鵠沼・昔砂丘の一本松

湘南藤沢住人の記憶の手掛かり …… フォト・ブログ

瞽女淵と土手番さま

2010-03-07 | 藤沢


花応院の山門を出て右に進み、すぐ左に曲がって境川に沿った道を行くと、
右手に水田、左手に工場が見える場所に出ます。
工場と道の間の草むらに瞽女淵の碑が建っています。


昔、この辺りは境川がたびたび氾濫し、木々が茂り暗い淵があったようです。
延宝年間(1673-1680)瞽女(盲目の旅芸人)が淵に落ちて溺死しました。
その後も数人の死者が出たようです。
この碑は大正9年に村の有志が建てたものです。


弘化4年(1847)、ある浪人がこの淵に身投げして死にました。
遺書に「故あって自殺するが、ご迷惑代わりに、人柱になって堤防を守りたい」
とあったので、村人が碑を建てて弔ったようです。
その碑が瞽女淵の碑の左手前にあります。
首がもげていますが、足元の石にかすかに水難よけの文字が見えます。