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駅前広場の駐車場に行ってみると何台かの車が雪に埋もれている。
ワイパーの先だけが見えますが、ここには三台並んで埋まっています。
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駅舎を挟んで反対側にも二台。そして駅の正面に一台と合計六台の自動車が雪の虜に。
前夜の電車が動かず、自動車にたどり着けなかったのか、それとも歩いて帰ったのか。
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一昨日の朝の時点で積雪は250センチ有ったらしい。
でも、一晩で三尺、1メートル近い降雪って久しぶりの雪らしい雪でした。
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自家用の除雪機を持ってきたのは近所の人でした。
本道から細い道を50メートルほど入ったところの家で、自宅までたどり着けなかったようです。
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一人の男性が徒歩で引き上げに来たけれど、家族の誰かが乗り捨てたと見え、自動車を探している。
ナンバープレートを探って確認しなければ自分の自動車がどれかも分からないような雪の量なのです。
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ここで、ようやく頼りになるロータリー除雪車が登場。
でも、駅前は放置された自動車で綺麗な除雪畑無理。
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それでも、自動車の間を縫ってロータリーで除雪したため、なんとか脱出できました。
脱出はしたけれども、右の軽のワンボックスカーの屋根の雪は凄いですね。
屋根雪を落としてから帰るかと思いきや、なんと、運転手はそのまま走り去った。
ありゃ、危ないですよー、室内が暖まると屋根の雪が一気に滑り落ちます。
ブレーキなんて踏んだら、目の前が大雪崩状態になってしまいますからね。
前夜、山の会の新年会から徒歩で帰宅したお話はしたけれども、本当に命がけ。
雪国の国道は、人間様が歩く歩道なんて付録のような存在ですから。
国道が地下水の散水消雪になっている所なんて悲惨ですよ。
遠慮会釈なしに飛ばすトラックが撥ね上げるシャーベット状の雪がバシャーっと降りかかるのですから。
昔から、国道なんて自動車専用道路のようなもの。最近まで歩道の無い長い橋さえ有りました。
そして、我が村から、下手の長岡市川口町和南津地区までへは歩道除雪されない場所も有る。
こんな吹雪の日に歩く人も無いと言えば無いけれど、歩くという行為を奪っているのが国道。
無理して歩いたら、吹雪で視界の悪い自動車に撥ねられて命を失うのは必定。
事実、昨シーズンだったか、県央に近い4車線のバイパスでひき逃げされ、しばらく身元も分からなかった人も。
ひき逃げしたトラックも、ひき逃げの感覚さえ分からなかったらしく、判明したのは何カ月も後の事でした。
自動車社会になり、昔とは、雪国の厳しさ、危険の内容もこんな風に変化してきていますね。
(続く)