夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

安生正著「ゼロの激震」 (宝島社)

2016-05-17 11:29:08 | 本と雑誌
ゼロの激震 (『このミス』大賞シリーズ)
安生 正
宝島社



安生 正 (あんじょう ただし)
1958年生まれ 京都府京都市出身 東京都在住
京都大学院工学部研究科卒 現在 建設会社勤務

-本の帯からー
既刊 宝島社文庫「ゼロ」シリーズ
「生存者ゼロ」
北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。 急行する自衛隊。 テロ攻撃か?謎の病原菌か?
それとも・・・・・。 未知の恐怖が日本を襲う!


「ゼロの迎撃」
都内で連続テロが発生。 自衛隊統合情報部の真下は、テロ組織を率いる人物を突き止めるべく奔走するがー。
正体の見えない敵が仕掛ける、想像を絶する首都壊滅作戦とは?!




「ゼロの激震」
迫りくる巨大マグマ! 関東消滅の危機ー 
技術者たちはこの国を救えるのか?!

金精峠の土砂崩れ・・・・・足尾町民の大量死・・・・・富岡の大火災・・・・・
関東で頻発する大災害は、序章に過ぎなかったー
数万年に一度の大災害に、技術者たちが立ち上がる!


本の見返しから
{金精峠で土砂崩れが起こり、足尾町の人々は原因不明の死を遂げ、富岡では大火災が発生するなど、関東北部では未曾有の大災害が頻発していた。
そんな折、元大手ゼネコン技術者の木龍のもとに、奥立という男が訪ねてくる。
すべてはマグマ活動に伴う火山性事象が原因で、これ以上の被害を阻止すべく、技術者としての木龍の力を借りたいという。
だが、彼の協力もむなしく大噴火は止められず、やがてマグマは東京へと南下していくー。
地球規模の危機に技術者たちが挑むパニック・サスペンス巨編!}




登場人物
木龍純一  元太平洋建設技術者 現在高校教師

長岡    故人 太平洋建設技術者

達富    太平洋建設技術者

設楽    太平洋建設技術者

川口    元日田建設技術者



樋口    全日建設技術者



香月聡   JPS副社長 元経産官僚

敷島    JPS代表取締役社長




広重    内閣総理大臣

武藤    内閣危機管理官




氏次    東都大学教授 木龍の恩師

奥立隆弘  鉱山石油関係の実業家を名乗る謎の人物




深さ50キロの立杭掘削
ところが機械のガイアにトラブルがあり 工事の監理技術者の長岡が死んだ
最後まで長岡を救おうとした木龍だったのだが

責任を感じて現場を離れた 罪は一身に背負ってー
その事故の後遺症に苦しむ木龍は妻からも離婚された


同じ大学の香月は 今は立場が異なり木龍とは相容れない

長岡の死の責任が木龍にあると思い込む樋口は 満座の人々の前で木龍を罵倒する

そんな木龍に大学の恩師・氏次から会ってほしい人間がいると連絡が入る

奥立の訴えに木龍は最初は良い返事ができないが

と関東各地の災害は 人智を超えていた


会社の勢力争いに敗れた香月は真実を知らせる手段を模索する
暴徒はやがて香月も制御できないものとなるのだが

暴徒を押さえようと奥立も命を落とす

日本を救う為にかつての仲間が集まった

木龍  川口
二人は同行した達富と設楽を逃がし 自分達はその命を投げ出して・・・・・


また氏次と武藤も最期まで持ち場を離れず責任を果たす



関東崩壊・・・・・・


「道定めし者は闇を恐れない
己が積み上げてきたものを信じるからだ
学び、考え、打ちのめされ、我々は成長してきた
壁にぶつかり、跳ね返されても我々は挑み続けてきた
技術者の誇りはどんな困難も乗り越えてしまう」

木龍が遺した言葉が 設楽の指針となる
今後 日本を再生するために 前を向いて生きる



スケールの大きな物語です
起きないとは言い切れない





以前に読んだ「生存者ゼロ」の感想です↓

{日本の研究所を追われた富樫は妻子と共にジャングルで研究を続けていたが 妻が感染し死んだ 

助けを求める富樫は途中で倒れ 背負う息子も死んだ 


その富樫の知識を必要とする事態が日本で起きる  かつて富樫の妻にふられた鹿瀬は 富樫を陥れて研究所から追い出すだけでは飽きたらず 妻を助けようとする富樫からの連絡すら握り潰した 

富樫の全ての不幸は鹿瀬によるものだった  無能な鹿瀬はまたしても富樫を利用だけして とらえさせる 


こうして富樫は壊れた 


一方鎮静化したかに見えた出来事は第二段階へ進んでいた 

何かの為に乗組員が全滅した船を調査に行った廻田は 部下が目の前で自殺したことから 自責の念にかられている  無能な人間 

考えなしの政治家 


事態は悪化し人々は死んで行く 

若い研究者の弓削はその原因を探り当てた 

心の安定を失った富樫  あくまで人々を救おうとする廻田 

北海道は亡びてしまうのか 

人々に襲いかかる生き物 

富樫の息子の死体は蟻に食べられた 



何が襲ってきていたのかが分かった時に私が思い出したのは 古い映画でした  チャールトン・へストンとエリナ・パーカー共演の「黒い絨毯」 


チャールトン・へストンが演じる男の豪華な屋敷もジャングルも人間も食い尽くし移動して行く知恵もある蟻の群れ

人々は黒い蟻達の波に呑まれ骨となる

現実に起きてしまったら 何処からでも侵入してくる生き物は恐ろしいですね}



同じく「ゼロの迎撃」の感想です↓

{「生存者ゼロ」にて鮮烈なデビューを飾った著者の力の入った作品

平壌防御司令部のハン大佐は妻子を人質にとられた形で 東京壊滅作戦の指揮をとる

ハン大佐の両親は日本への亡命を企てるも日本の大使館が受け入れなかったために銃殺された
ハン大佐も拷問され 現在も妻と娘も収監されている

日本への報復の思いもハン大佐にはあったろうか


台風の荒れる海の中 ハン大佐は部下を率いて日本へ上陸する

一方自衛隊統合情報部所属の情報官である真下は 手術を控えた妻の病室で付き添っていたが 呼び出される

非常事態発生だった

ハン大佐の作戦が読み切れず 真下の出した指示で SATが全滅した


ことあるごとに真下の足をひっぱろうと妨害ばかりの影山審議官
その横槍で逆に及び腰だった岐部三尉は覚悟が決まり 終盤はややいい加減であった物語前半とは人が違ったような決死の戦いぶりを見せる
戦闘員として真下のチームに加わった高城和久三曹の壮烈な死

真下を支え続けた寺沢陸曹長の死

遂にハン大佐と対決する真下

ハン大佐の作戦

手痛く裏切られるハン大佐

ハン大佐は妻子の救出を信頼できる人間達に任せていたが その作戦は漏れており作戦は失敗する

多くの犠牲を出して守られた首都

だがーあらたなる脅威が日本に近づいていた


真下の意見をいれる首相の梶塚の覚悟


絵空事ではない物語だと思う


その時 日本に真下が寺沢が 高城が岐部が そして首相の地位に梶塚のような人間が存在してくれているだろうか}

甘えっ子

2016-05-17 11:21:30 | ペット







ジャーマンシェパードのマリー(あと二十日足らずで ほぼ生後一年) トキ(2013年8月13日生まれの秋田犬)に構ってほしくて ずっと
ごろごろしたり トキの顔に前足でちょっかいかけたりして甘えています

うるさくしすぎると時々怒られるんだけど めげません


走り回って暴れたい時にはラン(2013年7月10日生まれの秋田犬)のところへ行くマリーですが なんか甘えたい時にはトキのところに寄っていきます

姉犬達を使い分けるマリーなのでした

空の青 冴えて眩しく 晴れ渡る

2016-05-17 11:15:33 | 子供のこと身辺雑記
今朝は姑の目薬を眼科医さんに行ってもらってきました

で 毛布を二枚 頼まれて干してー


一度 家に帰宅して休憩中です




↑朝ご飯から

豆ご飯 ソラマメの煮たの  焼いた鰤  野菜サラダ  果物はキウイ

ごくごく簡単^^;

今日は とってもいいお天気です