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「簡単じゃないわ。私もあんたの前で他の事を考えるの。私の心を乱すそ、気まずい思いをさせる。」
サンも、そう言いました。正直です。
二人は、店を出ようとした時、ジョンが来たのを目撃しました。
黒幕はジョンだ・・・と確信しました。
サンは、家に帰りました。
そして、ヨンべクに、今回の黒幕はジョンで、7年前母を殺した入れ墨の男も、森で剣を奪った男もジョンと手を組んでいると。
一味は、世子を陥れようと企んでいるということも。
ヨンべクは、もう関わるなと言いました。このままでは、サンの正体がばれ、命まで危なくなると言いました。
サンは、復讐をすることはさておき、リンを助けてほしいと頼みました。リンがいなければ、自分は拷問を受けたでしょう。リンのお陰で今こうしているのですからね。
ヨンべクは、お金の力を使って大臣たちを動かしました。
彼は、リンの正体を知っています。ジョンの弟なのに、兄に逆らってまで、何故サンを庇ったのか、理由が分かりませんでした。
一方、ウォンもリンを救おうとしていました。
リンの父ワン・ヨンを説得したのです。
ジョンの企みだと伝え、血の嵐を見たいのか?・・・と言いました。
ワン・ヨンは、ウォンの人柄を良く知っていました。決して残忍な事をする様な世子ではなく、民の事を一番に考えるような人だということを。
第一、血の嵐を望むなら、わざわざ自分を訪ねてきたりはしない筈・・・とね。事を荒立てないための心遣いだと。
ウォンはそれを認めませんでした。
でも、とにかくリンを助ける為に、世子である自分を非難しろと言ったのです。そうやって、釈放に導けと。
その通りになりました。
問題は世子にあると論点をすり替えたんですね。
結局、忠烈王は、リンを釈放するしかありませんでした。
リンが釈放されたと聞いたサンは、飛んできました。
ほっとしました。自分の所為で人が傷ついたりましてや殺されたりするなんてこと、もう二度と経験したくありませんから。
あまりにも大喜びするサンを見て、ウォンは嫉妬しました。
サンは、ヨンべクからのお礼の品だと言って、リンに立派な剣を差し出しました。
そして、世子様に・・・と包みを。
ところが、ウォンにはありません。
それをすねるウォンに、仕方が無いので手作りのブレスレットを渡したサン。この方が、ウォンには嬉しいかも。
サンは、山に帰る決心をしていました。父の言いつけを守った方が良いと思ったのです。
でも、ウォンが離れるのを嫌がって、あれこれと願いを聞こうとしました。
サンに特に願いはありません。でもただ一つ、開かずの扉がその家にはあって。そこを見てみたい・・・と言いました。
実は、その扉の向こうには、秘密の庭があったのです。
ウォンが密かに護衛を育成していたのです。宮中ですると、敵に知られてしまうので。
ここにケウォンとヨムボクがいました。始末するより、味方に引き入れた方が良いと言うウォンの考えでした。
ウォンが所用で席を外し、サンとリン二人だけになりました。
ちょいと気まずい雰囲気。と言うか、意識してる感じです。
リンは、自分の想いに気づいているのでしょうか。気づいていて、ウォンの事を考えると、決して口にしてはいけない想いだと考えているようですが。
サンは、それが男性に対する愛情なのかどうかはまだ不明ですが、このままここで長居すると、ウォンやリンと別れるのがもっと寂しくなりそうだと言う事は分かっていました。
だから、今のうちに、別れて山に帰ろうと考えているのです。
そんな二人を、遠くからウォンは見詰めていました。気になって仕方が無い表情です。
宮中では、八関会と採蓮会の準備が進んでいました。
“八関会”と言うのは、仏教行事の一つで、高麗時代に主に行われていたそうです。これまでも、史劇で時々耳にしたことがあります。
採蓮会はウォンソン公主主催の会らしく、15歳以上の未婚の男女で招待された者だけが参加できるようです。
ウォンソン公主は、とにかくウォンの味方を一人でも増やしておきたいと思っています。この会も、その味方を作るためのモノなんでしょう。
先日、リンが釈放された時、ワン・ヨンたちはウォンのことを散々にけなしていました。ワン・ヨンはウォン自身の指示による行動だったんですけどね。
でもそれを知らないウォンソン公主は、ワン・ヨンを牽制しておかなくては・・・という思いがいっそう強くなっていました。
で、今度元から来る使節団が貢女を連れて帰ると聞き、彼の娘(・・・ダンですね)を、貢女にと思いついたようです。ダンをあらかじめ見ておかないと・・・と、会に招待することにしました。
ウォンはサンを採蓮会に招待しようと考えていました。
リンに招待状を渡すよう頼みました。自分は当日まで母ウォンソン公主に見張られていて、宮殿を出る事は不可能だからです。
「お前は分別がある。」
と、ウォンは言いました。
長い間親しくして来たのに、私が座れと言わない限り座らない。それゆえ頼むのだ。私の想い人を連れて来いと。男である私が男であるお前に・・・と。
リンの気持ちに気づいて釘を刺したのか、或いは、芽生える前に摘んでおこうと思ったのか・・・。
突然ジョンがヨンべクを訪ねて来ました。
サンを採蓮会に誘いたいと言うのです。そして、昔の乳母も見つけて来た・・・なんてね。
怪しまれていることは充分に察せられました。
慌ててヨンべクは、ク・ヒョンにサンを逃がすよう命じましたが・・・遅かった。
ソン・インがサンの行く手をふさいだのです。既に正体は知っている口ぶりでした。
父ヨンべクが窮地に・・・と聞いたら、もうスルーする事は出来ませんでした。
乳母の証言もあって、もう、誤魔化す事は無理でした。
腹をくくってヨンべクはジョンとソン・インの話を聞きました。
婚姻です。ジョンとサンの・・・。
流石のサンも、もう逃げれらないと思いました。逃げたら、父は全てを失い、命も危ないだろうと思いました。
ピヨンが逃げてくれと頼みましたが、サンは諦めの境地でした。
部屋を出た時、そこにリンが立っていました。
リンはウォンから、採蓮会の招待状を届けに来たのです。
その場では聞こえなかったフリをしましたが、本当は全て聞いてしまっていたのです。
兄ジョンが結婚を迫っている事も知りました。
一旦は断ろうと思ったサンですが、これが最後の自由な時間になるかもしれないと思い、出席することにしました。
着飾らせろとウォンはリンに指示していました。
リンは妹のダンに任せました。
美しくなったサンを見て、心が動かない筈はありませんよね。
最後と言ったのは、嫁ぐからですか?・・・とリンが聞きました。
そんな理由かも・・・と曖昧に答えたサン。
「ならば、応じるのですか?断るべきです。おやめに。サンお嬢様。」
サンは驚いて振り向きました。