「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「水無月ふつか」

2018年06月02日 | 晴耕雨読

     
ビフォー   梅林への降り口           梅の木に行くまでの広場      広場を埋め尽くす雑草

     
 アフター

今年もこの季節の大仕事「梅の下刈り」に汗を流した。
元々今日を予定していたので、朝からのガンガン陽射しにもめげず、草刈り機を唸らせること2時間余り。
越が痛くなるのもひたすらガマン。何回かの給水タイムと、草刈り機に巻き付くツルの除去での小休止など適度に休みを取り入れながら。

梅林に降りるコンクリートの坂道さえ、ハゼノキや桐の木などが生い茂ろうとしている。
今年1年放っておいたら、来年はもう坂道を降りられないほどのヤブになってしまう。恒例行事として年2回、こうして汗を流しながらカマを振るい、剪定ばさみを駆使し、て取り除くからこそ、梅の木の守も出来るし、梅の実の恩恵にも預かれるということ。

但し、梅の木にたどり着く前の広場には、ありとあらゆる草が室をなしている。少し刈込の時期が遅れた分、今年はことさら伸びて、密集していて草刈り機を唸らせる音も高くなる。そうしてビフォー・アフターの如く、それはそれはきれいに爽やかになる。
精一杯下を向いて草を薙ぎ倒してヒョイと見上げた梅の木に、なんとまあ梅の実の少ないこと。今までに見たこともないほどの不作。いったいどうしたんじゃろう。梅見と呼ばれる2月終わりの頃には、満開の花が匂うばかりに例年以上に花を付けていたというのに。

これだから農作業は当てにならないし、収穫を見込んでほくそ笑んだ春先が滑稽に思える。
しかもこの時期の風物詩であるカジカの声も今日は聞こえなかった。もう1週間、2週間後に行ったら、ちょうどいいのかも。
何とも自然を相手にすることは、予定通りにいかないことの方が多いという教訓かもね。

ところで6月初めと言えば、思い起こすこと1年前。蓄膿症の手術直後で医療センターのベッドの上であった。
来る日も来る日も鼻の奥を突っつかれて涙を流し、早く現役復帰したいと祈るような思いをしたあの日がよみがえる。
そして術後丸1年を経過した今でも、慢性的な鼻詰まり感が抜けず、薬の服用を余儀なくされている。
最初にお世話になり術後も続けてお世話になっている開業医の話では「完治」という言葉は滅多に使わないらしい。

つまり、蓄膿症としての手術は成功しており、術前の不具合は解消された。でも術前にはなかった鼻詰まり感と話しにくさが残るのはまた別の話であるかのような、判ったような判らない説明を繰り返すばかり。

この梅林の草刈作業みたいに、ビフォー・アフター。手術前と手術後の差がはっきり感じ取れない蓄膿症手術1年後である。

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「水無月ついたち」

2018年06月01日 | 季節の移ろい・出来事

           

早くも水無月ついたち。6月の声を聞き、メダカが卵を産み始める季節となった。
と思ったらメダカの子が早くも3匹孵って、親とは別のバケツでゆったり、時々目にも留まらぬ速さで泳いでいる。
一昨年の最多17匹から徐々に減って11匹に。今年は出来れば3倍に増やしたいと、しっかり見守っている。

親たちの水槽に産卵用のスポンジを浮かせておく。水温が上がるこの頃になるとそのスポンジに卵を産み付ける。
スポンジに新しい卵がくっついているのを確認したら、別の子育て用バケツにスポンジを移して3~4日毎日観察する。
メダカなのかボーフラの子なのか見分けがつかないほどの小さな物体が自在に動き始める。

片方ではあれこれ忙しい思いをしながらではあるが、朝に夕に覗き込み、昼は親たちの水槽に一つまみの餌やりの時間でまた覗く。
生き物を飼うということは、たとえどんな小さな命でも大切に守ってやらなければならない義務感みたいなものを感じる。
餌を与え、様子を観察し、無病息災を祈る。そして子孫繁栄のお手伝いもしてやりたくなる。

水槽をのぞき込んで、なんとも癒される気分にさせられるのは、1日のうちでホンの短い時間でしかないのに、なんかしら大切な時間に思えて来る。
メダカもしたたかで、餌を欲しがらない冬場は、ホンのちょっと覗こうものなら、一瞬にして浮草に潜り込んで姿を見せてはくれない。
ところがどうだ、水温が上がって元気が出てくる季節になると、餌やりの時間でなくてもちょっと覗くだけで全員が水面に浮きあがって来て餌をおねだりする。そんな仕草がまたなんとも愛おしい。

やはり生き物同志。餌を与えて命を守ってやると、その代りに癒しをくれる。
さて今年の夏が終わるまでに何匹に増えているか、楽しみに。

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