畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載177「休憩代わりにゼンマイ揉み」(その2)

2018-11-18 05:15:36 | 山菜

         (おや、古い一枚ですね。マックスが見ていました)

        休憩代わりにゼンマイ揉み(その2)

 ご存知のように、ゼンマイは採ってからの処理も大変な仕事。

お昼休みもそこそこに寸暇を惜しみゼンマイの綿毛を取り大きな蒸かし釜で茹で上げる。

何回も繰り返すと山の畑からの帰りで採っただけでも「ムシロ」二枚に広げるほどの量になるのだ。


 ゼンマイ採りにだけ励んだらかなりの収穫も見込める。いや体力的な問題も有るかも知れないが。

でも、時は春。畑仕事も大切な季節だから大変。厄介なことに茹でたゼンマイは広げたままとは行かない。

一人がゼンマイを揉む残る訳にも行かず、そのために仕方なく、

ゼンマイを広げた「ムシロ」を軽トラの荷台に載せて山の畑へと向かう。


 山の畑の農道にムシロを下ろしゼンマイを広げて仕事を始める。

ご存知でしょうが、ゼンマイは丁寧に揉むことを繰り返してこそ良質な「干しゼンマイ」乾燥ゼンマイになるのです。


           (続く)

   (今日は午前中は神社の冬囲いと、遊園地の遊具片付け。終えて群馬の水上温泉で高校の同級会。

  一泊してきて、明日の午後は会議のために早めに帰宅します。記事のアップは遅れます。)

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晴れの日の午後に大根一気採り

2018-11-18 04:53:33 | 野菜

 湯沢町、岩原スキー場のレストランと言う来客は午前でお帰りになられた。

勿体ないような秋の貴重な晴れの日。早めに昼食を食べ婿殿を伴って再び山の畑へ。

 

  長江青長大根とか、単に青大根、そしてビタミン大根とも呼ばれる緑の大根。

不思議なことに、皮が緑色の部分は中も緑色、白い部分は白くて美味しくないのです。

 

  次いで、お客さん、特に飲食店に人気の「紅クルリ」です。

毎年、年の瀬、暮れに近くなると品薄で悲しがられるので、今年は沢山作りました。

 

  発芽直後は「ダイコンサルハムシ」に襲撃され息も絶え絶えの大根でした。

気温の低下とともに息を吹き返し、太り始めましたが何故か少し成長、大きさが不ぞろいです。

 

  下に持ち帰った大根は、農天市場の水道で洗い、泥を洗い落とします。

奇麗な緑色が現れてきます。今年は緑色の部分が長くて品質は上々ですよ。

 

  土を洗い落とすと「紅クルリ」の赤色が際立ちます。

この「紅クルリ」は、中も全く同じ、いやもっと鮮やかな赤色ですね。

 

 これは赤大根とか「もみじ」などと言う名前の大根。

断面は薄い紫から、城に近い色合いですが、酢、酸味に合わせると鮮やかな赤色になります。

 変わり大根、色付き大根は他にも「北京紅芯大根」があります。

こうしてかなりの数の大根を収穫し、洗ってスズキチの仕入れに備えたけれど、なんと一回で全部持っていきました。

 計算すると、40キロ以上お持ち帰りになったことになり驚く。

そして、その量を一週間で使い切ると言いますから、スズキチグループ6店舗の繁盛ぶりがうかがわれます。

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連載177「休憩代わりにゼンマイ揉み」(その1)

2018-11-17 05:16:46 | 山菜

 

      休憩代わりにゼンマイ揉み(その1)

  山の畑は崖と呼んでも良いほどの急斜面から始まっている。

あまりゼンマイ採りをしていなかった頃だから、10数年も前のことになる。

春の畑仕事をしていると顔見知りの村の男がゼンマイをたくさん採って斜面から上がって来る。


 気にも留めないでいたのだったが、ある時自分もその斜面を降りて驚いた。

なんと、畑のすぐ下からゼンマイが大量に出ていて、しかも採る人が少ないためか太くて立派なゼンマイなのだ。

そして、その下方には独活の密生地さえあるでは無いか。我が家の山の畑は山菜畑付きだったのです。


 それからはその一帯は私専用の山菜畑となる。

夫婦で朝早くから畑で働き、お昼上がりをする時は軽トラの回送を妻に託し、ゼンマイ採りの支度に着替え、

履物も換えてゼンマイを採りながら山を下る。


 1時間に満たない時間で山の下にたどり着くころには背中の「ゼンマイぶうとう」が一杯なっていて、

昼ごはんも出来上がっているという段取り。


             (続く)

  (注-「ゼンマイぶうとう」はネルなどの夜着の袖をもいだ物で、裾を腰の部分で縛り採ったゼンマイを入れる)

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怪しげな空模様

2018-11-17 04:19:53 | 自然

 どんな気圧配置だったか、朝から変わった空になる。

さて、これからは雨になるのか、晴れるのか。気になる空模様です。

 

  越後三山は二度目の冠雪かな。

雨上がり、フェーン現象などには遠くの風景が普段よりもはっきりします。

 

  堂々たる山容を誇る越後駒ケ岳です。

地肌の見える部分が有るけれど、日本一の岸壁とも言われる、「桑の木沢」か「金山沢」か。

 

  上権現堂、下権現堂二つの頂ぎを持つ権現堂山。

上下で、標高差が100メートルあるなんて、信じられない風景です。

 

  いつもよりも少し早めに仕事を切り上げて帰る途中です。

米山あたりの山を越えた夕日が、山よりも高い雲を夕焼け色に染め上げる。

 

 明日は雨か、晴れるのか。

「今日の天気は見た通り、明日の天気は分からない」どこかの山小屋に掲げられていたと言う言葉。

 全くあてにならない天気予報で「観天望気」、自分で占うしかないなー。

AIが随分と発達している時代。天気予報の当たる確率ももう少し上がら無いものかなー。

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野沢菜を漬ける

2018-11-16 04:25:44 | 食べ物

 

 先日、野沢菜を採りました。

昔は雪国のどの家も冬の食べ物として、かならず大きな桶に漬け込んでいた野沢菜です。

 食習慣の変化により、今は漬ける家庭はほとんど無くなったようです。

我が家の場合は、量的には少ないのですが毎年漬け続けています。食べ方は煮菜としての方が多いのですが。

 

  亡母が沢山つけていた頃は文化の日、11月3日ころ漬けていたような記憶が。

さて、我が家の野沢菜はスベルべ自慢の方法で、マルチ栽培で根元に土がほとんど入り込まない。

 

  この根元、株の間に雨で撥ねた土が入り込み、洗い落としに苦労していたのでした。

折れやすい野沢菜の土を、折らずに洗い落とすのは至難の業。マルチ栽培はその苦労を無くしました。

 

  折らずに洗うために、一晩塩水に漬けて柔らかくして洗うなんて方法さえ有りました。

でも、スベルべの場合は水でゆすぐ程度で、わずかについた土もきれいに流し落とされます。

 

 昔は各家庭では大きな野沢菜漬け専用の木製の大樽を使っていたものでした。

我が家にも二つ大きな樽が残っていますが、今は越冬用大根の収納庫代わりになっています。

 今は、量的にも少ないので、こんな四角のプラスチック漬物樽?容器を使用。

今回はスベルべが担当し、にがり入りの塩を使い、10キロほど漬け込んでいます。

 塩分濃度は3パーセントで、野沢菜を計量し塩の量を加減しました。

昔は日にちを経過し、乳酸菌発酵で酸味が出てきたものも好まれたものです。

 漬けたばかり、一夜漬け程度でもサラダ感覚で美味しく食べられる。

その昔、京都の聖護院蕪が長野に入り、そこで蕪では無く茎を主として食べる野菜として発達。

そして、長野の野沢から越後に入り、冬の食べ物として親しまれてきたのですが、ほとんど食べる習慣は消えました。

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