ツバキ文具店 | |
小川 糸 | |
幻冬舎 |
本の帯から
{言いたかった ありがとう。
言えなかった ごめんなさい。
伝えられなかった大切な人への想い。
あなたに代わってお届けします。
ラブレター、絶縁状、天国からの手紙・・・・・。
鎌倉で代書屋を営む鳩子の元に、今日も風変わりな依頼が舞い込みます。}
代書屋と文具店を営む祖母に育てられた鳩子は 高校時代 遂にその厳しさに反抗する
そして日本を離れた
祖母が亡くなり 祖母の双子のスシ子が亡くなり
鳩子は先代と呼ぶ祖母の店を継いだ
祖母に仕込まれた字 四季折々の生活
品があって華やかで傍にいるだけで平和な気持ちになれる隣人ー日本人だけどバーバラ婦人と呼ばれる女性
鳩子のおむつを替えたこともあるという男爵と呼ばれる男性
パンを作るのが上手な女性教師で愛称はパンティーさん
5歳の守景陽菜ことQPちゃんとその父親
代書の仕事を頼みにくる客たち
神奈川県鎌倉市を舞台に 季節の行事なども細やかに描かれる
鳩子は母親に会ったことがない
祖母の文通していたイタリアに暮らす相手から 祖母の書いた手紙が鳩子のもとに届く
そこには祖母の鳩子への愛情 育て方の悔根なども書かれていた
鳩子を育てながら祖母が思っていたこと
鳩子の知らない祖母
鳩子はQPちゃんの父親と静かで優しい関係を築きつつある
緩やかに平和な幸せに包まれていた鳩子
菅谷恵子さんの手による字の手紙が効果的に挿入されているちょっと凝ったつくりになっております
ほのぼの あったかな世界です