昨年のこの頃は「少しは負けてやってもいいのに」と思わせるくらい強かった広島東洋カープさん。
昨年までの3年間、3連覇で、燃え尽きた残り火で戦ったわけでもないだろうが、ここに来て4連覇の夢は潰えた。
広島カープに今ひとつお金と人気があったなら、4連覇も夢ではなかったろう。だが、大金持ちで人気のある球団に優勝を買われてしまった。
ま、これも致し方ない。選手も一人の人間で、名誉以上に欲もあり、選手生命の短さから考えれば、「今を高く買ってくれる」ところが自身の居場所である。
それにしては、カープの選手は、今年に限って云えばダラしなかった気がする。
今日の先発投手の乱れは何か。エースの称号が聞いてあきれる。ひょっとしてお金持ちの球団から何かの打診があったのでは・・・?
などと、さもしい推察と思いながらも勘ぐってみたくなるほど、お粗末極まりない投球姿勢であった。
それとも、緊急事態のスクランブルで、中5日休養の登板間隔に不満でもあるのだろうか。彼らはプロの野球選手なのに。
もうひとつ。このところのチーム全体の迫力のなさはなんじゃろう。チーム内に何かの不協和音が流れているんじゃなかろうか。
そんなこともないだろう。それにしても、投手王国が売りで、守り勝つ野球が神髄のカープさん。
その投手陣が崩れたら、それはもう推して知るべし。まあ、5月の20勝4敗という夢を見させてくれた今シーズンなのだ。
あれだけ勝ちまくる喜びを味合わせてくれたのだから、調子を落としたら悲哀を味合わされるのも自然の理である。
何をやってもどうあがいても、ダメな時もある。精一杯尽くしたら勝てるのなら、誰だって精一杯尽くすのだ
それでも、勝者と敗者に分かれるのが底力であり、実力というもの。今年はここまでが精一杯というところか。
まだ完全終了ではない。最後の力を振り絞って、せめてCSで一暴れ、という夢を見させてくれることに期待しよう。
笑われるかもしれないが、これで一つ気持ちの整理がついたということか。また秋に向かって・・・・・・。