一代交配、F1から在来種、固定種に種の方向を変えるなどと大きなことを言いながら節操に欠けるスベルべ。
仲間の新品種が出た事で、もう一度挑戦の
「ピンキー」。
新発売と紹介されたのが、黄色の薄皮ミニトマト
「キラーズ」。
合わせて
「忘れられないの~♪」の『ピンキーとキラーズ』って訳。
これもここのところ毎年作り続けたからなー。
ほら、18粒入り。結構なお値段で種屋の策略にまんまと乗せられたった訳。
このF1代表みたいな「アイコ」なんて18粒が内容量。
こんな種がどうして生まれるか、作れるかは
『野口勲』さんの著書に詳しい。
こなた「イエローアイコ」なんて15粒。
うーん、薬九層倍なんて言葉が有るけれど、種の世界も似たようなものか。
さて、皆さんお立会。
生まれは葛飾柴又は・・・・じゃ無かったー、生粋のイタリアッ子の
「サンマルツァーノ」。
お値段は伏せるとしても、なんと内容量は350粒。
発芽率75パーセントと有りますから、えーと、350×0.75≒260。
260本も苗が出来たらスベルべの手にはとても負えません(笑)。
これももちろん固定種ですが、イタリアンは頑ななのか不器用なのか固定種の種が多いですよ。
これは
「とんぼ」さん十八番の
『マイクロトマト』です。
「とんぼ」さんは毎年、畑から自然に生えるものを苗にしているはず。
トマトの原種とも言われる
「マイクロトマト」の生命力には脱帽です。
さて、去る19日に「ファームテーブル スズ」のレセプションパーティーに集まった、
新しい友達、仲間の中でも話題になった
「アロイトマト」です。
F1種の「桃太郎」から種を採る事を繰り返し五年目にして固定種として誕生した品種です。
岐阜県の奥田さんがご自分の味覚だけを頼りに作りだした固定種としてはもっとも糖度の高いトマトだと言います。
なんと、誕生した10年前頃には贈答用として「20個一箱で5,000円」だったと言うから驚きです。
前述の新しい友人たちとの話題で、スベルべの他にもこの
「アロイトマト」を入手された人も。
「それじゃ、その種を買う必要は無いね、今度分けてちょうだい」なんて笑い合ったものでした。
ちなみにこの袋は一袋80粒入りでお値段は300円ですから驚き。
「発芽率が低く、半分以上は芽が出ません」なんて正直な記載にも驚きます。
さて、今回新しく仲間、友達として付き合える事になった皆さんが「アロイトマト」を作り続けたらどうなるか。
きっと繰り返し種を採って栽培を繰り返すうちに新潟地域に合った「アロイトマト」に、
そして、もしもスベルべが上手く繰り返して栽培を繰り返したら「魚沼アロイトマト」が誕生するでしょう。
本来、野菜の生命力はその土地の気候、風土に適応して生き残ると言うのも野口さんの持論です。
我が地域で作り続けられている「野沢菜」などもその一つの例ですね。生まれ故郷は京都が定説ですから。
種、いや野菜の持つ生命力を主体にして考え、安全でしかも美味しい野菜作りを目指そうと強く感じました。