まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『トッケビ(原題)』14話まで

2017-12-06 17:29:58 | 韓国ドラマのエトセトラ
鬼(トッケビ)OST (2CD) (tvN TVドラマ) (Pack 1)
クリエーター情報なし
CJ E&M

レビュー一覧は、こちらから。

登場人物たちが愛しくて愛しすぎて泣けてきました。

 

シンが消滅するとともに、彼を知っている人全ての記憶から、シンが消えて行きました。

それは、神の配慮でした。

ウンタクはそれを感じ、必死になってノートにメモしました。

“絶対に忘れないで。彼の名前はキム・シン。背が高くて、悲しそうに笑う。雨となり初雪となって来る。彼は必ず約束を守る。だから忘れないで。あなたはその人の花嫁よ”

記憶が消える前に、出来る限りのシンの記憶を書き残そうとしたのです。

 

シンは一人雪原に立っていました。

高麗の武将の姿です。呪いがかけられる前の、本来のシンの姿ですね。

シンの罰は終わったと神は言いました。だから、全てを忘れて眠りにつき安らかになれ・・・と。

しかし、シンはそれを拒みました。この場所に残る事を選んだのです。

ここに残って、風となり雨となり初雪となることを。

それだけはお許しください・・・と神に祈りました。

そこに神はいませんでした。トッケビただ一人、光と闇のはざま、この世とあの世のはざまに取り残されること、それを選択したのです。

 

9年が経ちました。

 

ウンタクは、ラジオPDとなり、自分の番組を持つまでになっていました。

死神は、死神として生き、ドクファは下積みからチーム長にまで昇進していました。

サニーは、相変わらずチキン店を経営しています。そのビルのオーナーでもあるので、商売では成功を収めているようですね。

そして、ウンタクと高校の同級生で委員長だったユラは弁護士となり、今も付き合いが続いています。

 

ウンタクは、雨が降ると精神的に不安定になり、無性に泣けてくる状況が続いていました。

その理由が何なのか、全く分かりません。

そして、自分が書いたあのメモの意味も。

精神安定剤の様な薬を服用しているようですね。

もう、幽霊を見る事も無いようです。

自分が、何かを忘れていると感じていました。大切な何か、重要な人を。

メモに書かれているキム・シンと言う人物、それがどんな人だったのかも。

胸にかけているペンダントすら、母の遺品なのかどうかも・・・。これはシンからのプレゼントなんですけどね。

 

今年も初雪が降りました。

ウンタクは、会社の屋上で一人考え込んでいました。

自分は何を、誰をわすれたのだろうか・・・と。何故、深い悲しみだけが残っているのだろうか・・・と。

“誰か・・・誰でもいいから私を助けて”

そう、ウンタクは心で思いました。

誕生日だったのかな?小さなケーキにろうそくを一本灯していました。

で、そのろうそくを吹き消した瞬間、シンが現れたのです。

 

武将姿のシンが目の前に現れたので、ウンタクは本当に驚きました。

シンは、真っ直ぐにウンタクに歩いて来ました。そして、力いっぱい抱きしめたのです。

驚いたウンタクですが、何故か涙がこぼれました。

でも、次の瞬間、我に返ったウンタク。シンを押して離れました。

 

この状況、普通に見ると、どー見てもシンは不審者です。

我に返ったウンタクも、そう感じました。

が、それ以来、度々シンの姿を自分の周辺で見るようになったのです。

 

9年前シンを知っていた人の記憶から、シンは消えていました。

だから、ドクファも、キム社長も、サニーも、不審な目でシンを見ました。まぁ、恰好が恰好だけに、変な人としか見えませんわな。

でもね、死神だけは覚えていたのです。

一人くらいシンの恋物語を覚えていても良いんじゃないかと言う神の配慮でした。

死神は、ワン・ヨとして、シンに謝りました。900年前のことを・・・。

 

ある日、台本のミスで気温を2℃というところを、22℃としてしまったウンタク。そのまま放送されてしまったので、部長から大目玉を食らう事に。

ところが、その時、放送局周辺では冬だと言うのに、気温が22℃になり、花まで咲いちゃったじゃありませんか。

シンです。

驚いたウンタクが局の前に出てみると、本当に花が咲いてて、シンが花の下に立っていました。狐につままれた感じです。

 

シンは、ウンタクが火を吹き消すたびに出現してしまいます。これはシンの意思じゃないのですが、ウンタクにはストーカーじゃないかと思われてしまうんですね。

ある時、シンはある大きな家具会社の会長だと言いました。

実はその時、又仕事でミスして、スポンサーに下りられてしまう事態になっていたのです。で、部長から新しいスポンサーを見つけて来なければ、番組をボツにすると言い渡されてしまってました。

タイミングばっちりですよね。

シンは、ドクファとキム社長の前に行き、自分はキム・シンだと名乗りました。

その名前は、先代の社長・・・つまりドクファの祖父から遺言として残されていました。

ドクファ祖父が残す財産の全てがキム・シンの物だと。そして、キム・シンと名乗る人物が現れたら、要求された物は全て準備してあげること・・・とね。

キム社長は、シンの指示通り、スポンサー契約を結びました。その時、会長の名前はユ・シンジェだと言ったため、ウンタクはシンと気付かなかったのです。

 

ある日、カナダのホテルからウンタク宛ての手紙が届きました。

昔、アルバイトしていたサニーのお店宛てでした。

パスポートも持っていないのに、何故、カナダから自分は手紙を出したんだろうか・・・と悩むウンタク。

内容に出てくるアジョッシというのが、キム・シンなのか?・・・とも。

 

ウンタクはカナダに行く事にしました。

初めてだからドキドキする・・・とシンに話をしました。

「初めてとは思えないくらい自然に振る舞える筈です。」

と、シンが言いましたが、自分の事をよく知らないのに・・・とウンタク。

「私を信じて。」

そう言ってシンは微笑みました。

 

カナダのホテルでは、10年前に投函されたモノだと言う事が分かりました。

改修工事の時、偶然発見されたものなんだとか。

一人で街を歩くウンタク。

以前と同じ秋です。

そして、とある街かどの壁にあるドアの前で立ち止まりました。

何か、気になったようです。

引き返してドアを見ていると、突然そのドアからシンが出て来たのです。

以前も出て来たドアですね。

 

やっぱり自分を追って来たんだ・・・とウンタクは思いました。

呆れたような、嬉しいような、そんな表情です。

 

カナダからの手紙を届けに行ったのは、死神でした。

死神はサニーと会いたい気持ちをずっと我慢して、9年の間、一切会っていませんでした。

今回は、シンが気を利かせたのです。

でも、タイミングが合わず、結局、店でサニーと会う事はありませんでした。

その帰り道、道で偶然サニーとすれ違ったのです。

思わず立ち止まって見つめてしまった死神。

サニーも一旦通り過ぎた後、振り返って死神を見ましたが、そのまま行ってしまいました。サニーの記憶から死神は消えてしまっているのでしょうか。

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『トッケビ(原題)』13話まで

2017-12-06 13:43:06 | 韓国ドラマのエトセトラ
トッケビ~君がくれた愛しい日々~ DVD-BOX2
クリエーター情報なし
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

レビュー一覧は、こちらから。

泣いた~っ

 

「上将軍キム・シン、王様に900年ぶりのお目通りを。」

死神の首を絞めあげながら、シンは言いました。

自分と妹、そして家臣たち、一族の者たち、何の罪も無い者たち全て殺してしまったワン・ヨ。

あまりにも愚かだったワン・ヨ。

シンは憎んでもあまりある者が、死神だったという事実に、感情を抑える事が出来ませんでした。でもね、このまま殺してしまう事も出来ませんでした。

死神は、自分が犯した大罪も含めて全ての記憶を失っているのですから。

そして、今は、自分やウンタク、ドクファと家族のように暮らしているのですから・・・。

 

死神は、シンに首を絞められて、確信を持ちました。やはり自分がワン・ヨだった・・・と。

自分の大罪は、罪も無い人々を、シンとソンの兄妹を無残にも殺したということだったと分かり、大きな衝撃を受けました。

こちらも混乱し、どうすれば良いのか、分からなくなっていました。

 

シンは家に戻り、ウンタクを連れ出しました。

死神と顔を突き合わせて暮らす事は出来ませんでした。

ウンタクは、サニーの家に行き、シンはドクファの元で、暮らす事になりました。

 

死神は、例の指輪をウンタクに渡し、サニーに返してほしいと言いました。

もうサニーに会う事は出来ないですよね、死神とすると。

でも、パク・チュンホンがサニーを狙っているのを知ると、それを防いだりしています。姿が見えないように帽子をかぶり、時々傍にいるのです。

サニーもまた、自分が前世で大罪人の妹だと知ると、王だった死神に会う事は出来ないと思っていました。

やっぱりサニーから死神の記憶は消えていません。

きっと、全てが幸せな記憶なんでしょう。

 

死神が監査チームに呼び出されました。

これまで彼が行って来た、たくさんの違反に対して裁きが下されたのです。

たとえば、死者の通知カードの内容をばらしちゃったり、人の記憶を消すと言う特殊能力を使いまくったりという・・・。

問われた死神は、全てを認めました。

下された懲罰は、自身の大罪との対面。

つまり、パク・チュンホンの言いなりになって罪の無い人々を殺したこと。国を危うくさせ、民の心を不安にさせ、そして、最後には、自分をも殺してしまったことです。

シンたちを殺した後、ワン・ヨは、その罪悪感に苦しみ、自分の愚かさに苦しみ、そして愛する王妃を失った喪失感、寂しさに耐えかね、荒れた毎日を送っていました。

その間、パク・チュンホンは、彼に何らかの薬の入った薬湯を飲ませ続けていました。ワン・ヨもそれを承知で、飲んでいました。

それを出していたのが、例の女性死神だったのです。

ある日、ワン・ヨは、その薬湯を通常より多く飲み、死んだのです。

ワン・ヨは、思っていました。自分は誰からも愛されていなかった・・・と。

王妃の想いを分かっていなかったのです。分かっていたら、そんな事態にはならなかったでしょう。

これらが一斉に死神の頭の中になだれ込んで来ました。

「この世で犯した罪と、最も重い罪である自ら命を絶った罪、そして600年の死後の記憶が戻された。死神の職務は停止する。指示があるまで謹慎せよ。」

監査チームが言い渡しました。

 

死神は、シンに自分の記憶が戻ったことを告げました。

そして、殺してくれと言いました。

シンは怒りました。

「お前はまた逃げるのか。自分が犯した罪はお前が生きて償え。」

 

ウンタクは、サニーに指輪を返しました。

指輪に宿った恋しさや後悔は私のものだったのね・・・とサニーは言いました。

2人が話していると、外にパク・チュンホンの姿が。

勿論、ウンタクにしか見えません。

で、サニーを狙って近づいたので、ウンタクがサニーに覆いかぶさりました。その時、ウンタクの背中にあるトッケビの花嫁の印と称する痣が光ったのです。

それによって、パク・チュンホンの霊は弾き飛ばされてしまいました。

ウンタクは、そのまま意識を失ってしまったのですが、大したことにはなりませんでした。

痣は危機を回避するたびに薄くなっているようです。

 

死神は、パク・チュンホンを“処理漏れ”として申請しました。

でも、謹慎中なので、後輩の死神に依頼しました。

900年もの間、人の悪意に寄生して生き続けてきた者だから自分たちでは歯が立たないが、申請する事で何らかの制御ができる筈・・・とね。

この時、後輩死神が、ウンタクの死亡カードを渡しました。

心臓麻痺と書かれていました。

それをシンに話しましたが、シンは詳細は知ろうとしませんでした。危険の存在を知っただけで良いのです、彼・・・トッケビにとっては。

 

死神は、シンに問いました。

死ぬと分かっていて、何故あの時、王の元に行こうとしたのか・・・と。

伝えたい事があったからだ・・・とシンは言いました。

それまで、シンは辺境の戦いの場を転戦させられ続けていて、長い間ワン・ヨと顔を合わせる事も出来ないでいたようです。だから、伝えたい事があっても、話す事が出来ていなかったのです。

シンは伝えたかったのです。

先王がワン・ヨに冷たかったのは、愛しているが故で、守るために遠ざけていたということを。

「お前は先王からも、私の妹からも、高麗を守った私からも愛されていた。」

だから、私に命じてほしかった・・・とシン。

「“怒りと憂いを込めて剣を与える。この剣でパク・チュンホンを斬れ”と。」

この時、シンの胸の剣が疼きました。

で、シンは気付いたのです。パク・チュンホンを斬る事ができるのは、この剣しかないと。

 

シンはウンタクを誘って旅行に行きました。

サニーを遠くから見詰め、現世では幸せになれと祈りました。

ドクファの働いている様子も見に行きました。

全て、別れの準備でした。

 

そして、ある日、シンはウンタクに頼みがあると訪ねて来ました。

電話したら、火を吹き消して自分を呼んでくれと言いました。

意味が分からないまま、明るく返事をしたウンタク。

その時、ふいに戻ってきたシンがウンタクにkissしました。

それがウンタクには不安な感じを受けました。

そのまま消えたシン。

 

そして次にウンタクの前に現れたのは、パク・チュンホン。

目的が分かりました。

パク・チュンホンはウンタクに憑依し、そのトッケビの花嫁の能力を利用して、シンの剣を抜き、消滅させようと企んでいたのです。

ウンタクの首を絞めて屋上から突き落とそうとするパク・チュンホン。

電話がかかってきたので、ライターを点けようとしたんだけど、なかなか点かないんです。

でも、ようやく点けて吹き消した瞬間、シン登場です。

 

ウンタクはシンが持ってる剣を掴もうとしました。

自分を斬って・・・とウンタク。パク・チュンホンが自分を利用しようとしてる・・・と。

でもね、一瞬の隙に、憑依されちゃったーっ

 

チュンホンが憑依したウンタクが、シンの胸の剣を掴んだーっ

抜くのかと思った時、死神が。

死神がチュンホンの名前を叫んだら、ウンタクの身体から引き離されました。

 

倒れたウンタク。

でも、手は剣の柄を握ったままです。

シンは、それに手を添えて、一気に自分の身体から剣を抜き去りました。

そして、一気にチュンホンを斬り捨てのです。

 

シンも消滅しそうです。鬼火のようなモノがちらちらしています。

ウンタクは必死にシンの身体を抱え込みました。消えてしまわないように、自分の体と同化させてしまいたいように・・・。

 

君と過ごした日々は褒美だった。

雨になり初雪になり会いに来る。それだけは許してくれと神に頼んでみる。

 

こんなのいやだ、愛してる。置いて行かないでと何度も叫ぶウンタク。

 

私も・・・愛している。約束通り、君を愛した・・・。

それがシンの最期の言葉でした。

全身が炎となり、消えて行ったのです。

 

泣いたわ~っ

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『トッケビ(原題)』12話まで

2017-12-06 10:46:32 | 韓国ドラマのエトセトラ
トッケビ~君がくれた愛しい日々~ DVD-BOX1
クリエーター情報なし
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

レビュー一覧は、こちらから。

 

パク・チュンホン、他の幽霊たちとは見た目も不気味。

ウンタクも、何か違う感じを受けました。

 

サニーも死神も、お互いを恋しがっていました。

相手が死神等と言う特殊な存在・・・いえ、存在する事すら考えた事の無かった者だと分かった今でも、サニーはやはり会いたいのです。

そして、死神も、自分の記憶を取り戻したい思いに駆られていました。

サニーの記憶の中に自分が存在していて、おそらくそれは大きな罪を犯した者だと分かってはいるけど、会いたい気持ちを抑えられないのです。

 

ウンタクは、まだシンの書いた文章の内容を確かめられていませんでした。

で、死神にこっそりと聞こうと思ったんだけど、シンに見つかっちゃって。

「初恋の相手への恋文でしょ?」

と、言うウンタク。

でも、実は、内容はそうじゃないようです。死神も書いた本人のシンも否定しました。

ドクファが読んでくれたんだから・・・とウンタクが言うと、シンは不審に思いました。ドクファが読める筈が無いのに・・・と。おまけに、ドクファが“読んで聞かせた文章”は、シンの頭の中で思った事なんだそうで。誰にも知られる筈の無い文章なんだとか。

ふと、シンと死神は、ドクファの言動を思い出しました。

人間のドクファには、絶対に不可能な事実を知っていたり、行動をしたり・・・。

“神”だ

 

神でした。

 

神がドクファに乗り移っていたのです。憑依・・・ですかね。神だから、憑依とは言わないのでしょうか。

 

神は、シンが自分の犯した罪・・・たくさんの人を殺した罪を認識せず、自分を助けてくれと祈る民に、『神に祈りは届かない』と思ったこと。

そして、死神が犯した罪の大きさゆえ、前世の記憶が無いのは、神の意思だと考えている事に、気分を害したのです。

民の祈りを聞き届けてやったから、シンは今も生きている。死神の記憶が無いのは、自分で消す選択をしたからだ・・・と言いました。

「神は問うもので、運命は質問だ。答えは自ら求めよ。」

そう言って、神はドクファの身体から抜けて行きました。

 

死神たちは、姿を現したまま、サニーの店に食事に行ったりします。

中の一人が、サニーと同じアパートに住んでいるのです。

死神の中に、一人女性がいました。

その女性死神の前に、パク・チュンホンが現れました。女性死神の前世を知っていると思わせぶりに言います。

サニーの手を握って確かめてみれば良いと言いました。

そう言われると、やはり気になりますわな。

女性死神、確かめてみましたよ。

で、分かりました。

彼女は、パク・チュンホンと共に王ワン・ヨに仕える女官だったのです。どうも、チュンホンの指示で動いていたようで、王妃キム・ソンに薬湯を差し出していた者でした。要するに、ワン・ヨを操っていた一味だったってことですね。

 

死神に、今月の死者の名簿が届きました。

ユ・シヌでした。ドクファの祖父ですね。ずっとシンの傍に仕えてくれていた人物です。

ドクファは勿論悲しみましたが、シンも一人でこもって泣きました。シンは、こうやって次々と傍にいる親しい人たちを見送って来たのです。

見送る側というのも、辛いものです。

カナダのあの丘に、又一つ墓標が立ちました。

 

ドクファは、大人になろうとし始めました。それまで祖父がやっていた事を、自分の手で引き継いで行こうと決心したようです。

シンの傍でシンを支えて一生を過ごして行こうと。

会社は、キム秘書が社長として率いて行くことになりました。それが妥当な線です。

ドクファ祖父は、キム秘書にも、シンの事を頼んでいました。

その指示は忠実に守られそうです。

これがこの作品でほっとするところの一つです。シンを主人として、忠実に仕えて行く信念は、時がいくら過ぎても変わらないところです。

まぁ、そうなるのも、シンが周囲の人、恩のある人には、出来る限りの心遣いを施して来たゆえでしょう。

 

そんなエピソードが、又一つありました。

シンが死ぬ時、彼の命令に従って、剣を刺した部下が、生まれ変わっている事を知ったのです。彼こそ、忠実な部下でした。

シンの会社の中途採用に応募して来たのです。

勿論、入社をさせたばかりではなく家や車も手配しました。シンにとってはそれでも足りないくらいの思いだったでしょう。

 

ある日、パク・チュンホンがウンタクの前に現れました。

やっぱり他の幽霊たちとは違って、何か不吉なモノを感じるので、ウンタクはスルーしようとしました。

ところが、勝手にパク・チュンホンは話し始めました。

そして、死神の前世は、シンを死に追いやった王だと告げたのです。

ウンタク、あまりにも皮肉な事実に動揺しました。が、口にする事は出来ません。

パク・チュンホン、頼まれてもいないのに、こうやって周囲をかき回す理由は、ただ一つ。シンとワン・ヨの破滅を願っているからでした。

 

死神とウンタクは、お互い、良き相談相手でした。一番事情を知りあっていて、気楽ですからね。

死神は、サニーの気持ちをウンタクに聞いたりしていました。

で、ある時、ウンタクに悩みを聞いて貰いに来ました。

自分は前世で大罪を犯したため、死神となって記憶を失っている。その記憶の中に、キム・シンとソン兄妹がいるようだ。彼らに関わっている罪人となると、ワン・ヨかパク・チュンホンだ。

どちらにしても、キム・シンにとって自分は敵で、そうなると、サニーにはもう会えない・・・。

ウンタクは、何も答えてはあげられませんでした。死神の予想通りだからです。慰める言葉は見つかりません。

 

死神は、サニーに会いに行きました。別れを決心したのです。

サニーは久しぶりに会える事が嬉しくて、飛んできました。なのに、死神は、別れを決心していたのです。

「死神のkissは、前世の記憶を呼び起こす。あなたの前世に僕がどう登場するか、怖い。でも、いい出来事は覚えておいてほしい。その中にお兄さんの記憶があれば嬉しい。そしてそれがキム・シンなら嬉しい。」

死神は、サニーにkissしました。

 

サニーの脳裏を前世の記憶が駆け巡りました。

 

「あなたの前世の記憶の中に、キム・シンはいましたか?」

と、死神が聞きました。

涙をためてサニーは頷きました。

では、僕は?・・・と死神。

サニーは何度も何度も頷きました。

満足げに頷いた死神は、サニーに、自分の目を少しの間見てくれと言いました。

「幸せで輝いていた瞬間だけ残し、辛く悲しい瞬間は全て忘れて。前世でも今世でも・・・。そして、僕も忘れて。あなただけは幸せな結末を迎えて。」

死神はそのまま消えて行きました。

残されたサニーは、胸が痛くて泣きました。その理由は分からなかったかもしれません。

 

サニーに会いに来たシン。

突然前世の思い出を話したサニー。

シンは驚きながらも、優しくサニーを抱きしめました。

 

気分が良いシンは、ウンタクを大学に迎えに行きました。

このところ、ウンタクは心ここにあらずと言う状況で、傍に現れる幽霊も見えないくらいでした。

死神が、ワン・ヨだと聞いてしまったからです。

 

思いきってウンタクはシンに話すことにしました。

最近現れた幽霊が、パク・チュンホンだと思う・・・と言いました。

サニーが前世の記憶を取り戻した事も含めて、自分の周囲で起る妙なことも、関係あるかもしれない・・・と。目的が分からない・・・と。

 

シンはパク・チュンホンの幽霊を見つけ出しました。流石トッケビです。

現れた理由を問い詰めたら、あっさりと言いましたよ。混乱させ、破滅させるのが目的ですからね。言いますわな。

「敵がすぐそばにいても気づかないから、教えに来てやった。」

シンはすぐさま、剣で斬ったのですが、斬れないんですよ。

まやかしの剣では斬れない・・・とパク・チュンホンは言って、姿を消してしまいましたよ。

 

遠くに再び現れたチュンホンは、言いました。

死神こそがワン・ヨであり、現世でもシンの妹ソンはその男に恋をしてしまった・・・と。

 

シン、思い出しました。

これまで、死神が見せて来た様々な不審な点を。ソンの絵を見て、涙をこぼしたり、見せた指輪は、確かにソンが死ぬ時にはめていたモノだった・・・。

そして最近、自分自身、死神の顔がワン・ヨの顔とかぶって見えた事もあった・・・。

 

シンが呆然と立ち尽くしている間に、パク・チュンホンは消えて行きました。

 

シンは死神を探しました。

サニーに確認しました。

前世の記憶の中に死神はいたか?ワン・ヨが死神だったか?・・・と。

頷きはしませんでしたが、その様子を見て、シンはパク・チュンホンの言葉が真実だと察しました。

え~と・・・、サニーの記憶、死神との幸せな思い出は消えていなかったということかしら?

 

シンが死神を見つけたのは、毎年供養のために風灯を飛ばす寺。

死神は、時折胸が痛むようになっていました。それが、シンが風灯を飛ばした日だとドクファから聞いたので、寺に行っていたのです。

風灯に書かれていたのは、ワン・ヨとキム・ソンの二つの名前。

自分は、ワン・ヨだったのか?・・・と死神は思いました。感情が残っていたのは、自分の罪に対する罰なのか?・・・と。

その時、シンが現れました。

 

真っ直ぐに死神の前に来ました。

そして突然死神の首筋を掴み、言いました。

「上将軍キム・シン。陛下にお目通りを。」

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