本の裏表紙から
{徳川家康の血を引く譜代大名でありながら、生涯に七度の国替えをさせられ、付いた渾名が「引っ越し大名」という不運の君主・松平直矩。
またもや幕府から国替えを命じられたものの、度重なる激務によって亡くなった「引っ越し奉行」の役目を継がされたのは、引きこもり侍と後ろ指をさされる若輩者の片桐春之介だった。
「人無し・金無し・経験無し」の最悪の状況で、果たして姫路播磨から豊後日田への国替えは成功するのか?
上司からの無茶振りに右往左往する武士たちをコミカルに描き、時代劇に新風を吹き込んだ新鋭が描く傑作時代小説}
「幕末まらそん侍」
「超高速!参勤交代」シリーズ
など次々と映画化されている作家さん
物心つく前から国替えを経験してきた松平直矩は これは男も好きな 特に美形の若侍好きな殿様でもあったそうな
どストライク好みの美形武士に声かけるも それは将軍様からの寵愛深い柳沢義保
柳沢はいやらしい目で自分を見た直矩が許せず 国替えを繰り返させる
かたつむりと呼ばれるほどのひきこもり武士であった片桐は 誰も引き受けたがらないリスク大きな引っ越し奉行をおおせつかってしまった
少し年上の幼馴染が片桐の出世を願ってくれての・・・・
だけど引っ越し奉行はとっても大変
どうすりゃいいんだと頭を抱える片桐は 亡くなってはいるが前の引っ越し奉行が何か書き遺したものがないかとその家を訪ね
板倉の娘の於蘭の協力を得てコトをすすめていく
商人とかけあい
上司とも渡り合い
安く安く 切り詰めて きりつめて
とうとう
無事に日田へと
それからも繰り返される幾度ものお国替え
直矩の家臣たちはだんだん「お引越し」のエキスパート・熟練者になっていく
そして片桐はこのお国替えがもう終わるように作戦を練り 成功するのだった
読まなきゃわからない面白さ
とぼけたお方がたんと出てまいります