畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

国には頼るな、頼れない

2013-01-10 04:21:28 | 暮らし

 まだ松の内の気分かも知れないけれども少々お固い話を。
正月明けに届いた冊子「通販生活」に載っていた頷けるお話です。
なお、「通販生活」は創刊号以来の読者で、なんと「スペシャル会員」の名前も頂いている。


 今回の衆議院解散前に行われた対談だった、と言うけれど正に正鵠を射ています。
暴論とも見える対談の中に、本当に日本を変えられるヒントも有ると思った。


 解散を見越しての発言で、「今回の総選挙」はボイコットしかないと説く。
政権獲得後、すぐに馬脚を現せてしまった前政権。そして、選挙前から勝利だと浮かれた現政権。

 危惧したように、新政権は日本の現状はすぐにでも好転出来るかの如く浮かれた状態。
そして、徐々に実態が暴露され、内容の無さが見えてきた第三極と言われる有象無象の集団。

 私たちには「さー、選べ!」と迫られても選択肢は無い、無かったのです。
ちなみに私は「比例区」選挙は、無効票になったけれども大きく「無し」と書いて来た。


 大きな動きでは有ったけれども、何も変わらなかった事。


 結局、「民意」って何だろうと言うことにもなる。
今の政治、行政のシステムを変えたらなんとかなるだろうと言う思いは幻想でしか無かった。


 発言は過激で、言葉そのものとは意味が違うけれども確かに、もう「革命」しか無い。
欧米崇拝主義者ではないけれども、私たちがまだまだ政治システム的に幼稚で進歩が無いのだと思い知らされる。 

 

 別の週刊誌に連載されているエッセー「昼寝するお化け」にも同調できる言葉が多い。
著者の「曽野綾子」氏は「上坂冬子」氏と並んではっきりと発言する、大好きな女性です。
「国家に頼るな」と言う、このタイトルに惹かれ買ったのだったけれども期待は裏切られなかった。


 現代の日本人の弱点を見事に突いている。
戦後教育の集大成なのかも知れないけれども、日本人は幼稚化の度を深め、
人に頼ることにしか、生きる術を見いだせない人間が大勢を占めるがごとき現状になっている。

 まさにこの「貧困を知らない変則人間」が増えた、いや、ほとんどの社会になってしまった。
国家が何かをしてくれる。こんな事は夢幻だと言う事が、東北大震災の対処方にも見えるではないか。

 と、まあ、正月ボケ、酒ボケの頭で考え、納得したのでした。
今年も、自分ことは自分で処理すべく、精一杯頑張って生きて行く。
こんなことを思わせてくれて、少しは正月ボケから覚めさせてくれた一文でした。
コメント
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