現在 大学生の僕と プータン人の恋人を持ちペットショップに勤める琴美の語る二年前とが 交互に語られ 進行する物語
二年前の琴美は 以前に付き合っていた 365日を 付き合う女の誕生日で埋める夢持つ河崎の事を怒っていた プータン人のドルジは河崎とウマが合うのだった
―日本語教えてもらう―
河崎もまた琴美とドルジの事を 気にかけ かまう
琴美とドルジは いなくなった犬を捜していて 三人組の男女の会話を聞き ペット殺し達だと気付く
さて現在の僕は越してきたアパートで「河崎」と名乗る男に出会う 彼は 同じアパートに住む外国人へプレゼントしたいから 書店で広辞苑を強盗する モデルガン持ち 裏口に立つだけで良いから手伝え と 言うのだった
変な理屈に巻き込まれ 僕は 押し切られる(法科の学生なのに)
最初 「僕」が歌っていたボブ・ディランがキーワード ちょっとした符号
一曲しか歌えないのに それで十分
切なさと そうでなければいいのに 良かったのに
哀しみと
バラバラに進んでいった物語は
結び付き また離れ
「?!」 まさか・・・ね まさか
そんな思いと疑惑を残し 終わる
神様をコインロッカーに閉じ込めて
私が最初に{ボブ・ディラン}なる名前を聞いたのは 「学生街の喫茶店」という歌によってであった ―片隅で聞いていたボブ・ディラン―
あ~の頃の歌は聞こえない ひ~との姿も変わったよ~~~ と~~きは流れた~~~
と続くこの部分が好きだった
ボブ・ディランの曲も知らないのに
誰にでもある「あの頃」 帰ってはこない 戻れない{あの頃}へ
2006年秋 仙台先行ロードショー 2007年 春 全国ロードショー
映画化決定!
と本の帯にあります
どんなふうに映像化されるのか 心配しつつ・・・・・