならないと思いたい。

問題は人数などではなく、如何に参加者の笑顔がはじけるか、最後まで付き合おうと思わせるか、などについて幹事団で頭をひねってきた。
あれこれ考えてもそこは素人集団である。しかも前回からは3年も4年もたっており、物忘れもあってついついやるたびに初めてのことのように思えたりする。そんな中でも、色んな準備をしながら話し合いを重ねることで意外な発見があったり、幹事であるが故の面白さが出てきたりする。

注目すべきは先生方の若さと情熱である。80代後半であっても大きな元気のある声で、一つでも教訓になる話をしようと努力されているのがわかる。
我々は還暦から10年を経た古稀を迎えているが、恩師の目から見れば幾つになろうと教え子なのである。その変わらぬ師弟関係を保つことで得も言われぬ秩序が生まれ、会その物が締まるから、同窓会は楽しいのだと思う。

今一つ自慢話は「趣味のコーナー」を設けることかな。
会場の一角に、陶芸・水墨画・水彩画・油絵・書道・編み物・輪飾りなどなど。普段精を出している作品を並べる。自分もやってみようと思う人が出てくるかもしれない、出ないかもしれない。ただ、会場が華やかさを帯びるし差し当たっての話の接ぎ穂になる、と思っている。

わずか5時間、されど5時間。多くの人から感謝の電話が入る時、それまでの何もかもが吹っ切れて、心から楽になれる瞬間を味わう。これがたまらなくいい。

当日は朝早くから篠突く雨。前も見えにくいほど降る。開会2時間前の午後2時、奇跡を呼ぶようにピタッと上がった。天は我らに味方した。

コメント (8)
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