畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

春宵の一刻値千金

2013-05-04 12:34:03 | 食べ物

 妻は長岡へ帰る娘の自動車に便乗して買い物に出かけた。
久しぶり一人での夕食は、「カモシカのプレゼント」の独活のキンピラを作ることから始まる。
昼前に従兄に独活を進呈した際に、妻が教えていた「独活のキンピラ」のレシピを頭に入れていたのだった。


 そして、同時進行でお湯を沸かして「コゴメ」を茹でる。
自分の好みの歯ごたえの残る固さにしっかりと茹で上げました。


 これも妻が出掛けると言う話を聞いた時から準備を始めた「鶏の生姜焼き」です。
ニンニク醤油に漬け込み焼きあげた、いわば焼き鳥でしょうか。


 もう一つの取って置きの酒の肴はこの夕景色。
ゼンマイ採り、畑仕事と朝から動き回りそして一日の仕上げのこの風景。


 そして、取って置きの焼酎の封を切る。


 淡麗辛口で知られる「八海山」酒造が仕上げた米焼酎。


 焼酎はストレートのオンザロックです。
さて、それでは窓の外を眺めながら始める事にしましょう。


 盃、いや「黒柿の焼酎グラス」を重ねるうちに眠気が差し、テーブルでうたた寝を始めてしまった。
「只今ー、良かったー気に入ったのが見つかってー」と言う妻の上機嫌の声で目が覚めた。
「春宵の一刻値千金」夢の途中で目覚めて、大事な夢の内容は忘れてしまいました(笑)。
コメント (2)
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カモシカのプレゼント

2013-05-04 05:06:44 | 山菜

 昨日は週間天気予報と違い晴れの予報が朝から雨。
しばらく温室の中で苗の移植をしていたけれど、11時少し前に雨が上がり、我慢できずに山に入った。

 この急峻な斜面にどうしても一度は行ってみたかったのです。
雪の残る沢の入り口に辿り着くとドドッと言う大きな物音と共にカモシカが一頭飛び出し反対側の杉林に消えた。

 そして、斜面を登ろうとして上方を眺めると雪の上に先程のカモシカよりも大柄な一頭が立っている。
映画「もののけ姫」に出てくるカモシカの長老のような威厳に満ちた顔つきで見下ろしている。

 思わず右手を上げて挨拶したけれども、勿論返事は帰っては来ない。
しばらく顔を見合わせていたけれど、最後は私が登ろうと考えていた細くて急角度の雪の沢に消えた。
カメラを持って来なかった事を悔いたけれども、でもしっかりと姿は網膜に焼きついた。


 カモシカによる食害は少ないけれども、山独活の新芽が刃物で切ったかのように無い事がある。
そして、おかしなことに群生している山独活のすべてを齧るのではなく、必ず何本かは無傷で残している事。

 下手な素人の山菜採りよりも利口で、こうすれば株が絶える事も無く採り続けられると知っているのか。
なんて、馬鹿な事を考えながら、カモシカと豊かな自然に感謝しつつ有難く山独活を採る。
途中でまた雨になり、急いで12時少し過ぎに帰ったが、これがその有難い収穫の中身です。


 ムシロの上に広げてゼンマイと山独活をより分け、そしてゼンマイのワタを取る。
昼前に来た上の娘が手伝ってくれての仕事となった。


 今シーズン初めての本格的な独活採りでした。
私が密かに名付けた「独活畑」は残念ながら下三分の一が崩れ落ちて消滅して落胆しましたが。


 根元は「ゼンマイぶうとー」に入れて持っていく草取り鎌で切り取ります。
仙台から従兄が叔母のもとに帰って来る日だった事を思い出して連絡を入れます。

 「今、新潟市付近を走っている」との答えに「独活が有るから立ち寄って」と連絡。
そして、従兄が到着するまでに「コゴメ」を採り足し、次に農天市場の畑で「オカヒジキ」を植えながら待ちます。
こんな風に、朝から晩まで忙しいゴールデンウィークを楽しんでいるのです。
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