畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山の畑に来客

2018-11-15 04:54:55 | 

 約束通りの時刻9時少し前に家の前に出ると1台の車が止まる。

湯沢町の飲食店の関係者で、前に行われた見本市で我が家の野菜を見て畑を見学したいとの事でした。

 どなたにでもオープン主義なので早速山の畑にご案内。

葉物野菜から説明を始めて、次は根菜類の説明です。彼らには目新しい野菜ばかりらしい。

 

  野菜の説明をしていると、また一台の車が入ってきました。

同じ村のお母さんで「珍しい野菜を作っていると思って見に来たの」なんて言います。

 遠く、アスパラ菜の畑で摘み取り。

来客の応対を終えて帰宅すると、大きな瓶に一杯の「剥きクルミ」が礼にと届いていました。

 

  山の畑に初めての来客はたいていその環境に驚かれます。

我が家から見て、急峻な崖とも呼ぶような急斜面の上が畑なのですから。

 

  何方がお出でになられても同じですが、この地形、河岸段丘の成り立ちから説明します。

そして、次は畑の土の成り立ちと説明し、周囲の山々の説明へとおしゃべりスベルべの話は続く。

 

  畑の端は落葉が始まり、下の風景が木々の間から見え始めました。

身を乗り出すと駅前通りの我が家も見えて、十分な驚きに値する風景な様子。

 

 いつも来客をご案内する例のビューポイントへ。

眼下に広がる風景に感嘆の声を上げられます。素直なシェフさんご一行でした。

 どなたでも我が家の貧相に雑草だらけの畑をご覧になりたかったらいつでもどうぞ。

普段は一日畑に居ても、一人も他人は見かけない事が多いのだけれど、こうした来客もまた少なくないのです。

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2018-11-14 05:07:50 | 自然

 アスパラ菜の葉に停まりピクリともしない「ハナアブ」。寒くて死を待つばかりかのよう。

毎年繰り返されることだけれど、この季節になると「命」について考えさせられる。

 

  「アキアカネ」も同じように羽根を濡らし動く様子も見えない。

仲間も見えず、一匹でこうして死を待っているのだろうか。

 

  「カマキリ」も動かない。

交尾を終えると、雌は雄を食べてしまうと言うから、これは産卵を終えた雌だろうか。

 

  輪廻転生とも言われるが、こうして生き物は短い一生を終えていく。

人とて同じことであろう。生老病死、自然のなせる自然の流れなのです。

 それを昆虫たちは短い季節の中で生まれ、そして死んでいく。

ハナアブの一生は知らない。でも、アキアカネは水中に産卵し、カマキリは卵塊を木々に残して次世代を待つ。

 

 マックスが大好きだった柿の木のみが重なるようになる、鈴なり状態。

16年と言う時を生きたマックスはこの柿の木の下で眠っている。思い出だけを残して。

 秋で感傷的な気持ちに陥ると言う事ではないでしょう。

しかし、秋は植物も含め、色々な生き物たちが命を終える悲しい季節でもあります。

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雪を待つ村

2018-11-13 04:14:29 | 自然

 まだ、木枯らしの風邪と呼ぶには早いかも知れないが、山の畑に強い風。

斜面の下から吹き上げるかのような風向きでしたが、やがてこれが北西の季節風になり雪を運んできます。

 

  見えにくいけれど、強い風にあおられて木の葉が舞い上がります。

一瞬たじろぐほどの風。野菜収穫の手を休めてしばし眺めていました。

 

  久しぶりにいつものビューポイントへ。稲刈りを終えて、静かに冬を待つ盆地です。

ここは、鉄道ファン「撮り鉄」たちのメッカになりつつあります。グーグルビューで探すのかなー。

 山際を走る上越線の電車などを俯瞰できる最高の場所らしい。

先日、家内が一人で山の畑に居ると、何を勘違いしたのか「撮り鉄」が我が家の畑にまで入って来たとか。

 

  越後三山は雲に隠れて見えないけれど、初冠雪が有り白く見えました。

そのまま里にまで一気に雪が来ることも有るけれど、今年は暖冬なのか越後三山の雪も大分消えています。

 

 やはり山頂が雲で隠れている権現堂山です。

例年通りの降雪だと、越後三山、権現堂山、山の上の集落「木沢」の順に季節が深まるにつれ白くなる。

 「今度は下にも降るんかのー、ヤダヤダ」なんて言いながら本格的な冬を待ちます。

積雪2メートルなんて普通の豪雪地帯です。間も無く山も、田も家々も真っ白に染まる季節になる盆地です。

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大根足の運命は

2018-11-12 04:36:04 | 野菜

 

 山の畑から採って来た大根を「農天市場」で洗います。

百姓精神で、山の畑の優れた土は勿体ないのだけれど、山で洗うには水がありませんから。

 

  土を洗い流すと、眩しいほど綺麗な白色になる。

「大根足」と、人間の足を蔑んで言う言葉も有るけれど、美しい足の形容詞と言う説もまた有ります。

 

  すらりと伸び、美味しそうです。

この大根の名称は「英才」で、肉質がち密です入りしにくく、煮ると独特の柔らかさになる。

 

  おっ、今年大発生し頭を悩まされた「ダイコンサルハムシ」が潜んでいました。

この成虫と、幼虫とに大暴れされ今年の秋野菜は全滅状態になり苦労させられたのです。

 

 塩鮭のアラと煮て「大根のアラ煮」を作りたかったけれど、スーパーで探したが塩鮭のアラは見つからない。

最近は塩鮭そのものは切り身などで必ず売られているけれど、頭を始めとするアラはとんと見かけない。

 鮭、しかも塩鮭のアラなど食べる人は居なくなったのでしょうか。

仕方なく、鶏手羽を買ってきて「英才」と一緒に煮ました。今シーズンおでんはまだ一回のみ。

おでんに仕上げると、とろける様な美味しさになりますから、またリクエストすることにしましょうか。

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天然山女魚のマリネ!

2018-11-11 04:01:55 | 食べ物

 しばらく冷凍室でお休みいただいていた「山女魚」の出番が来ました。夕食にマリネに変身して登場。

大き過ぎず、かと言って小さ過ぎもしない。岩魚には放流サイズが指定されているけれど山女魚はどうでしょうか。

 

 小アジ、豆アジのマリネも好きで食べるけれど、ヤマメの味とは勝負にはならない。

骨もほとんど歯に触らないほどの、柔らかな、デリケートな食感と味はたまらない未知の味です。

 

 この日の夕食には沖縄土産の「海葡萄」も登場。

何年か前だったか、沖縄の旅を思い起こさせられるプチプチと美味しい食感。

 

 そして、我が家の山の畑産の「金町蕪」です。

山の畑の秋野菜は初めは滅茶苦茶ダイコンサルハムシにやられました。

 種袋にたっぷり入っているのが嬉しくて、つい蒔き過ぎるほど蒔いていたのです。

甘くて、柔らかくて本当に美味しい。この日は昆布で出汁を取り、あっさりと漬けていました。

 

 ここの所忙しくて、朝日山酒造の「サンドコンサート」にはご無沙汰しています。

でもね、義理堅いスベルべは、その朝日山酒造のお酒をこの日も頂き、素晴らしい宵となったのでした。

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