SHINeeのミンホssi、イ・ユビさん共演の短編。
タイムスリップラブコメです。
最近、タイムスリップ物も増えてますよねぇ。
「花郎<ファラン>」で、随分大人の雰囲気になってきたなぁと思ったミンホssi。私は「ピノキオ」以来となるイ・ユビさんとの共演、期待しましょう。
SHINeeのミンホssi、イ・ユビさん共演の短編。
タイムスリップラブコメです。
最近、タイムスリップ物も増えてますよねぇ。
「花郎<ファラン>」で、随分大人の雰囲気になってきたなぁと思ったミンホssi。私は「ピノキオ」以来となるイ・ユビさんとの共演、期待しましょう。
レビュー一覧は、こちらから。
アンはその夜、しこたま酔っ払って帰宅。
自宅玄関の暗証番号すら間違えてしまう始末。
玄関先で大騒ぎするので、管理人が困ってしまってね。丁度電話をかけて来た後輩ジニョンに後を任せちゃった。結局、番号を間違え過ぎて警報が作動しちゃって、初期化されてしまったようです。
ジニョンは、その時初めてアンの亡くなった恋人の名前が自分と同じだと知ったのかな。
アンが何度も何度も“ジニョン”とうわごとのように呼びましたからね。
アパートの暗証番号は、実は恋人のジニョンが設定しました。それが2565。
二人の名前の画数でした。
でも、6回目の間違いとなってしまいました。
面倒を見てくれた事を知ったアンが、後輩ジニョンにお礼を言いました。
空っぽだった冷蔵庫に、たくさんの食料品を入れておいてくれましたしね。
食べ切れないでしょ・・・と言ったアンに、僕が作ってあげます・・・とジニョン。
関係無いでしょ・・・と言うと、ずっと関わるつもりです・・・とジニョン。
ジニョンの想いは、アンにも分かりましたが、大人な対応をしました。何の反応も示さなかったのです。無視することもなく、聞かなかったフリ・・・ですね。
それまでと同じ先輩と後輩の関係を崩すつもりは全く無いのです。
でも、時々、恋人のジニョンとかぶる事があるのも事実でした。同じような台詞を口にする事がありましたから。
アンはジニョンの49日法要に行きませんでした。
その日は、仕事で遠出することになっていました。運転は後輩ジニョンがしたのですが・・・。運転が下手というのも似ていました。
昔、アンはあまりにもジニョンの運転が下手なので、呆れてしまったことがあったのです。
今回、後輩ジニョンはナビがあると言うのに、仕事の下見に行くべき場所を間違えてしまいました。
結局その夜は、迷った場所付近で小さな宿に泊まるしかありませんでした。それも、庭先の縁台で・・・
翌朝、充電が切れたので連絡できなくなったジニョンは、アンの携帯を借りました。ところがそれがジニョンの物だったんです。
パスワードは?・・・と聞かれたアンが、自分のパスワード2580を答えたので、後輩ジニョンはそれを入力。勿論開きません。
すぐに携帯の間違いに気付いたアン。
大切な7回目の機会を潰してしまいました。
丁度その頃、ジニョンは『キム・ジニョンの会』というところから誘われていました。
同姓同名の人が集まって親睦を深めると言うものらしく。
違う人生を生きている同姓同名の人に会う企画はどうかとアンに提案しました。
最初は興味の無かったアンですが、ふと、参加する気になって、後輩ジニョンと出かけました。
そこでは、‘ジニョン’と呼べば、全員が振り向いてくれるわけで・・・。
「だけど、その中に私のキム・ジニョンはいない・・・。」
初めてアンは泣けました。
これまで、1週間前に別れたと言っても、愛した人が死んだのに、全然涙が出なかったのです。まだ実感が湧かなかった所為でしょうか。
そんなアンを見た後輩ジニョンは切なくなりました。
新人としか呼んでくれないアン。だけど、自分はれっきとした一人の人間キム・ジニョンで、アンを愛してる・・・。
「僕はキム・ジニョンです。新人と言う名前じゃない。」
「分かってる。でも、あなたじゃないの。私のキム・ジニョンは・・・。」
どうしよう・・・本当にジニョンはいないのね・・・。
泣きじゃくるアンでした。堰が切れたように涙があふれて来ました。
「先輩。これからジニョンと呼んだら、僕が返事をします。僕が返事をします。」
後輩ジニョンは、そっとアンの頭を抱き寄せました。
アンは又一つ思い出が甦りました。
携帯を変えた時、番号の一部を変えたアン。そのことで、ジニョンと連絡がとれなくなってしまったことがありました。
下4桁の番号は変えてなかったのに、ジニョンはそれを他人の番号だと思ってしまったのです。
アンは、ジニョンが自分の番号を全く覚えていないことに腹が立ち、結局喧嘩になってしまったのです。
それが2154。でも、8回目のミスでした。
もういない人の事を引きずるのはやめた方が良いと後輩ジニョンは言いました。
でも、今のアンは、それを受け入れる気にはなりません。
アンは後輩ジニョンに、ジニョンの携帯を預かってもらうことにしました。
「捜し物が見つかるまで。」
そう言いました。
恋人がお互いの想いが長く続くよう願いをかけた鍵をつける場所が南山にありました。
ある日、ジニョンはアンをそこに連れて行きました。
イマイチ乗り気じゃ無かったアンは、鍵の暗証番号もジニョン任せ。
すぐに忘れてしまうような番号にしなきゃだめだ・・・と言ったジニョン。
なぜなら、外せなくなるから。
だけど、ちゃんと記念写真は撮ったんです、アン。
その写真を思い出したアンは必死にその場所に急ぎました。
でも、物凄く大量の鍵たちの中から、二人の鍵を見つけ出すのは無理というもの。
がっくりして戻ってきたアンを、後輩ジニョンが待っていました。
「先輩が好きです。」
気持ちを知られてると後輩ジニョンは分かっていました。それでも、きちんと自分の口で伝えておきたかった・・・と言いました。
それに対してアンは、預けた携帯を返してくれと言ったのです。
返してもらうために一生懸命考えたけど、もう、これ以上無理・・・と思ったのです、アンは。
そして分かったのです。
自分は自分で思ってる以上に良い彼女じゃなかったということが。ジニョンと別れるつもりはなかったし、とてもジニョンを愛していたと。
「終わらせなければ、何も始まらないと分かってる。でも、愛していたの。」
そうアンは言いました。
後輩ジニョンは、その時は返すつもりにはなれなかったようです。
でも、思いなおして返そうと思い、仕事に持って行きました。
ところが、落として失くしてしまったのです。相変わらずのドジです。
イラつくアン。
幸い、男の子が拾ってくれていました。
9回目のチャレンジを、アンは後輩ジニョンに託しました。
0000と入力したジニョン。
でも、間違いでした。残るはあと1回です。
10回目の入力をしました。
それが正解だったのか、間違いだったのかは描かれていません。
そのパスワードが、二人の出会う前からの設定と変わっていないのなら、アンに解除は無理です。
アンは、その携帯を置いて行きました。
そして、後輩ジニョンを笑顔で呼びました。
「キム・ジニョン。」
実は、別れはジニョンが切り出しました。
アンは理由を聞いていません。
聞かないまま、あっけにとられたアンは、席を立ってしまったのです。
そして連絡をとるのも躊躇してる間に、ジニョンは事故死してしまったのです。
本当は恋人じゃ無い、1週間前に別れてたの・・・とアンは後輩ジニョンに言いました。
だったら、その人は先輩にとって何ですか?・・・と後輩ジニョンが聞きました。
“知り合いかもしれない人”・・・とアンは思いました。
LINE等で、共通の知人が100人を超えたら、もしかしたら、知り合いですか?・・・という問いかけがきます。その意味でしょうか?
ラストが曖昧なままだったので、少々悶々とするところがあります。
が、ある意味リアルな状況を描いているとも言えましょう。
見た人によって、パスワードが解除されたのかどうか、意見が分かれる終わり方だったですね。
私は、解除出来なかったと感じました。
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イ・アン=スヨンさんはバラエティ番組のプロデューサー。
アンには大学時代から付き合っている恋人キム・ジニョン=シム・ヒソプssiがいました。
出会いは、お互いの携帯の取り違え。
優しいジニョンと元気で真っ直ぐなアンとは、とても仲の良いカップルでした。
時々喧嘩もしていたようですが、10日も経つと元鞘に戻っていたようです。
ところがある日、突然ジニョンが事故で亡くなってしまったのです。
実は、その1週間前に、二人は別れていました。
でも、アンは本当に別れたとは思っていませんでした。ある程度時間を置けば、いつものように又、何事も無かったかのように付き合い始めると思い込んでいました。
なのに、ある夜、
『アン、僕が・・・』
という打ちかけのメールを残して、死んでしまったのです。
死ぬ前に、携帯をアンに渡してくれと頼まれた・・・とジニョンの母が言いました。
何故?・・・とアンは思いました。
ところが、開こうにも、パスワードが設定されていて何も調べる事が出来ないのです。
パスワードを解除できるチャンスは10回だと言われています。
10回連続で入力ミスしたら、スマホは初期化されてしまうんだとか。・・・ホント
そう思うと、お気楽に何度も試す事は出来ないとアンは思いました。
パスワードが何が考え始めたアン。
それはアンとジニョンの思い出を辿ることでもありました。
初めて出会った日・・・0314。違いました。
1回目に間違えた日。アンに後輩が出来ました。それが、なんと、ジニョンと同姓同名のキム・ジニョン=イ・ウォングンssi。
彼の教育係になったアンは流石に戸惑いました。
どうしても名前で呼べませんし、携帯にも名前で登録できませんでした。
一方、後輩ジニョンは美人の先輩が教育係ということで、嬉しそうでした。
ところが、ある時、アンが充電中の携帯を落として、画面に傷を付けてしまったのです。元恋人ジニョンの携帯でした。
つい、感情的になったアン。
その理由を、別の先輩が後輩ジニョンに教えてくれました。恋人を失くしたばかりだと。
2回目、アンの誕生日・・・0701。間違いでした。
友達から、パスワードを解除してくれるプロが居ると言う話を聞いたアンは、急いで駆け付け、調べてもらいました。
ところが、FBIでも無理だ・・・なんてさじを投げられてしまったのです。
その時、店の主人から、男は単純だから、電話番号の下4桁の場合が多いと聞いたアンは、試してみました。
ジニョンの番号下4桁・・・3176。ダメでした。3度目のミス。
夜のマラソン大会に、アンが出場することに。
嫌々でしたが、他に時間のある人がいなくて、仕方がありませんでした。
頭の中が真っ白になって、一歩につき1つずつ、腹が立つこと、悲しい事を忘れられると後輩ジニョン。彼とすると、ちょっとした気遣いだったのかもしれません。
が、アンは、その言葉が間違いだと、思いました。
決して悲しい事が消えはしなかったからです。
又一つ思い出が甦りました。
人生で一番待ち遠しかった日・・・0223。
アンが留学から帰国する日で、ジニョンが除隊する日が同じだったのです。
ところが、時差を考慮しなかったため、ジニョンは1日空港で待ちぼうけをくらうことになってしまったのです。
ジニョンが待っていないかもしれないと思ったアン。
そして、恋人ができて、振られてしまったと思ったジニョン。
不安でたまらない二人が、やっと再会できた日なのです。
だけど、その数字も違いました。4回目のミスです。
落ち込むアン。
その時、ジニョンの携帯に女性からメールが入りました。
食事をした時に借りた物を返したいから・・・という内容です。
まさか・・・浮気?という思いが頭を過ぎっても不思議はありません。
緊張して会いに行ったアンは、女性から一本の万年筆を渡されました。アンがジニョンの就職祝いにプレゼントしたモノでした。
刻んだ言葉は『不在なら連絡ください』。
本当は、『就職おめでとう』と刻印してもらう筈だったのに、ネット注文の時、書きこむ欄を間違えてしまったのです。
せっかくの記念なのに・・・と落ち込むアンに、ジニョンは却って喜びました。
唯一無二のプレゼントですから。
そして、お返しに・・・と初めての名刺をアンにくれたのです。初交換はアンと・・・と。
その名刺に記されていたアドレスの数字が、ジニョンの誕生日でした。
8944・・・やっぱり違いました。5回目のミスです。
落ち込んだ時、‘ジニョン’から電話が入りました。
アンは、そんな筈は無いのに、恋人のジニョンだと思い込んでしまいました。
「ジニョン?」
と思いを込めて話しかけたアン。
「先輩?」
その声を聞いた時、アンは自分の勘違いに気付きました。
少女時代の・・・いえ、元少女時代のスヨンが主演のウェブドラマ。
恋人役にシム・ヒソプssi。元恋人と同姓同名の新入社員にイ・ウォングンssiという、新鮮なキャスト。
2話という短編です。
やっぱり、韓国ドラマの短編は秀作が多いかも・・・と思いながら、視聴開始しています。
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いいわ・・・とウンタクは頷きました。
「わびしい男の花嫁になる。燦爛たる男の最初で最後の花嫁になる。約束するわ。」
心が締め付けられるほどに切ない喜びを感じました。
この感動的なシーンとは裏腹に、シンもウンタクも舞い上がります。
シンは、結婚が遅れたら、ウンタクは自分より若い男と合コンなんぞをしてしまうかもしれない・・・なんて勝手に焦ったり。すぐにでも結婚すると周囲に言いふらします。
最近幽霊が又見えるようになったウンタクは、馴染みの幽霊から祝福を受け、大喜びしました。
実は、幽霊になったと言うのに、まだウンタクに付きまとって意地悪ばかりしてる叔母もいたのですが、馴染みの幽霊がそろそろ昇天しようと思って・・・と、叔母の幽霊も無理やり連れて行ってくれたのです。
ほっとしたウンタクです。
最期には、ちゃんと叔母にお礼も言えました。育ててくれて、有難う・・・と。
シンはドクファにも結婚を報告しました。
ドクファだけは完全に記憶を失っていまして、ウンタクの事を一切覚えていません。
シンと死神に関しては、祖父からの教えもあって、承知していますけどね。
ウンタクが、トッケビと結婚するとちゃんと理解していると知り、驚いてましたよ。
ところで、ドクファとキム社長の関係も、本当に微笑ましいものです。
キム社長は先代の社長、ドクファの祖父から様々な細かい遺言を受けていますが、それを本当に誠実に着実に実行して来ています。
その中には、おそらくドクファの成長を見守るというのもあるのでしょう。
決して甘やかす事無く、かと言ってお尻を叩くように焦らせることもせず、父親のような長い目で見守り続けています。
「あなたはまだ周りの事に興味が無い。だから私は質問を待っています。本当の大人としての質問です。世の中について周りの人の喜びや悲しみについて。」
と、ドクファに言いました。
「有難う。もう少し待って。頑張って成長するよ。」
と、ドクファは言いました。ドクファも素直な子です。キム社長の言葉の意味をきちんと理解していますから。
はい・・・と嬉しそうに頷くキム社長でした。
大人になると言う事は、自分だけじゃ無く、周りの事、周りの人の事に興味を持てるようになること・・・そうなのですね。
思わず私も頷いてしまいました。
シンとウンタクは、お祝いを身内だけで開きました。
死神とドクファ、そしてキム社長が招待されたのですが。
ついつい、全て知ってるメンバーの気安さから、それぞれの特殊能力を遠慮なく使ってしまうんです。でもね・・・キム社長は知らなかったんですよ、トッケビと死神だなんて。
感情が表情にあまり出ないキム社長なんで、イマイチ分かりにくいですが、充分ショックを受けてて
一瞬、気を失いそうになるんです。
ドクファが必死に取り繕おうとしますが・・・
全く、立派な大人の男性の筈なのに、この二人は油断し過ぎって言うか、はしゃぎ過ぎって言うか・・・
ま、面白いんで、良いんですけどね。
ある日、ウンタクのラジオ番組に一通のメールが届きました。
内容が素敵なので、採用されて番組で朗読されました。
『記憶を消す事が幸せだと考えたあなた。会った瞬間気付いたわ。あなたも全てを覚えていると。お互い来世では運命の人でありますように。口実が無くても会える顔とこの世に一つだけの尊い名前を持って・・・。偶然会えば、駆けよって挨拶を交わし全問正解の恋をする。そんなふうに出会いたい。顔が見られて良かった。ある時はキム・ウビン、又ある時は、ワン・ヨのあなた。どうか末永く元気でね。さようなら。』
ウンタクは、すぐにサニーのモノだと察しました。
サニーの家に急ぎました。
でもね、既にサニーは全てを売り払ってどこかに姿を消した後だったのです。
ウンタク宛ての手紙が残っていました。
そしてウンタクは知ったのです。サニーは何一つ忘れていなかったことを。そして忘れたフリをして、記憶を失ったウンタクを見守り続けて愛しんでくれ続けたことを。
どれほど孤独だったかを・・・。
番組を聞いていたシンも死神も同じ事を察しました。
サニーの家に来たシンに、ウンタクは、何故去らなきゃいけなかったのかと問いました。
「許せないから。」
と、シンは答えました。
死神を本当に愛してしまったけど、前世のワン・ヨの罪を許す事は出来なかったのでしょう。そして、死神にとって、今世で会わないことが一番の罰だと分かっているからなのでしょう。
それでも、サニーはなかなか去りかねていました。
50人通り過ぎたら・・・と決めて、陸橋の上で数えはじめました。
「49・・・。」
と、呟いた時、後ろから声が聞こえました。
「1・・・2・・・。」
死神でした。
サニーの気持ちを充分理解していました。だから、引き留めたい気持ちはあっても、強くは出ませんでした。
最後に一度ハグを・・・とサニーが言いました。
泣けましたわ・・・ホント。
サニーと別れたことを悲しんでいる死神に、シンは言いました。
「誰かに言ってほしい。“もう充分だ。それだけ苦しめば充分だ”と。」
彼らは自らの犯した罪をずっとずーっと抱え続けるしかないのです。そしてそれには期限が無いのです。
トッケビには命の終わりは無いし、前世の記憶を取り戻した死神にも・・・。
死神は、同僚の女性の死神に会いに行きました。
前世でワン・ヨの侍女をしていたあの女性死神です。
「神は自分の命を粗末に扱った者を死神にして死者を見送らせながら人間でも死者でもないまま生かしている。その理由が何なのか追い求めて行けば、いつか捨てた名前や人生を取り戻したくなるんじゃないだろうか。“生きたい”と思った時、俺たちの罰は終わるのかもしれない。」
女性死神は、9年前パク・チュンフンの幽霊から前世について聞かされました。
だから、目の前の死神がワン・ヨだということ、自分がその侍女だったと言う事を知っています。
謝りたかった・・・と死神は言いました。
ワン・ヨは、侍女に毒薬の入ったお茶を運ばせました。拒否する事が出来ない立場の彼女は、否応なしに主君の自殺の手助けをさせられてしまったわけです。
全て忘れろと死神は言いました。
「死者をしっかり見送る事で罪を償え。自分自身を許してやれ。神が望んでいるのは、俺たちが自分自身を許し命の尊さを悟る事だ。」
シンとウンタクは結婚式を挙げました。
あの一面にソバの花が咲く草原で、二人きりで。
ウンタクの手には、ソバの花のブーケ。死神からのプレゼントでした。
泣けるほどに幸せでした。
でもね、運命はやはり“処理漏れ”のウンタクをそのままにしてはくれませんでした。
園児と運転手の死者のカードが届き、死神が現場で待機していたら、そこにやって来たのはウンタク。
死神に明るく手を振って通り過ぎた時、死者のカードの名前が消えたのです。
死者になる筈の者が、死なずに済んだのです。
ウンタクのお陰で・・・。
ブレーキの外れた無人のトラックが、坂道をスピードを上げながら園児たちの送迎バスに向かって来ました。
それを見たウンタクは、通り過ぎる事も出来たのに、トラックの前で車のブレーキを踏んでしまったのです。
トラックは、ウンタクの車にぶつかって停まりました。
死神は、カードの届かない死者もいる・・・と思いました。
想定外の死・・・。犠牲だ・・・と。
カードが届いたのは、ウンタクが息を引き取った直後でした。
その時、ウンタクはシンと通話中でした。
考えてみれば、今日は全てが完璧だった。朝はシンの腕の中で目覚める事ができ、仕事も上手く行った・・・。これは全てこの一瞬のためだったんだとウンタクは息を引き取る前に思いました。一秒でも遅れたら、この状況にはならなかったでしょうから・・・。
人間の犠牲は神には計算できない。予知さえ不可能だ。それは人間の本能であり人間自身の選択によるものだから。
人間だけができる選択なんだ・・・。
死神は呟きました。
その時、遅れてウンタクのカードが届きました。
死神の茶店でウンタクは聞きました。自分は何度目の人生だったのか・・・と。
「1度目だ。」
と聞き、良かった・・・とウンタクは呟きました。後3回残ってるから・・・と。
シンが駆け付けて来ました。
泣くしか出来ないシン。
「前に言ったよね。残された人は一生懸命生きないと。時々泣いても、泣いた分笑って逞しく生きる。それが故人への礼儀だ・・・って。」
と、ウンタクはシンの髪を撫でながら話ました。
シンの泣き方が、本当に胸が痛くなるようです。
ウンタクを力の限り抱きしめ、泣きました。
「あまり長く悲しまないで。また会いに来るからそれまで待ってて。あまり雨を降らさないで。少しの辛抱よ、約束するわ。今度は私が会いに来る。私があなたを絶対に見つける。来世では天寿を全うする運命に生まれて、ずっとあなたの傍にいる。そうさせてくれと神にせがんでみる。」
そして、ウンタクは、死神にお願いしました。
「皆いなくなったら、この人をよろしくお願いします。」
そうだね・・・。トッケビは人を見送るだけですもんね。
死神は、いつものように現世の記憶が消えるお茶を差し出しました。
でも、ウンタクはそれを飲みませんでした。
生まれ変わってシンの元に帰って来なくてはいけませんからね。
すぐ来るわ。走って行って、走って帰って来る・・・。
そう言って、ウンタクはドアの向こうに消えたのです。
30年の月日が経ちました。
死神の元に最後の仕事が来ました。長い罰が終わります。と言う事は、死神も昇天するということですよね。
死者のカードの名前は“キム・ソン”。サニーです。
死神は最後の仕事に向かうことをシンに告げました。
そして、最後に又一つ規則を破る・・・と言って、茶店に来るよう言いました。サニーを送るから。
死神は、サニーの指に優しくあの指輪をはめました。
前世では、乱暴に無理やりはめましたからね。
穏やかに話をし、死神とサニーは手をとってドアの向こうに消えました。
シンはそれを見送りました。
彼らは次の人生を生きています。
今度は運命的に出会い、真っ直ぐに明るく愛しあえています。
シンもそれを確認し、ほっとしました。
シンはまたカナダにいました。
あの丘で本を読んでいると、後ろに人の気配が。
ウンタクでした。いえ、正確に言うと、ウンタクの記憶を持って新しい人生を生きる女の子でした。
見つけた・・・と呟きました。
「アジョッシ。私が誰か分かる?」
「最初で最後のトッケビの花嫁。」
やっと出会えました。
泣けましたよ~っ
大人版のジブリの雰囲気を感じる作品です。
まず思ったのは、コン・ユssiってこんなにカッコ良かった?・・・ってこと。
大人の渋さやカッコよさ。服の着こなしや立ち姿。とにかく絵になります。
その上で、お茶目さや子供っぽさを持った魅力。彼の演じるトッケビは本当に素敵でした。
そして、イ・ドンウクssiの死神も、これまた上手い。
この二人だからこそこの作品の魅力が増したと言えましょう。
キム・ゴウンさんの声、やっぱり私好きです
彼女独特の演技も、自然で魅力的。
ユ・インナさんも、ぽわんっとした風貌でありながら、芯のしっかりした女性を魅力的に演じていました。
ユク・ソンジェくんも、良い味出してましたねぇ。キム社長を演じてたチョ・ウジンssiも良かった~っ
語り尽くせない魅力満載のこの作品。
「トッケビ召喚スペシャル」も、期待しないで見たら、とーっても充実した内容でした。
イ・ドンウクssiとユ・インナさんをナビゲーターとして、NG集だけじゃなく、昔話としてのトッケビとの違いなんぞの解釈もあったりして、楽しゅうございました。
これも本編と合わせて保存版にしようと思っています。
力いっぱいお勧めします