いわゆる「視聴率」というものがあります。
これは、一般家庭に備え付けてリアルタイムで見る人達を図るもの。
でも、実際、今の時代は私も含めてほとんど録画や配信で見るので、リアルタイム視聴をする人の方が少ないのでは?と思います。
さらにいうなら、1・3倍速で見るか、通常で見るかでそのドラマへの愛情が違ってくるんじゃないかと。
謎解きレトリック
まったりしてて、昭和初期の雰囲気を持つよい作品です。
昭和初期、わずかに日本がモダンでハイカラで平和だった頃の話。
事件らしい事件はそんなに起こらないけど、嘘が見える女の子と売れない探偵のコンビがほのぼのしてて面白い。
すすきをお茶に出来るなんて知らなかったし。
でも、松本穂香の着物の足さばきがイマイチなんですよ。もうちょっと頑張ってくれないかしら。
お話も、レトロなのはいいとして「さすが戦前」みたいなところをもっと前面に出してくれるといいのに。
視聴率は4%台。とはいえ、後でまとめて配信で見たいかな。
でもこの物語をミステリとして見るのではなく、淡い恋物語としてみると、非常にほのぼのしていいなと。
鈴鹿央士と松本穂香の若いカップルを応援したくなりますよね。
モンスター
見始めたのはうちの旦那が「猫ちゃん」と呼んでいる趣里ファンで、娘は音月桂ファンだから・・・なんですけど、いやあ、斬新で色々な趣里を見せてくれて面白いのなんのって。
特に前回、怒鳴った姿は右京さんそのもので家族で大爆笑。
それにアイドル姿も可愛かったな。
ストーリーは、ジェシーが生真面目なエリート弁護士で趣里は中卒の弁護士。毎回強引なやり方で法廷を覆すという展開。
邪魔なのはごめんなさい。ジェシーなんです。
今一つ、ジェシーと趣里がかみ合ってないかなという気が。
頭が固くてエリートでみたいな役は松村北斗の方が似合うかもね。
視聴率は3%台で振るってないけど、何で見ないの?これ、毎回、ぎょっとする展開で楽しいし、音月桂のまぶしい笑顔に癒されますよ。
オクラ
うーん。反町&杉野。悪くないコンビです。
古い事件の犯人がわかっているのに検挙出来なかった。
それを掘り起こし、ぶっちゃけて言えば、証拠をでっち上げて犯人に自白させるというちょい変わった刑事物です。というか、若干見ている側に罪悪感を持たせるなと感じています。
回りのキャストも面白い人で固めている割には、非常に暗い。
じめじめしすぎている。ネタバレ早すぎ。
一番、このドラマの流れについていけてないのが杉野遥亮ではないかと。
生真面目すぎるというか、合う役はいいんだけど、こういうのは。
反町隆史と観月ありさの元夫婦コンビがあまりに完璧で、杉野君がかすんでしまうんですね。
あと何作で杉野君が一皮向けるか期待するしかない。
コンビのデコボコぶりがあまりよくないので、ストーリーもついつい真剣に見ないうちに終わっている印象です。
ネタバレ早すぎて視聴率下がってきている。配信で見るのも重いかも。
何かドカーン!と一発ないと逆転出来ないかもね。
民王R
正直、菅田将暉も高橋一生も出ない「民王」に価値があるのか?やっぱりなかったという印象。
あのちゃん一人で二人分の穴を埋めるのは無理。
あのちゃんはスパイス的に出てくるのはOKなんだけど、全編通してくると非常にうざいです。
しかも今回は、国民と入れ替わると言う事で、それほど有名人出ず。
まさにエンケンの演技力一筋にかかっているわけですよ。
以前のように真剣には見られず、これも倍速。
全領域異常解決室
藤原竜也が出ているので見てます。
面白くないわけではないです。なんせ事務所が神社の中にいて、「ヒルコ」なる「神」が事件を起こしていく。それを日本古来の異常現象に当てはめて解決していく。そうは言っても、結果的には古来の話とは関係ない事件なんですけどね。
藤原竜也と広瀬アリスのコンビはまあまあとして、余計な警察の二人、ユースケ・サンタマリアと成海璃子のコンビがうざい。
柿沢勇人はさすがに誰とあっても邪魔しない人だなあと。
このドラマの見どころはなんだろうと考えると、日本古来の超常現象に関する知識と、藤原竜也の長セリフ。さらにいうなら中国史劇ばりのアクションではないかと。
今までは真っ先に飛び出していく役が多かった藤原君が、教える役になったというのは感慨深い。歳を重ねたんだなと思います。
見飽きないドラマかなと思います。
ザ・トラベルナース
すっかり定着した感のある「トラベルナース」です。
あゆみちゃんこと岡田将生と、中井貴一の面白コンビが毎回笑わせてくれたり真剣に見せてくれたり。これぞ今季一番のドラマでしょう。
が!一言言いたい。
なぜ韓国人を出す必要があるのか?あの程度の語学力でナースをされたんじゃ怖いったらない。ほんと、民放はおかしい。日本人はあっちのドラマに出演出来ないのに何でこっちのドラマにいるの?
大体、1話目、「もうねましょう。チャルジャ(おやすみ)」と言った。
で、韓国人も「チャルジャ」って言ったけど、これってどうなの?しずかさんは目上だよ?「チュムセヨ ソンベー」が正しいんじゃないか?
余計な韓国語は使わないで欲しい。
せっかく山崎育三郎が院長でかっこいいのに~~~~~
ライオンの隠れ家
兄は市役所の職員。その弟は自閉症で作業所に通っている。
二人には血が繋がらない姉がいて、突如家に転がり込んできた自称「ライオン」5歳がどうやら甥のようだ。
だけど、なぜ姉は姿を消したのか、姉の配偶者は?ライオンの背中の傷は?
普通の毎日の中に謎と優しさがあふれているドラマで秀作だなと思います。
柳楽優弥が普通のいい「お兄ちゃん」として、絶対に暴言を吐かないという安心感がすごいんですよ。で、みっくん、つまり弟役の坂東龍太の演技力のすごさったらないです。
どれだけ役を研究しつくしているんだろう。みっくんの見てないようでしっかり家族を見ている感じがたまらなく好き。
この坂東君、一筋縄ではない才能の持ち主で演技の勉強もちゃんとしている。正統派の役者なんだってよくわかります。未来の重鎮になりそうで楽しみです。
そしてライオンが可愛すぎる。こんなに可愛い子役はいつ以来かな?
で、脇もすごくて柿沢勇人、ここでもかっこいい刑事(全領域でも刑事)でんでんの押し付けない見守り、そして向井理の不気味な笑顔。ああ怖い。
毎週どうなるんだろうと思いながら見ています。本当に面白いです。
潜入兄弟
昭和感そのものの文字。真っ赤な・・ヤクザ映画に出てきそうな。
そして普通はありえない潜入捜査の中にすんなりと入っていけますね。
「光る君へ」からコワモテに転生した流星涼。
デビュー当時から目はつけていたけどここまで成長してくれると嬉しいです。
妹役の八木莉可子は、美貌がはっきりしているのと若いながらに落ち着き感があって、もうちょっとするとブレイクするかも?
ここでは及川光博がいい味を出していて、二人の保護者的な存在。
だから安心してみていられるというのもあります。
まるでゲームのように潜入先で白虎・朱雀・青龍・玄武という大物に会って課題をクリアし、とうとう鳳凰まで来ました。父の死の原因はつかめるのでしょうか?
流れるような、ゲームのような展開が面白いですね。
無能の鷹
今季一番かな?と思う作品です。
菜々緒のオーラがすさまじい。いかにも有能で仕事が出来る風に見えるのに、実はパソコンも出来ないし、IT用語が一つも出来ない。仕事中は動画見ているだけ。
一方塩野瑛久が演じる鶸田君は、実は有能なのに話下手で引っ込み思案でいつも生きづらいと思ってる。
そんな二人の部下をとにかく優しく、究極の愛で包むのが井浦新です。
工藤阿須加は仕事バリバリ出来るけど、計算づくで実は面倒くさがり屋。
その他、個性的な人物がそれぞれの個性を発揮して物語が成り立ってます。
菜々緒は、そんなにセリフが多いわけでも出番が多いわけでもないしのに、要所に出て来るだけで眩しいっ!そしていつも物語の肝になる。
すごいな。菜々緒って。ゆえに塩野君のびくびくした姿がさらに際立つ。
そして、開発部にいるちょい役の金髪髪長お兄さん。
彼が先週の社内運動会で、みんながくっちゃべっている時に、一人でずーーっと足を90度に上げていたので、びっくりしたんですけど。
彼、Kバレエ出身の宮尾俊太郎という人なのね。
放課後カルテ
これも視聴率悪いらしいけど、私は面白いと思って見ています。
いつもいい人の松下洸平が、すねた養護教諭になるというのは面白い。
しかも相手が子供達。
小学生が抱える様々なストレスなどによる病を治していくんですけど、3回目はちょっとすごい展開。なんとリストカットする小学生で、怒りに歯止めが利かず、イライラしだすともうダメ。みたいな女の子に対し、先生はどう対処するか。
これも本当は配信でイッキ見したいようなドラマですよね。
海に眠るダイヤモンド
まず、「軍艦島」という名前は知っているけど、その由来をよく知らなかった私。
あの狭い島の中に沢山の人達が住んでいて、おしくらまんじゅうの如く住んでいた時代の話です。
神木隆之介は本当にこういう作品になるとダントツに強くて、現代のホストと、軍艦島で外勤に勤める鉄平を好演。
当時の軍艦島。羽島と呼ばれていたそうですが、ものすごい人口密度で、コンクリート建ての団地、実は中身は木造という不思議なもので、独身は一人部屋、家族持ちは二部屋があてがわれ、企業の上の人達はさらに別な場所に住んでいたらしい。
鉱山といえば、なんでも企業持ちだから、福利厚生がよくてお金はたまる。
でも元々が「焦」なわけだから台風が来たらすごい事に・・・と思ったら2話目で出てきた。
映画のフィルムの話は実話を元にしているようです。
本当によくぞ再現出来たなと。
東北の田舎育ちには、ちょっとあのゴミゴミさが羨ましいような気がします。
そりゃ階段だらけで格差があって、プライバシー一切ない所だけど、あの当時、炭鉱とか他の鉱山にいた人達誰もが経験した一種の一体感があるなと。
私達が小学生の頃、「炭鉱」は閉鎖が相次いでいて、炭鉱夫はみんな塵肺などにかかって健康被害が・・みたいな話ばかり聞いてました。
かつて賑わい、隆盛を極めた場所も炭鉱が閉鎖になると一気に人口が減ってやっていけなくなる。
そんな悲しい閉山の模様はテレビなどで見て来た記憶があるけど、軍艦島の事に関しては、教科書にも載っていなかったしね。
知らない世界の扉を開いたようで嬉しいです。
この作品にさだまさしが出演してますけど、もう一人映美くららも出演。
久しぶりのえみくらちゃん。
お兄ちゃん役の斎藤工もすごくいい味出してるし。先が楽しみですよね。
それと、本当にあの当時の服がよく似合う池田エライザ。美しいです。
池田エライザは炭鉱にゆかりのある経歴らしい。
また、池田エライザ、土屋太鳳、杉咲花は、海外の人から見ても違いがわかるような顔つきを選んだそうです。目鼻立ちがはっきりしているという意味でしょうか。
今後、何作消えるかな。最終的に残るのは何かなと思っています。