藩のお留守居役の若い時の女が自分との間に娘を生んでいたらしい 事の真偽を調べてくれと依頼される 平助・次助・佐助の 三人で佐平次って岡っ引きになる兄弟
さらには凶悪な押し込み事件が続き 佐平次親分は 無事に生き延びる事ができるのか シリーズ第4作
藩のお留守居役の若い時の女が自分との間に娘を生んでいたらしい 事の真偽を調べてくれと依頼される 平助・次助・佐助の 三人で佐平次って岡っ引きになる兄弟
さらには凶悪な押し込み事件が続き 佐平次親分は 無事に生き延びる事ができるのか シリーズ第4作
もとは美人局の三兄弟 同心・井原に岡っ引きになるよう 脅される 押し込み 殺しの 地獄小僧の一味を 俄か岡っ引きは 首尾良く お縄にできるのか
日本ペンクラブ編 浅田次郎選 ―せつない小説アンソロジー ―
T・カポーティ作「ミリアム」一人暮らしの女性の前に現れた少女・ミリアム 彼女は何処か変わっていた その異常な言動にヒロインは追い詰められていく ミリアムとは何者なのか 実在するのか 幻想なのか
宮部みゆき作「いつも二人で」美人の幽霊に 体を貸してくれと頼まれ 女装までするはめになる青年 美人幽霊の目的ってね(笑)
芥川龍之介作「蜃気楼」人生も蜃気楼のようなものかもしれない 日常は掴みどころないままに過ぎていくのだ
井上ひさし作「あくる朝の蝉」 孤児院に預けられた兄弟は 夏 祖母の所へ行きたいのだと頼む 本当はずっと一緒に祖母と暮らしたいけれど そう願っていたけれど 祖母の立場を知った兄弟は 孤児院へ戻っていく
なんとかしてあげたい できないものなのか そんな思いにかられます
三浦哲郎作「盆土産」よそで仕事している父が 海老フライを土産にし 揚げてくれた
一緒に暮らせない切なさ 郷愁をそそります
梶井基次郎作「Kの昇天」彼の死は 溺れた事故か それとも自殺であったのか 疑問は解消できたのか
小泉八雲作「日本人の微笑」なぜ日本人が笑うのか 外国人には理解できない・・・
高橋貞一作「平家物語」より
浅田次郎「ひなまつり」母子家庭の少女の夢は
みんな幸福になってほしい 願いを持ってしまう作品です
両替商の娘一乃は 危ないところを救ってくれた鉄幹と所帯を持つ 父親の木三郎は勘当を言い渡したものの 娘の事 生まれた孫の事も気掛かりで 占いの白龍に 娘と同じ長屋に越して貰い消息を聞いている 元・大店のお嬢様と思えぬ頑張りで 逞しく生きる一乃
同じ長屋の おあきちゃんが 仕事の出先でさらわれた その家に住む清吉が残した本
偽金
直感だけで一気につっ走る一乃
一乃は おあきを無事に取り戻せるだろうか 鍵屋の松次郎とお加寿若い頃の純情が 今も残っている 今だから素直になれるのかもしれない
いい話がいっぱい 誰か偉い人が出るでなく みんなで助け合い チームを作って 頑張る
一乃さんの面影が 作家の宮部みゆきさんに重なりました
元気よくシェパードは駈ける じっとしていては 損だとばかりに走り回る シベリアン・ハスキーは 気が向けば早い 休み休み吠える
秋田犬は そうは吠えない
他の犬がどどっと走っていっても 頭をめぐらし その方向を見るだけだ だが吠える対象が何かすれば 悠揚迫らぬ態度で 塀ごしに近付ける際まで行き 周囲が揺れるくらいの声と迫力で吠える 空き缶でも一度でも投げてきた人間の事は忘れない 塀の内側から外を歩く人間と同じ速度で歩きながら吠える ハスキーとシェパードが ふっとぶ貫禄がある 相手が棒を フェンスの間から入れ突こうとしても決して引かない ここは自分の持ち場 他の犬も傷つけさせない 自分は負けないのだ 自信に満ちた態度である 横綱級である 年が一番上のせいも あるのかもしれないが 3匹とも同じ相手に吠えにいくことは少ない 一匹は建物のそばへ戻ってくる
シェパードのアシュリーは 秋田犬のランの吠え方をよく観察している 退屈すると ランの口の際を甘えて噛み ねだって相撲とるように遊んでもらっている
ハスキーは たまにムキに なる事もあるが ランは そんな事がない アシュリーは安心して 遊んでもらっている アシュリーがランに遊んでもらっていると ハスキーのエルザもランに遊んで欲しくなるのだ
秋田犬は飼いにくい そう思われているようだ
気は優しくて力持ち
これほど安心感が得られ頼りになる犬はいない
どんな犬種でも 飼い方 暮らし方だと思う ランは娘が跨がっても 耳をひっぱっても 嫌な顔一つしない
室内にいる時も 用がなければ テーブル下に横たわり 邪魔にならない
介護犬が話題になっているが 秋田犬も訓練さえすれば その能力は ゴールデン・レトリーバーやラブラドルに 劣ることはない
日本の犬だけに 風土に合い 暮らしやすいと思う
噛み付くのは犬種のせいでなく それは人間が噛む犬になる 飼い方をしているのだ
犬は余程の理由が無ければ 噛み付きはしない
しかし欲しいと思っても 余程のツテが無ければ 日本犬は手に入らない
ネットなどを利用して 購入を決めても 実際に犬を見て欲しい
犬は玩具ではない だからこそ 共に暮らすパートナーになるのだから 見て会って決めて欲しい 一の愛情に数万倍以上の忠誠心 愛情と信頼を寄せてくれるのが{犬}という生き物であるから
「花の下にて春死なぬ」と同じく「香菜里屋のマスター・工藤が それぞれ客の抱える謎を 解いていく 美味しい料理も 沢山出て参ります
「十五周年」故郷を出た男への招待状 男は気付くだろうか
「桜宵」年に一度 それが会えなくなる
死んだ妻の気付いていた男の秘密
「犬のお告げ」リストラする社員を 犬が決めると言う
「旅人の真実」黄金のカクテルを探す客
一体何を目的として
その客が殺された 何があったのか
「約束」珍しく香菜里屋から 舞台は離れ 依然の客の店を工藤は訪れた 遅くにやってきた一組の男女 再会は男に懐かしさ 女は 男に会う目的があった
それは
話は前後しますが マイケルが死んで もともと番犬は一匹いればいいのだし 今いる犬を可愛がった方がいいと 口では そう言っておりましたが 寂しいのですね
ぽっかりした喪失感 なんか体に力が入らない
そこで あちこちペットショップに声をかけ ところが時代は ゴールデン・レトリーバー人気全盛期
シベリアン・ハスキーも人気凋落して久しく 置いてあるのは愛玩犬が殆ど 何軒目かで ずっとずっと昔に シベリアン・ハスキーを見に行く予定だった店の 系列店にハスキーがいたと言う
そこへ電話すると ハスキーは売れたが 大型犬は 秋田がいるという 二か月近くで おとなしめの女のコ
母に話すと 取敢えず ドライブがてら見に行こうと 娘は大喜び
女三人で とっとこと~~~
それは愛らしい熊のぬいぐるみのような 白い秋田犬でした
「シャンプーして お手入れしてからの お渡しになります」 食事して時間を潰し お店お薦めの フード ミルク 補助食品 玩具も買って 帰りました 車内でもおとなしく 娘が三列目のシートで 子犬が入った箱を横においてましたが 感情が無いんじゃないかと こちらが不安になるくらいでした
帰宅して 他の犬に覚えてもらう為と おしっこに 庭へおろすと 最初は動きません
それが足下を確かめるように 不安そうに動いて・・・
そう!このコは土を知らなかったのでした ずっと お店のサークルの中で
やがて嬉しそうに走り出しました
土の上で自由に動ける それだけのことが あんなにも嬉しかったのです
ある程度 大きくなり注射が済むまでは 室内に置くことにしました
おしっこや運動で庭へ出すと 雄犬のリッキーの方がかまいます
ユキちゃんの母性本能に期待していたのですが
名前つけは難航しました 結局 母の前にいた秋田犬の血をひいてた犬と同じ 呼び慣れたランという名に
お座敷秋田と呼んで 長い事 ランを室内に置いてましたが 母の入院を機に 外で飼うことに
その母の入院中に リッキーは死んでしまうのです 庭へ下りると静かについて歩く犬でした
その早過ぎる死は いまだ納得できません
さて母がショックを受けてはいけないと 退院するまで リッキーの死は秘密にしておをました 大腸癌で大きな手術も致しましたので 帰ってきた母が 暫くして言いました 「もう一匹飼おうか」 母にはリッキーが自分の身代わりに死んだように 思えたことでしょう
そこでランを買ったお店に連絡したら おおもとの店で 生まれる予定があるとのこと
予約して お店のホームページにメール 掲示板でやりとりを
奇しくも母と同じ三月六日生まれの子犬が ウチに来ることになりました
お店の入口には ピレネー犬の巨体も その赤ちゃん犬も売ってました 可愛かったです 様々な犬種の子犬がおりました
シベリアン・ハスキーの子犬は元気でした 親と一緒にいたからでしょうか
元気いっぱいです 帰りの車内でも 箱の中から飛び出して 娘にじゃれついていました このコの名前つけも難航 やはり母が昔いた犬からとってエルザとつけました 私はエルと呼ぶのが ちょっと切ないので ルザと呼んでいます
エルザもある程度 大きくなるまで お座敷ハスキーとして 室内に置いておりました
その翌年 平成三年生まれのユキちゃんが死にました 目も見えず 出られなくなる狭い場所へ入りこんだり 鳴き続けたり
本当に美人さんの 写真で見る紀州犬そっくりの犬でした
先祖帰りかもしれません
そのユキちゃんが死んで ランもエルザも まだまだ死なないから もう犬は飼わなくていいよね
なんて 言っていたのですが
あちこち犬のサイトを覗いていて 犬が買える所を見つけました 思い切って 出展された方へ メールを送ってみると
見に来ていい そう素敵で嬉しいお返事を頂きました
例によって女三人でドライブです
どのコも可愛くて 特に男のコは 風格もあり こせこせせず こんな小さな頃からシェパードでした
けれどウチは女のコばかり
選びがたくて 迷ってましたが 余り長居しても ご迷惑です
選んだコはアシュリーという名前でした
母犬の名前はビスラさん 優雅で美人のシェパードでした
飼い主は素敵なご夫婦で アシュリーの赤ちゃん時代の写真もたくさん頂きました
また写真を撮って送らなければ―と思いつつ延び延びにしています
レオが死んで 似たような犬が欲しいと 思ってました
ある日 加古川の山の方に住む知り合いの家へ行く用事があり 外で母の話が済むのを待っていたら 犬がいる檻がありました 白い子犬が中に数匹います
母が訊けば 秋田犬と紀州犬との間にできたコ達なのだとか そこのご主人が猟をするのでした
一匹選んで連れて帰りました 気の強い雌は 走る(英語でrun) 嵐のラン 花の蘭にかけて ランという名に
レオがいなくなって 少し寂しがっていたテリーはランを よく可愛がりました
が!数年後 一度だけですが ランとテリーは凄まじいケンカをします
やはりテリーの方が強く その牙がランの額に食い込み多量の血が流れているのに ランはテリーの前足を咥えて放さないのでした
ボスであるテリーへの挑戦でしたでしょうか 佐々木倫子さんの漫画に「動物のお医者さん」という作品があります 主人公が大学教授に押しつけられるのがハスキーのチビ犬 のちのチョビです
きっとこの漫画を読めば 誰もがハスキー犬を欲しくなります 私がそうでした(笑) テリーが死んで シェパードが欲しくて あちこちにお願いしておりましたが なかなか入手できません ペットショップの方から ハスキー犬を置くお店を教えてもらい 行く途中の信号待ちで ふと見ると 外に子犬がいました 茶色のふさふさころころ 母は このテの犬に弱いのです 「車向こうへ停めて」周囲の家に問い合わせ 「連れて帰ろう このコでいいじゃない」
えっえ~だってテリーの後継ぎなんだよ シベリアン・ハスキー!お店の近くまで来てるのに
どんなに あの信号待ちを恨んだでしょう(爆)
茶色い子犬は マイケルという名前に決まりました
室内犬のジュリアンは 私が24才の頃に死にました 母の友人にロングチワワの子犬が生まれ うちにどうかと訊かれ ジュリがいるからと お断りしていたのですが
ジュリが死に 何もいない部屋が 凄く寂しく その子犬を頂きました
ボビーと言います お嫁さんに梨花(リカ) 更にスムースチワワのチェロキー ボビーと梨花の間にできたビージェン
外のランは後継ぎに子犬を生みました ユキと言います 白い犬でした
それから知人である老夫婦がどちらも入院され 飼えなくなった黒柴の姫
庭に4匹 室内に4匹 この頃が一番 犬が多くおりました
平行して私の結婚 出産 繰り返す母の入院
その中で 犬も一匹 一匹 死んでいきます
室内犬は ボビーが逝き 数年おいて順々にいなくなり
外犬は ユキを後継ぎに残し安心したのか まずランが死に 姫が死にました それからマイケル 彼も死にました・・・・・ある日曜日庭の外から子犬のものらしい鳴き声が聞こえます
出てみると白い子犬がちょろちょろしています まだ小さかった娘が喜んで わたし神様にお願いしてたの 白い子犬が欲しいって 足もそこそこ大きくなると予想される大きな足をしていました
リッキーと名付けたその犬も舌斑がありました 多少姿は違いますが 同じ白犬で雄
レオに重なるものがありました 前の飼い主さんが教えていたのか お座り お手 おかわり ちゃんとするのです
捨てるまでは 可愛がっていたのでしょう
このリッキーは短命でした 五年か六年 丁度母が入院していて 昼食の世話を済ませ 今度は父と子供達の夕食の拵えなどの為 帰宅したら リッキーが見当たりません
捜して庭へ下りるとイチジクの葉陰 枇杷の木との間で 鼻から出血して死んでいました 朝は元気だったのに
全身の力が抜けたのを 覚えています どうして どうして と 頭の中で繰り返していました ユキちゃんも十数年の老犬になり一番頼りにしている番犬でした
まだまだ死ぬ年では 死んでいい年では ありません
チビを飼って数年後 私は小学校の高学年になっていました
叔母夫婦の家の近くにOさんという家があり そこからふさふさした毛並みのころころした とてもかわいい子犬が走り出てきて傍らを離れません 余りの可愛さに お金を包んで譲っていただきました エルと名付け そのコも又 チビを見習ったのか いつしか競争するように 鼠を捕まえるようになりました
朝 縁側の雨戸を開けると庭の敷石の上に綺麗に鼠の死骸が並べてあります
エルは新しい家に移って数年 そう13年ほどの寿命でした
高校一年の時 母の知人の知り合いが飼えなくなったマルチ―ズの二か月のコを せがむ私に根負けした形で 母が買ってくれました 真っ白の天使みたいな 非常に賢い犬でした 来た当初 妙な咳をするので お医者様に診ていただいたら 肺炎と栄養失調 前の飼い主が まともな量ご飯を食べさせてないのでした
食べさせたら 大きくなる そう誤解していたようです
ある時など母がお金の計算している時に 冗談で「ジュリ 1万円もっといで」と言うと 本当に1万円を咥えたので大笑いでした
時々言われなくても取りに行くので 母が油断もスキもないと よく笑ったものです 当時イタリアの俳優ジュリアーノ・ジェンマのファンだった私は そのフランス語読みで ジュリアンと名付けたのでした このコは 何処へ行くにも一緒に連れていきました 後日送られてきた血統書には数代前が輸入されたチャンピオン犬で ずっとチャンピオンをとっている血筋でしたので 賢いのも当然なんだ~と 感心したものです
ジュリアンは雄ですが 赤ちゃん犬の世話もしてくれました
その頃私は運転免許とっていました ある日 玄関の前に目も開いてない白と黒の小さな犬が置いてありました 育てる事にして エルがもう老犬になっていたので 一匹は置くけど もう一匹は貰い手を探して 手放すことに
黒い方が弱々しく気になったので こちらを家に置くつもりでした が!欲しいという人が犬を見にきた時 白い方が ずっと私の後を追うのです 突如私の気持ちは変わりました このコを置こう!
二か月ほどの間 黒と白の子犬はジュリアンを親と思い込み 追いかけ回し 逃げられても 逃げられても くっついて寝ていました
白かったので ジャングル大帝からとって レオという名前に 彼は八年ばかり生きました 九州の伯母夫婦が山の方へ 家を新築し引っ越しの手伝いに十日ばかし 父が行っていました 季節は夏 父の帰宅した次の日にレオは死にました 家族が揃うのを待っていたかのように
散歩中に他の犬(リードを放して散歩する方も おられたので)が 飛びかかってきたら さっと自分の体を 私の前に出して庇い自分が噛まれるのです 勿論その後で 私は相手の犬を蹴飛ばしてやりました 制御できない犬を放してはいけません
散歩中に「それはアイヌ犬ですか?」と年配の方に尋ねられた事があります 私は白いので単純に紀州犬のかかった雑種かな?と 思っておりましたが 舌に斑があるのは アイヌ(北海道)犬の特徴の一つだそうです
レオが死ぬ少し前に知人の知り合いが シェパードを飼っていたのだけど 離婚するので 飼える人を探していると聞きました
憧れのシェパード! 方向音痴の知人を乗せて訪ねていきました 永遠にその家が見つからないのでは!と 思うくらいに時間がかかりました
そして最初に聞いた三か月のシェパードは 実際は五か月 簡単な訓練済みでした
この時でレオより大きかったです
なつくかな~と心配でしたが おとなしくリードをつけられ 車に乗ってくれました
彼女はテリーという名でした
川岸をレオとテリーを連れ 朝夕散歩したものです
来て一週間目に散歩から帰り 塀の戸を閉めるスキにテリーが外へ駆け出しました とても追いつけず 探しながら家に戻れば 庭にテリーがいます
母が言うには「玄関の前にいた」
連れてきた最初の日 玄関から入ったのを覚えていたのでしょう その日は家の中へ置きましたから
家の西側から出て ぐるりと大回りし 玄関へ向かったのでしょうか テリーは水が溜まる病気になり 水分も食事も獣医さんで分けていただいたものしか与えられませんでした
だから後悔しています 残り少ない命なら助からないものなら 好きなだけ食べさせてあげるのだった それが今でも悔やまれます 大好きな犬でした
家にいる時は犬を鎖につなぐまい― そう決めたのもテリーに死なれてからです
このコと同じ思いは他の犬にはさせないのだ
日本には大型犬の秋田犬 中型犬の紀州犬・四国犬・北海道犬・甲斐犬 小型犬の柴犬
と犬種があります
琉球犬や 他にもありますが
大きく分けて
戦争で多くの犬が殺されました
その中で 犬を守り抜き 日本犬を絶滅させてはいけない そう頑張っておられる方々も
著者が粘り強く フットワークも軽く 出掛けていき 取材するうち 次第に日本の犬達への熱が入っていくのも見えます 写真家である岩合光昭さんの写真が使われており
できれば平凡社の「ニッポンの犬」という写真集も見てほしいです
私は現在 秋田犬とシベリアン・ハスキーとジャーマン・シェパードを飼っております
いつからか評価が残念な事に低くなってしまったハスキー犬ですが 秋田犬と同じスピッツ型に分類され とにかく飼い主へ かまわれたい そして他の犬とも仲良く 忠実な番犬であり パートナードッグとして 他の犬種に劣る所はありません 芸もよく覚え教えたことは忘れません
シェパードが賢い優れた犬である事は 誰も否定できないと思います 我が家の場合は 一番年若いので 末っ子という事で あどけない子犬っぽさが抜けずにおります 甘えたがりです 蝙蝠を捕まえようと宙に高くジャンプします 走る速さも魅力の一つでしょう その姿も美しいです
私の母方の祖父は上久保義太郎と言い 鹿児島の出身で 戦後 犬を多く飼っていたそうです その中に秋田犬のエスがおりました 母と結婚した父になつき よく散歩に連れていったそうです 夜中でも恐い物なし
他の人が どんな大きな犬を連れてきて 喧嘩を仕掛けても負け知らずだったとか
父も海軍帰りで短気な上に腕力に自信があるものですから 文句があるなら腕で来い! と若い頃は無茶もしたそうです ある日父が取っ組み合いの喧嘩をしていると 助けようと思ったのか 飛び込んで来たエスは間違えて父に噛み付き 途中で気付いて 何とも言えず申し訳そうな表情をしたのだとか
喧嘩の途中でしたが父は吹き出し 喧嘩の相手は 聞きしに勝る猛犬の姿に逃げ出したそうです
その後 両親は仕事で姫路へ出張し 根をおろし
私が一歳の誕生前の事でした
子供の頃から 燃える炎のような綺麗な赤犬のエスの事を幾度も聞かされ いつか秋田犬と暮らせたら―と それは叶わないかもしれない夢になっていました
一人っ子の私に最初に自分の犬が与えられたのは 姫路港へ引っ越して間もない幼稚園の夏休みでした 父の勤める会社で日本犬とシェパードの間に生まれたコを一匹貰ってきてくれたのです 真っ黒いコは 母と私が名前を考えている間に 父が「チビ」と呼んだのが名前として定着してしまいました
鼠をとるのが得意だったチビは 十年ほどの命でした
三人佐平次捕物帳シリーズ第三作
三人で一人の岡っ引き・佐平次親分 世間には役者も逃げ出す美男の三兄弟の末の佐助が 親分で通している 実は謎解きは長男の平助が受け持っているのだが
最初はぎくしゃくしていた同心・井原との間も何となく 呼吸があってきたようです 非力ながら佐助の投石も様に 多少の戦力になってきました まだまだ上の兄二人に較べれば はなはだ頼りないですが
紙問屋の屋根の上に夜現れた般若の面をつけた怪しい人間 夜叉姫参上の紙があったという
一人二人三人と大店の主人が殺されていく
誰が?何の為に?
事件の根は二十年前に溯り・・・
抜け荷の疑いで潰された店
母親がなぶり殺しにされるのを見た息子の復讐なのか
十手返上 美人局三兄弟に戻ればいいのさ 覚悟の黒幕との対決の結果は?
現代物では力作が多いながら 何処か地味な(もしくは面白味に欠ける)印象もある作者ですが こちらは ついつい頁をめくり 気がつけば読了していた という 気持ちの良いリズムがあります
これで力が抜けて推理小説の方も 新しい作風の本を書かれるのでは と 楽しみにしています
三人佐平次捕物帳シリーズ第二作
弁舌もたち頭も切れ腕もたつ長男・平助
力自慢の大男で子供好き 心温かく気は優しい次男の次助
とびきり美形で妖艶な美女へ化けるのが特技だった末の佐助
彼らは美人局の世渡をしていたが 同心・井原伊十郎に捕まり 見込まれて 岡っ引きの佐平次になる
前作「地獄小僧」でお縄にした残党が 佐平次を狙っているらしい 妾宅からの帰り道 不審な死に方をした男
家族には理由も見当つかぬのに自殺した男
侍なのに切腹以外のやり方で死んだ人間
それらには{丑の刻参りの女}が関係しているのか?
凶賊と決死の闘いを繰り返すうちに 臆病ながら覚悟のできてくる佐助 血の繋がらぬ後妻の連れ子であった末っ子の佐助を庇う 二人の兄
俺達の結び付きは そんなものじゃねぇ
平助は言うのだ
本の帯には 本書を買わずして映画を見ること、もしくは映画を見ずして本書を開くことのなきよう。よろしく、ねっ!
今回は片平なぎささんが 霊能力者に扮します
パロディー駄洒落満載の 深い意味を探そうなんて 思ってはいけない・・・
映画がより楽しめる用語解説に どれだけ「トリック」の世界にはまっているか遊べるクイズつき
物語は マジックの舞台ばかりか 助手の仕事もクビになった山田奈緒子 上田教授の誘いで 少女を救いに島へ行く
ま~なんとか少女を救い出し 富毛村へ
少女を追ってきた霊能力者とその一味との 脱力する闘い
幾つのパロディーがあるか 数えてみませう
トリックは笑いと笑いの間の振り子です
おそらくは小惑星が衝突し みんな死んじゃう―そんな世界を 舞台にした連作短編集
表題作「終末のフール」では 成績の良い妹と比較し いつも「馬鹿」と言い ついには―失敗作―そう言ってしまった長男が自殺し 馬鹿っていう人間が馬鹿なんだから
そう怒った娘は出ていった その娘が あと数年で世界が滅亡する 今になって 会いに来るのだと 妻が言う
「太陽のシール」子供はできない―と思っていたら 妻が妊娠 地球が滅ぶ三年前になって 産むべきや否や 優柔不断が得意な男は悩む その時にならなきゃ 本当に世界が滅ぶか どうか判らないし・・・ね
「籠城のビール」兄弟の妹は事件の人質とされ 解放後は マスコミにつきまとわれ 悪意にみちた捕らえ方 記事 テレビでの揶揄
それらに疲れ果て 死んだ 妹の死から間もなく兄弟の母も風呂場で自殺
三年後一緒に死なせるなんて 許してたまるか! 兄弟は 引退したアナウンサー杉田に 怒りを向ける 杉田は自宅で家族と豪勢な食事をとるところだった
「冬眠のガール」死んだ父の書斎の本を読破する 目標を達成した美智は スーパーでの会話から 次の目標を ボ―イフレンドを作ることにする
「鋼鉄のウール」 憧れのキックボクサー苗場 小学生だった僕は 苗場のいるジムに通っていたが 地球滅亡パニックや暴動で 五年ほど 来られなかった
少し世間が落ち着き いや諦めたのか やや安全になる
世間が どうあろうとも できることしかできない
やるべきことを やるんだ
「天体のヨール」二十年ぶりに会う二ノ宮 彼は変わらなかった 相変わらず天体が好きで 話し方も同じ 矢部は 妻を殺され その犯人に出会い報復を果たし 死のうとしていた 首吊りのロープが切れて落ちたところに 二ノ宮から電話がかかったのだ
死ぬ前に会ってみるのも 悪くはないだろう・・・
「演劇のオール」役者になり損ね 故郷へ帰れば 地球滅亡のニュース
それぞれ家族が欠けた人間と その代理を 役者を気取って演じてみる
そんなふうに 助け合って 肩寄せ合って 一緒に暮らしてみてもいいじゃない
「深海のポール」レンタルビデオ店の店長 渡辺の父親は 暮らすマンションの屋上に櫓を建てている
小惑星が近付き洪水が来たら 高い所から みんなが死ぬのを見て 最後に死んでやる―などという変わり者
その時がきたら きっとみんな ジタバタするだろう
でも それまでは 生きて いくのだ
あわよくば みんな生き残れるかも しれないじゃないか
前向きに生きるのだ
各短編の人間が それぞれに絡み合い 登場し 明るい明日を 結構夢見ている
くじけちゃいらんないのさ
乙貝英三郎は 己の出生を知らぬ
江戸の月心寺に住まう和尚の鉄山に育てられた そこへ預けた男は 今度会う時に その子細を 教えてくれるはずだったが
身許の証しの品が入る箱は 火事で焼け 実の両親について 教えてくれるはずだった男は斬り殺された
英三郎を慕う商家の娘 お通にも魔手が迫る 奇しき因縁か 彼女を救ったのは 悪人右京により 怪しき病気にとりつかれた英三郎の双子の兄であった
藩は右京とその父の企みで お取り潰しになる
英三郎は 父の元家臣達に出会い 自分の出生を知る
藩士達の恨みを晴らし 悪人右京を斬り いっそ海外で 己が運命を切り拓くのだ
しぶとい右京も海外へと逃亡 国を売る策謀を 更に ひと足違いで また日本へ
追う英三郎
そして―
惜しむらくは 最後近く やや展開が とおりいっぺん 雑な気がします
ただ作品を書かれた作者の年齢を思えば
凄い!と感嘆するしかありません
新聞連載 大衆娯楽小説の 約束 型という 書き手にとっての 制約もあったのでしょうし