韓国ドラマ “親愛なる判事様” Blu-ray版 全話 | |
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シリアスタッチもあれば、おいおい・・・と突っ込みを入れたくなるほどに非リアルなシーンもあったりして。
この先、どーいう展開になるのか、まだ分かりません。謎がどんどん増えていきます。
ソウンが法曹界を目指したのは、やはり姉の事件があったからでした。
暴行被害に遭った姉は、相手を訴えました。でも、姉は元々相手の男性に好意を抱いていたこと、姉の悲鳴等を聞いた者がいない等の理由で、犯人には重罰は課せられませんでした。
証言をした一人は、なんとスホだったのです。
悲鳴を聞かなかったと証言したスホ。実は、イヤホンをしていたため、聞くことができなかったというのが、本当のところでした。でも、そう言わなかったのです。
嘘だ!・・・と、ソウンは叫びましたが、法廷から連れ出されてしまい、スホの顔を見てはいませんでした。見ていたら、絶対に覚えていたでしょう。ガンホを見た時、何らかの反応を示したに違いありません。
結局、絶望した姉はソウンの目の前で自殺してしまったのです。一度は止める事が出来たのですが、吊り橋から身を投げたのでは、助けようがありませんでした。
ソウンは、判決が言い渡される時、犯人を見ていました。
俯いた犯人は、ひそかに笑みを浮かべていたのです。
犯人が笑うような判決、それはあってはならないとこの時ソウンは思いました。
ところでガンホ、いざ、判決文を読み上げようと思ったのですが、これが漢字で書かれてる・・・。
ガンホ、漢字は読めないんです。まぁ、今の時代、漢字を読めない人の方が多いとは聞きましたが、そーなんですね。
漢字と言うだけじゃ無く、おそらく専門的な用語もあって、普通の人には難読な単語もあるでしょうしね。・・・と、一応フォローしておきましょう。
流石に、いい加減な作り話をするわけにもいかず、にっちもさっちもいかなくなったガンホは、咄嗟に宣告を1週間延期すると言っちゃった。
唖然とする原告、被告の面々、そして傍聴席。
ガンホは、その時の裁判の全てを1週間延期としたのです。
おかしいと思うよね、本当なら。
あまりにもいつものスホとは違いすぎます。
傍聴席には、サンチョルもいました。
彼の父親の事務所は、これらの裁判の多くの弁護を受け持っていました。
判事がどういう理由で延期したのか、サンチョルにはさっぱり分かりません。まぁ、分かる人はいなかったと思うけどね。
せんだって、高級クラブでスホを接待していたのは、これらの裁判を有利に進めるためだったのです。スホは、彼らの希望通りの判決を下す筈でした。
なのに・・・です。
サンチョルの父は、彼にスホに会って事情を聞くよう命じました。
延期理由は何か、記者発表しなくてはならないと、部下のチョ係長たちは右往左往。
電話も鳴りっぱなし。サンチョルからも、面会の打診の電話が入っているのですが、ガンホは出ません。
出られないわぁ、そりゃぁ・・・ねぇ。
ソウンに、自分の代わりにサンチョルと話をしてくるよう頼みました。
スホとサンチョルは、修習生時代、同期でした。年はサンチョルの方が上です。
気難しいけど、仕事はやり易いとサンチョルはソウンに言いました。
ただ、判決文は漢字で書くことにこだわっていたんだとか。国民目線で分かりやすくするためにも、ハングルで書こうという意見があるが、ハングルでは同じ発音でも違う意味の言葉があり、支障が出る可能性があるからというのがスホの主張でした。
全国1位の成績を取ったこともあるらしいと聞き、以前、初めて尋問した人物が言ってた兄の話を思い出したソウン。ガンホのことです。
兄弟は?と聞くと、一人っ子だと言ってたとサンチョル。
スホ・・・前科者のガンホの事を知られたくなかったのね。
なんやかんやと理由をつけてその場を逃げ出そうともしました。
ところが、外にはウクテたちが彼を探し回ってる姿があるし。
非通知設定の何者かから、謎の電話がかかってくるし・・・。
謎の相手は、イ・ホソンの件を再度お願いしておこうと思って・・・と言いました。
感謝の印に、“大”を1枚用意したとも。
逃げようとしたけど、やっぱり“大”と言うのが気になったガンホ。居室に戻りました。
午後の判決文の準備を・・・と言われたものの、やっぱり全て漢字。
パソコンの検索機能を使って、1字1字チェックするのも無理だし。頭を抱えてしまいました。
こうなったら、いつもの口の上手さと強引さで超真面目なソウンを利用するしかありません。
あんな言葉で騙されるのは、ソウンしかいませんけどね。
結局、国民目線の判決文でなくては・・・とか何とか言って、ソウンにハングルに直させることに成功しました。
ソウンは、サンチョルから聞いた話と正反対の主張に少々引っ掛かりましたが、まぁ、押しの強さに言いくるめられてしまいましたよ。
チョ係長たちは、いつもとあまりにも違う判事の言動を、不安に思っておろおろしていますが、徹夜続きで疲れているせいだろうなんて理由で自分を納得させてます。
出来上がったハングル文の判決文を見て、ガンホは一人で大喜びです。
お陰でなんとか、午後の裁判を乗り切る事ができました。
翌日からの裁判も、全て1週間延期の手続きをとらせましたよ。
イ・ホソンの裁判を除いて。
そんな事して良いの~?チョ係長、困ってますよ。
ガンホは、イ・ホソンについて検索しました。
事件の概要は把握できました。イ・ホソンが財閥の息子だということも。
そこに、サンチョルからこの件を匂わすような連絡が入ったので、情報を仕入れるために、会うことにしました。
勿論、修習生の同期だという情報は検索済みです。
いつものスホと様子が違うことに戸惑いながらも、サンチョルはイ・ホソンの件を問われるままに話しました。
ガンホ、上手いです。聞き出し方が。
要するに、オソングループとすると、有罪になっては困るわけです。そのために、スホと同期のサンチョルを担当とし、スホに根回しをしたということなのです。
判事を辞めても、グループの法務チームに弁護士として高給で入ることができるとサンチョルは言いました。
で、望みの判決は?・・・と、ガンホ。
「宣告をしないこと。宣告猶予だ。」
サンチョルは、言いました。
こうなったら、なんとしても、サンチョルの要望に従わないと・・・と、ガンホは思いました。
でも、ガンホは判決文を書くことができません。
で、またまたソウンに書かせることに。
「宣告猶予で。」
と、ガンホが言うと、ソウンは不服そうな表情を浮かべました。彼女には、それが妥当とは思えなかったのです。
ソウンは、事件を調べれば調べるほど、疑問が湧いて来ました。
そして何より、イ・ホソンが全く反省の色を見せないばかりか、ひそかに笑っているのをビデオで見てしまったのです。
姉の事件が頭を過りました。
その頃、スホ本人は、拷問を受けていました。
拉致した男は、やっぱりスホが死刑判決を言い渡した男の兄弟のようです。
スホには、自分がこんな目に遭う理由が分かりません。確かなのは、自分を殺そうとしているということ。
女性も現れました。死刑判決を受けた男の妻です。
彼女は、すぐにスホを殺そうとしました。
刃物で足を刺されながらも、必死に抵抗しました。争いの中、スホは女性を刺してしまいました。
そのまま逃げ出したのですが、途中で崖から転落しちゃった!
ところで、やはりスホは恋人のチュ・ウンと別れようとしていたようです。
スホから言い出したようですね。
事件の関係者に会いに行ったソウン。
やはり、オソングループからの手が回っていて、弱者は言われるがままに怒りを押さえるしかなかったと分かりました。
だいいち、事件自体、被害者の過失が原因だとされていましたが、本当はイ・ホソンの暴行だったのです。
これで良いのかと、ソウンは被害者の息子に言いました。
でもね、負け戦と分かってて戦う必要があるのですか?・・・と、涙をためて問われると、何もソウンは言えませんでした。
悔しさが伝わって来ましたからね。
懲役6年の求刑に対し、懲役7年の判決文をソウンは書きました。
それを見たガンホは激怒。
この判決文には法的効力はありません、司法修習生が書いたモノですから・・・と、ソウン。
「判決の原則はただ一つです。刑罰の苦痛は犯罪で得る利益に勝るべし。罪人が宣告を受け笑いながら法廷を出る、それは罰ではないと思います。」
その言葉を聞いても、ガンホは別の判決文を書くよう命じました。宣告猶予で・・・と。
「研修のためでも、法と良心は捨てられません。あなたは判事ですよね。それが指導と言えるのか疑問です。」
まっすぐにガンホを見つめながら、ソウンは言いました。
「もしかして、君にはあるのか?俺も昔はあったけど、流行を過ぎたからとっくに捨てた“正義感”が。」
と、ガンホ。
ソウンは呆れたように聞きました。
流行を過ぎたんですか?
判事がそう思ってるだけでは?
睨み合う二人でした。