母の三十三回忌を控え、怪我などしては居られないから山は我慢しようと思ったが・・・。
先日の御墓掃除の後、時間が中途半端に残って昼食までにと山に入ってしまった。
でも、「ゼンマイ」は採った後の処理がまた大変。
先ずは頭に冠った綿毛を取り、沸騰した熱湯で茹でる。
この茹で方も出来上がりを左右する難しい仕事。
太さに拠っても茹で時間が違うからじっと鍋を見つめて、気泡がプツっと湧きあがったところで引き上げる。
そして、熱々のゼンマイをムシロの上に広げるのです。
先日来宅したスベルべママママに聞いた秘訣は、広げても焦ってすぐに揉まない事。
しばらく我慢してから揉むと、赤茶色の綺麗な仕上がりになるのだとか。
そして、揉み方も私たちのように力任せに揉むのではなくて左右に交互に揉む。
スベルべママは「なるほど、力なんていらない、コツなんだな」なんて呟いていました。
採ってきた翌日はスベルべママはパートに半日出勤でスベルべが揉む仕事を担当。
右、左、右、左そして1・2・3・・・・と一回に揉む事100回。
これを何回か繰り返して干し上げて行くのです。
ゼンマイの価格は結構高いものだけれども、この手間を考えたら仕方ないですね。