畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「座右の書」の著者に会う

2014-03-11 04:59:04 | 暮らし

 文字通り「座右の書」とでも言うべき存在の一冊が有る。
山形県高畠町在住の農民であり詩人でも有る「星寛治」氏の『農から明日を見る』です。

 まだサラリーマンの現役時代に会社からの帰りに書店に立ち寄って目にとまった一冊でした。
素晴らしい内容で、それまで農業に対して、もやもやとしていた気持ちが晴れたと言う感じでした。


 これはその後に発行された一冊。「座右の書」の副読本って感じでしょうか。
「土を耕すことは心を耕すこと!」なんて本当に心に沁みいる言葉です。


 本の中から借用した若き日の「星寛治」氏です。
同氏は私よりも丁度干支で一回り年上の方ですから、この写真だと今の私よりも少し若い時でしょうか。


 これは、その著書に惹かれ、そして著書の書かれた舞台、高畠町に憧れて訪れた際の一枚。
以前にもアップしたけれども、妻と義母を伴いどうしても行って見たくなった高畠町を訪れた際の光景。

 私の気持ちの奥底まで読めなく、そして星さんの偉大さも理解できなかった妻は半ば強引に引き合わせたのでした。
星さんの御自宅を探し当て、リンゴ畑でそのシーズン最後のリンゴの剪定をされていた所へ奥さんに案内して頂いたのです。
闖入者とでも言うべき、アポイントも取らずに訪れた私たちを淡々としたお言葉で向かい入れて下さいました。

 今でもその時の事、感動が著書に触れるとたちまちよみがえります。
何回かお手紙も交換させていただきましたが、やはり気後れする気持ちも私の内に有り、
年賀欠礼の葉書を頂いた事を機会にその年から手紙を出すことは止めてしまいました。

 昨日この二冊を取り出して、流し読みで再読しました。
なぜかと言うと、明日12日は近くの村の高齢者の集いに招かれてお話をしなければならない事。

 そして、一週間後の20日には新潟でオープンする「ファームテーブル スズ」のオープンセレモニーで、
経営者である鈴木君と、現代の篤農家、宮尾農園の宮尾さんと私でプレスの前でお話しすることになっているからです。

 自分の持つ、「食」と「農」に関する気持ちを原点に立ち返らせたい気持ちからです。
「星寛治」氏のお気持ちなど、代弁できるはずも無く、そのお気持ちを汲んだ私なりの考えを伝えたい。
そんな気持ちで再読した著書に再び感動している私です。
コメント (2)
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