家の斜め前に電柱がある
その足元にいつからか赤いボールが転がっていた
近所の子供のものだろうと気にも留めずにいたけれど ずっとーある
ある夜 戸締りを忘れてたことに気づき 玄関の鍵を閉めに行き なんとなく外を見たら
何かがはねている あボールと思って でも誰もいないのにボールだけがはねているのは怪しいと思って
振り返って見たらー
はねているのはボールではなくてー人の頭だった
やたら楽しそうにはねている
その頭はさかさまになった顔でこちらをふりむき ニタリと笑った
ちょっと焦ってしまって「こんばんは」と言ったら
「こんばんは」「こんばんは」「こんばんは」と歌うように繰り返す
その頭はやたら上機嫌なのだった
翌朝 その頭は 赤いボールに戻っていた
さすがにちょっと気持ち悪いので 戸締りは明るいうちにするようにしている
赤いボールが 夜 人の頭になっているかどうかは だから わからない
そして知りたくないと思う
願わくば 早く赤いボールには どっかに転がっていってほしい
その足元にいつからか赤いボールが転がっていた
近所の子供のものだろうと気にも留めずにいたけれど ずっとーある
ある夜 戸締りを忘れてたことに気づき 玄関の鍵を閉めに行き なんとなく外を見たら
何かがはねている あボールと思って でも誰もいないのにボールだけがはねているのは怪しいと思って
振り返って見たらー
はねているのはボールではなくてー人の頭だった
やたら楽しそうにはねている
その頭はさかさまになった顔でこちらをふりむき ニタリと笑った
ちょっと焦ってしまって「こんばんは」と言ったら
「こんばんは」「こんばんは」「こんばんは」と歌うように繰り返す
その頭はやたら上機嫌なのだった
翌朝 その頭は 赤いボールに戻っていた
さすがにちょっと気持ち悪いので 戸締りは明るいうちにするようにしている
赤いボールが 夜 人の頭になっているかどうかは だから わからない
そして知りたくないと思う
願わくば 早く赤いボールには どっかに転がっていってほしい