畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

さて、講演です、講師の採点は?

2014-03-13 04:24:13 | 暮らし

 少し前に依頼されていた、ある集まりでの講演が終わりました。
お土産に、焼き芋を持参すると空き箱にこんな素敵な絵手紙と、おかずのパックが入っていました。


 この集まりは、例えたらお嫁さん仲間が、姑さん達を慰労する。と、言ったところでしょうか。
これはお土産に頂いた、昼食会のおかずです。


 参加者の年齢を考えた、バランスの良い素晴らしい御馳走です。
和やかな良い雰囲気の集いで、あー自分もこんな会を主宰したいなー、なんて一瞬感じました。


 お食事は、こんなフルーツで締めくくられたようです。
スベルべの講師としてのお話が、どう受け取られたのかは分かりません。

 でも、20人を越える人たちを前に、真面目な畑の話有り、少々艶っぽい話あり、
笑い話有りの、後味のの良い話だったと、自己満足はしていますが・・・・・・。

 もちろん、出鱈目に話を重ねた訳では無くて、書きためた文章もプリントして持参していました。
少し、さわりだけですがアップしてみましょう。

「私と畑の関わり」

 もの心が着いた頃から、母に付いて畑に行っていた。
決して遊び心、遊び友達が居なくは無かったが続いてできた女の子の果てに出来た男の子は、
母にとっても可愛い存在だったらしい。
 我が家の畑は、今思い出すだけでも山の上に二箇所、平場そして家の周りに三カ所存在した。
合計して今私が耕作する面積とほぼ同じ60アール程だっただろう。
 その畑を父がサラリーマンだったため、小柄な母は一人で鍬だけで耕作していたのだった。


 もちろん、読み上げるのではなくて訛りをたっぷり効かせた方言で(笑)。

 中途失明で辛かった事の一つに、文字が読めなくなった事があるとおっしゃる。
豊富な知識と深甚な洞察力は書物から得たところが大きいと思われるから、
大変辛い思いをされた事は想像に難くない。
 しかし、有り難い事です。最近は音読サービスが行き届き、大抵の本はテープやら、
最近ではCDに吹き込まれているんですよ、と話された。ところが借り出す際の難点は、
題名だけで決めなければならず、聞いてから初めて内容を知る事だそうです。
 最近、題名に引かれて借用したテープには驚いたそうです。聴き始めて、
随分柔らかな内容だと思っていると、奥様がご主人を叱ったそうです。
なんと、テープは随分と色気に富んだ話しだったと言います。
 私とそのご主人は車の運転席と、助手席で大笑いしました。
朗読サービスの女性はどんな顔をして、そのお色気話の吹き込みをなさったのだろうかと。
どうやら二人とも同じ事を考えたようです。


 途中失明されて苦労された方とも仲良くなり色々な話を聞かせて頂きました。
ま、私の艶っぽい話はこの程度。まさか、ご婦人たちを前に酔っ払ったような話は禁物ですから(笑)。 

  ところがこの話を聞いていたオバーちゃんが言う。
「あれ、私だって似たようなものですよ。」
どうしてですか重ねて聞くと「嫁に来るまで、私の旦那になる人には一度も会った事など無かったですよ。」
驚いて聞いていると「嫁入り先に付くと、同じような年頃の男の人が何人も居て、
私の旦那様はどの人だろう。」と思ったそうです。兄弟の多いお宅に嫁がれたのです


 これも前後は省略してありますが、オバーちゃんからの聞き書きです。
この前段には、私の祖父が仕事を世話した若い女性に、「何日までに荷物をまとめておくように」
と、用件も書かずに手紙を出し、連れ帰りに行って初めて「何月何日はお前の祝言だぞ」と聞かせた。

 そんな乱暴な仲人を何十件もやったらしいが、結果として夫婦不仲になったとか、
ましてや、離婚に至ったなどの話は皆無だったと聞かされています。

 このお話のオバーちゃんもそのご幸せな御家庭を築かれ、沢山のお孫さんに恵まれています。
自分の権利ばかり声高に言い張り、他人の言う事には耳を傾けない。
いわゆる戦後、昭和20年以降の民主主義教育の結果としては寂しいものですね。

 ま、幸せそうな高齢の女性たちに囲まれて幸せな時間を過ごしたスベルべでした。
また、呼んで頂けるようならば、私の講師としての点数もおのずと分かるでしょう(笑)。
コメント (2)
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