おそらく我が人生の最後となるであろう孫の、満1歳を祝う誕生祭り。
これまで4人の孫に同じようにやってきたお祝いで、ステージは我が家の日本間と決めている。
赤ちゃんを卒業して、これから一人の幼児として旅立つ瞬間に立ち会う。その最初の試練が、我が家で搗いたお祝いの1升餅を背負って数歩を歩かせる、一つの儀式である。
本人にとってはこれがなかなか大変な行事である。個人差が大きくて、すんなり背負って歩ける子もあれば、未だ歩行もままならず、1升餅の半分を背負うのが精一杯という場合もある。
おそらく最後になるであろう5人目の孫奈那さんは、この未だ歩行がままならない方の組である。
「ひとたび歩き始めたら生涯歩き続けるのだから、慌てて歩き始めなくていいのだ」という話を聞いたこともある。ジジとしてはまさに同感。ただただ無事に元気に大きく育ってくれることを祈るのみ。でも早く元気に走り回る姿を追いかけてみたい。
ちょっと複雑なジジ独特の心持ちではあるが、先ずはここまで元気で来たことを、実は晴れがましく思い、快感であることに間違いない。。
一升餅の半分を背負って、お母さんに手を取ってもらい、やっとこさ歩行の真似ごとを
4つ違いのお姉ちゃんと共にお祝い。お母さんとお姉ちゃん二人による手作りケーキ
こうして5人の孫の誕生祝と、お祝いの1升餅を5回も搗かせてくれた、私たち夫婦の二人の子供に感謝である。
と同時に、二人の子供が5人の孫を産んでくれたことで、ジジもババも一人役を果たせたのかな、という感慨もある。
ただ、これが孫の誕生祝いは最後なのだろうな~という感慨もまたあるというところか。
玄関には、おもちゃサイズから、20倍近い大型まで4足の靴が並ぶ。微笑ましくもあり、これからまだまだ応援のやり甲斐を感じて、ファイトやプレッシャーが入り混じる複雑な心境にもさせられる。
でもまあ、あのちっちゃな靴が段々大きくなり、生意気の一つも言うようになるまで、自分自身が元気で見守ってやれたらいいな、なんて思う誕生祝いである。