畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

胡散臭さ

2014-03-08 17:55:01 | 暮らし

 テレビでついに「ミスター胡散臭さ」がベールを脱いだ。
いや、まとっていた芝居の衣装を脱ぎ棄てたのだ。

 サングラスを外し、ヒゲをそり落とした素顔は、痩せた「西田敏行」さんみたいだった。
(本物の西田さんゴメンナサイ)

 殊勝な顔つきで頭は下げて見せたけれども、次第に話の内容は共犯者の批判に。
他人に責任をなすりつける、片棒を担がせるのは詐欺の常習犯の常套手段ですね。

 もっとも許せないのは、全聾者を装って本当に苦労している人たちを愚弄した事。
東日本大震災で母親を失った少女を自分の売り込みに利用した事。

身体に障害の有るバイオリン奏者の少女もこの男に利用されてしまった。
彼が名誉棄損なんて息巻くならば、彼女たちの名誉とプライドとプライバシーはどうなるのか説明も聞きたい。


 NHKの『NHKスペシャル』も断片的に見たけれども、なんだかどこかに胡散臭さを感じてすぐにチャンネルを変えた。
今回、これらを美談として番組に取り上げたり、記事にしたメディアは数知れない。


 32回も騙されるなんて、さすがに鷹揚でなる大新聞だけの事はある。
でもね、殊勝に「おわび記事」も掲載したが、一方まだ頬かむりの大新聞もありますから。

 新聞が『社会の木鐸』だなんて言葉はもはや死語。
今さら驚かないけれども、売国奴のような行為を平気でしていますからね。
もう、事の善悪とか、何が正義かなんて自分自身の目で、心で判断するしか無いですね。
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マックス十五の春

2014-03-08 07:26:14 | マックス

 「戻り雪」とでも呼んだら良いのか時ならぬ大雪。
マックスの声に目覚めて、先ずは家の前の雪掻きをして散歩に出発。


 ここのところ、散歩はマックスの思いのままに歩かせている。
村を外れたあたりで立ち止まり、しばし逡巡の様子。やがて踵を返す。


 でも、ここでまた立ち止まり考える。悩むマックス十五の春です。
ここからは左に曲がるコースも有るのです。


 意を決したかのごとく、帰り始めた。
マックスが話を出来たなら、何を考えているのか聞けるのだが。


 春めいて見えた里も冬化粧に後戻り。
雪国魚沼の春はまだ遠いようです。昨日のニュースでは小出で1.6メートルとか。

 よく十五の春と言うけれどスベルべの十五の春はどんなものだったろうか。
半世紀ほども前の事になるけれど、10人近くいた村の同級生で、
高校に進学させてもらえたのはスベルべだけで他の友達は集団就職などで村を離れた。

 二年生の時の進路相談で母は工業高校への進学はどうかと聞いた。
結果は「今の成績では無理」と言う進路担当の言葉。

 あのころ実業系高校は、結構レベルが高く、田舎の中学校の優等生の行く学校だった。
小学校の時は、自他共に認める成績だったけれども生来の怠け癖か中学校の成績は急降下。

 何せ、今も変わらないけれども頑固な「へそ曲がり」で、
教科書の範囲を指定したテストなんて大嫌い。
みんなが指定された個所を勉強する時に、スベルべは小説なんて読んでいたのだから。

 でも、三年生になって最初の「実力テスト」で驚きのベストテン入り。
これを励みに頑張ればよいのに、ここで一安心して再び勉強を怠る。
当然の結果として、最初のテストで太鼓判を押した先生の評価も急降下。

 運命の受験「十五の春」を迎えたけれども自信の無い状態で臨んだ。
当時は受験科目も多く、入試は二日間に亘って行われた。

 一日目の結果で、もうダメだと半ば諦めた。
しかし、開き直りの結果か運なのか結果オーライの合格だった。

 進学、入試を受けさせてもらえるだけで有難い話。
失敗したら、私立高校へなどとは言えない背水の陣の中での受験。
なんと、父は知己に頼んで自動車修理工場への就職の話も進めていたのだった。

 元来、文系のスベルべがバリバリの理数系工業高校へ入った結果は推して知るべし。
低空飛行の連続で、それでもなんとか墜落せずに卒業できたのでした。

  はい、苦難の高校生活を終えてもう一つの悩み十八の春のお話は後日。
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