ここ3年間、セ・パ交流戦勝ち越しを続けていた我が愛しの広島カープ。
今年ばかりは「交流戦貯金」が増えるなんてことはハナから考えられなかった。むしろ、交流戦前に10あった貯金がいくつに減るか、そちらの方が心配であった。貯金があるうちに交流戦が終えられればいいが、と思うほどの迫力ない戦いぶりが続いた。
それでも田を引き離しての首位。不思議な現象という印象を否めなかった。要するに他のチームが弱いし、熱狂的カープファンに圧倒される部分無きにしも非ず、だったような。
結果的に交流戦は7勝11敗、借金4つは上出来だったと言うべきであろう。
投手は全くだらしない。野手は打てない守れない。これでよくぞ借金4で終えられたものだ。と安堵の胸を撫で下ろしている。
それでも、地元はもちろん連日超満員。敵地でも半分はカープファンの赤で観客が染まる応援ぶり。
これを見ただけでも選手はもっと発奮すべきである。監督もスタッフももっと一つの勝ちへの執念を見せて欲しい。
確かに、まだ鞭を入れる段階ではないことくらい解っている。いま、ヘタにあがくと夏場にへばることは百も承知。
それでも、1イニングに7点とか10点取られるような野球は見せて欲しくない。仮りにも昨年一昨年のセリーグ覇者なのである。
来る日も来る日も割れんばかりの赤ヘルファンが殺到してくれているのである。負け方にも工夫をして欲しいと言いたい。
人間のやることだから当然いつもベストコンディションではない。スランプもある。
それを見極め、代替選手を如何にうまく穴埋め起用するか。ここが首脳陣の腕の見せどころである。
首脳陣にまでスランプや調整不足があってはならない。ファンは見ているのだ厳しい目で。
ヤクルト以外のセ5球団は全て負け越し借金の山の交流戦は終わった。
パのチームはどこもみんな、バットスイングの速さ、ピッチングのスピードと厳しさにおいて、セに勝っている。
また一つ上を目指す選手のかたまりであって欲しい広島カープ。パに負けるのは交流戦だけにして欲しい。
明日からはじまる夏場に向けた正念場。ブツブツ言わずにテレビ観戦できる試合運びを期待しよう。ファンの一人なんだから。