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ホンポ館と言うのは、まぁ、デイサービスのような感じですかね。介護経験者から言わせると。
でも、決定的に違うのは、その目的。
胡散臭い健康食品を売るのが目的なんですよ。
そのために、ちょっとした余興を見せたり、体操をさせたり、食事を提供したり。
すっかり気分を良くしたお年寄りを、言葉巧みに商品購入に導くわけです。
ジュナは、なにせ見かけがかっこ良いし、喋りも上手い。頭の回転も早いから、お年寄りに受けるわけです。
所長のキム・ヒウォンとは20年来の知り合いだと言ってますが、いったいどういう経緯でここで働くことになったのか・・・。
キム・ヒウォンも、ジュナは本来こんな所にいる人間じゃないと分かっているのにね。
ヘジャは、他のお年寄りとは違って、精神的には25歳のままです。
だから、胡散臭いとすぐに感じとりました。
自分は騙されないぞと思うのですが、つい、その場の雰囲気に流されちゃって。結局、1箱買ってしまいましたよ。
値段は言いませんでしたが、やはり高価なんでしょう。
自分では払えないから、母親にすがろうと考えていました。
でもね、実家は火の車。
美容室のシャンプー台は壊れているのに、修理も出来ない始末。父親の仕事も不安定ですので、決まったお給料が貰えないようです。
シャンプーやパーマ液で荒れた母の手を見ると、そんなこと切り出せませんでした。
返品することにしたのです。
で、翌日、商品を持ってホンポ館に行くと、ヘジャ以外にも、数名返品するつもりの人がいましてね。別室で手続きを・・・と、言われたのです。
脅されるのかと思いきや。
全く、嫌な顔を見せずにキム・ヒウォンが現れました。
でもね、そこからまた新たな芝居が始まりましてね。
結局、返品するどころか、別の商品まで買う羽目になってしまったのです。
ヘジャも、丸め込まれてましたよ
ホンポ館には、いろんな老人が来ています。
ヘジャにひとめぼれしちゃった老人とか、シャネルのバッグを持った何だかとても上品ぶったおばあさんとか。
シャネル好きのおばあさんは、ジュナに、その商品をアメリカにいる息子に送ってほしいと頼んでいました。
とにかく、25歳のヘジャには思ってもみなかった老人の世界でした。
ヘジャは、ふと入り込んだ部屋に、それらの商品が置かれているのを見てしまいました。シャネル好きのおばあさんがアメリカにいる息子に送ってほしいと言った商品です。
一つではなく、他にもたくさんありました。
つまり、一度も送っていないということです。
ジュナはおばあさんに嘘をついていたのです。
ヘジャは、ジュナがここにいるのは、潜入取材だと思っていました。
記者として、悪徳業者を密かに取材しているのだと。
でも、ジュナは好きだからここにいるんだと言いました。ヘジャは納得できません。
何故、ジュナは変わってしまったのか・・・と。
ヘジャは、何か仕事をしようと、就職活動を始めました。
ところが、最初に行ったのは、おれおれ詐欺の会社。目の前で社長が逮捕されてしまいましたよ。
そしたら、卵売りのアジョッシから声をかけられました。卵売りのトラックで流す音声を録音させてほしいと。
ヘジャは、アジョッシと交渉し、僅かではありますが、報酬を貰うことになりました。
ところで、この作品は、たくさんの著名な俳優さんたちがカメオ出演しています。
この5話では、おれおれ詐欺の会社の社長としてイム・チャンジョンssi、卵売りのアジョッシはチェ・ムソンssiが。
今後も出てくるのかどうかは、まだ不明です。
ヘジャは、ジュナに嘘をついていることを突きつけました。
シャネル好きなおばあさんにばらしてやるとヘジャ。
でもね、実は、シャネル好きおばあさんの息子は、アメリカで生きているのか死んでいるのかわからない状況だったのです。全く連絡が無いんだとか。
おばあさんは幸せな気分になり、こちらはお金を稼げるんだから、良いじゃないかとジュナは言いました。
こういうことはもう止めて・・・と、ヘジャは言いました。
でも、ジュナは薄ら笑いをを浮かべながら言いました。
会社員でも公務員でも、皆同じで表向きは立派でも利益のために働いているんだ・・・と。
そして、もうここに来ないでと。
「もう来ないわ。汚い真似をする姿なんて見たくないもの。」
部屋の外に出ると、たくさんの老人たちが今の話を聞いていました。でもね、彼らはヘジャを信じようとはしなかったみたいです。
夜、ヘジャが食堂に行くと、ジュナが既にお酒を飲んでいました。
“会いたい”ってヘジャが言ってた・・・と、ヘジャ。
「あなたのおかげで楽しかったそうよ。あなたといれば、うどんと焼酎だけでも楽しかったと。連絡もできずに行ってしまったけど、ヘジャも行きたくなかったの。ストーカーみたいに調べ回ったわけじゃなく近況を聞いていて分かっただけよ。私の孫ヘジャは今ドイツにいるわ。ドイツから戻って来たらヘジャがショックを受けるわ。」
ジュナはヘジャとの思い出が浮かびました。
でも、それを打ち消すように言ったのです。
「ヘジャに伝えてください。ご近所だから時々会いました。一緒にうどんを食べただけの仲だし韓国に戻ろうと僕には関係ありません。それに、最後に言っておきますが。ハルモ二も僕の事をほっといてください。二度と会いたくないです。」
そう冷たく言って、ジュナは店を出て行きました。