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ガンホは、シン班長を責めて帰宅したものの、気持ちは晴れません。
悩んだ挙げ句、チェ・ジニョンから貰った1億の半分、5000万をシン班長に渡しました。
匿名で電話したんだけど、話し方と声とでシン班長はすぐに分かったようです、判事だと。
ソウンは、サンチョルを呼び出しました。
イ・ホソンの酷いやり方をぶちまけました。腹が立って仕方がなかったのです。
気持ちは分かるが、法的には何も出来ない・・・と、サンチョルは言いました。
ソウンがサンチョルを受け入れられない理由、それは、サンチョルの父が姉の裁判で被告の弁護人だったからです。仕事とはいえ、姉を散々傷つける質問を繰り返したからです。そして、被告はサンチョルの友人でした。
それは、忘れられない事実でした。
その罰を僕に受けろと?・・・と、サンチョル。
ソウンの気持ちが分かるサンチョルも、辛いです。
次の裁判は、飲酒運転による死亡事故でした。
被告はぺ・ミンジョンという若い女性。死亡したのは、キム・ヨンジュという主婦。念願だった子供ができたと分かった直後でした。
夫のチャン・ジョンスに大喜びで報告の電話をした直後、跳ねられてしまったのです。
弁護士はサンチョルでした。
ミンジョンは、裁判の間中、ずっと涙を拭っていました。
見たところでは、物凄く反省しているように見えます。
検察は懲役3年を求刑しました。
サンチョルは、被告は毎日書かさず謝罪の手紙を送っていること、死亡保険金を上回る供託金を出している事等から、奉仕活動等で生活していけるよう善処を望むと弁護しました。
ミンジョンも、深く反省している態度を示しました。
でもね、それには裏があったのです。
知っているのは被害者の夫だけでした。
ミンジョンが涙で反省の弁を述べた直後、夫のチャン・ジョンスが手を挙げました。
お伝えしたいことがあります・・・と、傍聴席で立ち上がりました。
ガンホが許可を与えたら、チャン・ジョンスは頷いて口を開きました。
「その女は悪魔です。毎日、その女を殺す想像をしています。法で裁けないなら、僕が殺します。」
法廷は被告に同情する空気に満ちていたので、チャン・ジョンスの発言は予想外でした。
法廷にふさわしくない言葉です・・・と、ガンホが遮りました。
15分の休憩をとることにしました。
ってか、ガンホ、全くの素人なのに、やけに手慣れてるじゃん・・・と、突っ込みを入れたくなりましたよ、あたしゃ。
普通の人なら、裁判の流れすら知らないですよね。ましてや、判事の言動なんぞ。
ま、前科5犯だったら、何度も裁判を受けているから、少々は知識があるという事でしょうか?
また、ガンホはソウンに判決文を書かせようとしました。
ソウンは、難しい事件だと言いました。ガンホには、それすら理解出来てない様子。
求刑が3年なんだから、1~2年ってところか?・・・なんて言ってます。
でも、ソウンは何かが引っ掛かってる気がしていました。
被告のミンジョンの涙は薬によるモノでした。サンチョルが手配したのです。
サンチョル自身がどーいう感情であろうが、依頼人を守るためなら何でもするというのがサンチョルの方針のようです。
まぁ、違法じゃなければ・・・と言うところでしょうか。
ミンジョンは、全く反省などしていませんでした。飲酒運転の事故なんて、たくさある・・・なんて、口にするくらいですからね。
スホは、高級クラブのマダムと会っていました。
彼女は、仕事柄、顔が広いです。情報もたくさん持っています。
サンチョルも、彼女から情報を引き出したりしてますからね。
スホは、“ハン・スホ”について調べてほしいと言いました。つまり、自分自身について、悪い噂良い噂、どんな事でも調べてほしいと。憎んでいるヤツなんかを・・・。
殺そうとした男女の情報を得ようと考えたのです。
危険ならば、しばらく身を隠したら?と、マダムが言いました。
「大丈夫だ。囮がいるから。」
ガンホの事ですね。
ガンホが目覚めると、部屋にいたのはチュ・ウン。
実は、ウンは今注目となってるスホを自分の局の番組に出演させようと考えているのです。番組が注目されるということは、自分の注目度もアップするということです。元恋人というのは、ラッキーアイテムです。
驚いたガンホは、右腕の入れ墨を必死に隠しました。
スホじゃないとばれてしまいますもんね。
ガンホは、チュ・ウンの話に一生懸命合わせました。
と言うよりは、彼女の話に乗せられてしまったと言うべきかも。
気づいたら、放送局に連れて来られてカメラの前に座らされてしまっていたと言う状況。
どーにか、収録は終了。
恋人だったと言うだけあって、チュ・ウンはスホの事を一番知っているようです。
彼女の話から、スホが母親とガンホと縁を切りたがっていたと知りました。
ガンホは腹が立ちました。自分と違って、スホは母親の愛情を独り占めにしてきたのに、その有り難みを分かっていないからです。
その時、母からの電話が入りました。
出るつもりは無かったのに、勝手にチュ・ウンが出ちゃった。
ところが、出てびっくり。相手はウクテだったのです。
ガンホの借金のカタに家を担保としたけど、スホとの共同名義なので売れないと言いました。実印か1億持って来いと。
そうしなければ、燃やしてしまうぞと言われ、ガンホは駆けつけました。
スホのフリをして、ウクテを脅し、5000万に値引きさせ追い払いました。
が、ウクテが懲りた様子はありません。一旦、引き下がったと言うだけのようです。
母は、必死に謝りました。
その言葉で、これまで自分が起こした事件の後始末でスホにどれだけ迷惑をかけていたかを知りました。
スホが縁を切りたいと言った気持ちが理解できたでしょう。
その時、母は、目の前にいるのがスホではなくガンホだと気づきました。
流石、母親です。
スホは?・・・と、不安になりました。
ガンホは、スホにしばらく身代わりをしろと言われたと嘘を。
母が信じたかどうかはわかりません。信じたかったのではないでしょうか。
ガンホの刑務所仲間のマリョンが出所してきました。
マリョン、ソウンの知り合いです。人探しの名人だとか。
ソウンは、姉の捜索を依頼していたようです。
思わぬ繋がりがありますね。
パク・ヘナとチ・チャンスの裁判が始まりました。非公開で進められました。
ガンホは、最初からにやにやし通しです。ヘナの大ファンだったとへらへら。
ソウンは勿論、担当のサンチョルもホン検事も冷ややかな目付きです。
でもね、そのへらへらした会話の中に、さりげなくヘナとイ・ホソンとの関係を探る質問を挟めたのです。
そしたら、つい、ヘナも友達に返事するように答えちゃった。
これまで挙がっていなかった、イ・ホソンとの関係が浮上した瞬間でした。
サンチョルは、しまった!・・・と言う表情。
関係無い質問ですと異議を唱えましたが、ガンホはそれを一蹴。
次にガンホは検事の方を向きました。
ホン検事を見て、以前、ソウンにセクハラした検事だと思い出しました。
仕返しとばかり、ホン検事の捜査方法に手抜かりがあったと主張。ヘナの携帯も押収し、内容を調べるよう命じました。
サンチョルとホン検事、共にスホへの憎しみを抱いたようです。
憎しみと言うよりは、邪魔物という感じかな?
スホを判事を辞めさせる目的において手を組みましたよ。
ソウンは、最初、呆れた表情で見ていましたが、それが徐々に変化。
ガンホの予想出来ない手法に驚き、見直したようです。
ソウンにシン班長が会いに来ました。
安物の靴下をプレゼントとして持って来ていました。ソウンとガンホにと。
こう言うものを受け取ってはいけない規則なんだとソウンは遠慮しました。
ちゃんとそれを分かっていたので、安物にしたと言いました。
そして、控訴審では最後まで戦いますと決意を表しました。ガンホのお陰だと。
名乗らなかったけど、確かにガンホだったとシン班長は言いました。
「お金をくれたんです。生活の心配はせず最後まで戦え、自殺はするなと言って。全財産の半分だそうです。一生懸命働いて必ず返済すると伝えてください。」
ソウンは、見た目では分からないガンホの優しさを知りました。
つい、嬉しくなって、ガンホをお酒に誘いました。お金が無いとガンホが言うので、自分が奢ると言って。
ほんの一歩ほど近づいた二人。
楽しくお酒を飲んでいたのですが。男がその様子を見ています。
スホを拉致した人物のようです。
危険だわ。
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スホがチュ・ウンと知り合ったのは、友人のバースディパーティーの席上でした。
そこで友人に紹介されたのが、始まりでした。
この友人と言うのが、ソウンの姉を暴行した人物なのです。裕福な家柄のぼんぼんです。
あ、ソウンの姉ですが、吊り橋の上から身投げして亡くなったと思ったのは、私の早とちりでした。ソウンが寸でのところでしがみついて防いだようです。今は、どーしてるのかは、まだ描かれていません。
ソウンは、ガンホに激怒され訂正するよう言われても、引きませんでした。
全く罪を認めず、反省もしていない人間に宣告猶予で良いのかと。
一瞬、ガンホもソウンの話に納得したのかと思ったけど、違いました。ガンホの頭には、ソウンが言ってた報酬の額しか残っていなかったのです。
すぐにサンチョルに確認しました。
そしたら、やはり、サンチョルたちには50億という高額報酬が約束されていると分かりました。自分に提示されたのは1億。あまりにも開きが大きい。
ガンホは、イ・ホソンにソウンの案通り、懲役7年を宣告しましたよ。
これは、罪を認めてと言うより、腹いせと言えるんじゃないでしょうかね。財閥の悪どいやり方に腹が立ったということもあるでしょうけどね。
どちらかと言うと、お金の理由が大きいんじゃないかとあたしゃ思いました。
注目の裁判ですから、傍聴席には多くのマスコミが詰めかけていました。
記者たちは、判決主文を聞いて、一斉に法廷を飛び出し、社に報告しました。想定外の判決だったからです。
皆、財閥に気を使って軽い刑で終わるだろうと思っていましたからね。
想定外の宣告に驚いたのは、被告のイ・ホソンが一番だったでしょう。
無罪とはいかないまでも、それと同等の宣告猶予になると思い込んで、油断仕切っていましたからね。弁護士のサンチョルもそう言いましたし。
ガンホから、宣告を受ける前に、何度も、反省しているのかと問われ、用意してきた台詞を繰り返しながら苛立ち始めていたイ・ホソン。
それでも、注意されていた通り反省しているフリを必死にしていたのに、この有罪判決ですからね。一気に感情が吐き出されましたよ。
元々、部下に対して人間扱いをしていないイ・ホソンです。
こうなったら、もう、怒りを押さえることは出来ませんでした。
法廷にも関わらず、言いたい放題。判事を脅す言葉を連発。
しかし、執行猶予の付かない有罪判決ゆえ、その場から引っ立てられて行きました。
サンチョルも驚きましたが、冷静に収拾する策を考えていました。
手続きの時間を・・・と言って、一旦イ・ホソンの拘束を解いてもらいました。
イ・ホソンは、サンチョルには手を出しませんが、他の弁護士を殴りました。
怒り狂うイ・ホソンに、サンチョルは冷静に言いました。唯一の方法は、倒れる事です・・・と。
そして、イ・ホソンを突き飛ばしました。そのまま、救急搬送し、入院させたのです。
サンチョル、父親に頭が上がらず、言いなりになってる頼りない二世かと思いましたが、そうじゃありませんね。冷静で公平な考え方を持っているようです。だから、ソウンも信頼しているのでしょう。
ソウンも、思いもよらない宣告内容に、驚きましたが、一方で嬉しくなりました。
自分の意見を受け入れて指示して貰えたからです。
傍聴していたホン検事に、腹いせするように言いました。
「刑罰を軽くするため起訴状が2回も変更されていました。検察の癒着捜査ですよね。ホン検事が捜査を?」
そして、自分も修習過程で判決文を書いたのだが、懲役7年とした・・・と。判事も同じ考えだったようです・・・とね。
図に乗るな!と、ホン検事は怒りの表情を示しましたが、この時ばかりは、ソウンも怯みませんでした。
「判事が最強です。」
裁判の前に会った時、ホン検事に言われていたのです。判事と弁護士、検事のうち、最強なのは検察だと。
ガンホは、自分がしでかした事ではあるけど、ここまで影響が大きくなるとは思ってもみませんでした。
事態を収拾するため、部長判事は辞職させようとしました。
望んでいただろ?・・・と、言いました。
なんと、スホは3日前に部長判事に辞表を提出していたのです。勿論、その場で破られてしまいましたが。半年から1年、自由に旅をするつもりだとスホは言っていました。
それを受理してやると部長判事は言いました。
でもね、そう言いながらも、部長も本心ではガンホの下した判決内容に賛同していたのです。勇気ある判決だと。
ところで、ここでガンホに近づいて来た人が。
ハニョングループの常務チェ・ジニョンです。
なんと、先日“大を一つ”と言う連絡をしてきたのは、この人物だったのです。
イ・ホソンのオソングループだと思い込んでいたのですが、違ったのです。スホには、二つの財閥が接触していたようです。
ハニョングループは、事業の上でオソングループとライバル関係にあり、入札を有利に進めるためにも、イ・ホソンには重い刑罰を課して貰いたかったのです。そういう意味の電話だったのを、ガンホが誤解しちゃったわけです。
結果的に、ハニョングループの希望通りになったわけで。
そのお礼として、約束通り、1億の現金をガンホに贈りましたよ。
チェ・ジニョンは、麻薬事件の被告パク・ヘナとチ・チャンスについても、イ・ホソンが関係していると言いました。
その件でも、イ・ホソンの有罪が確定したら、10億払うと。
ガンホ、判事は辞めるつもりだったんだけど、その10億という金額は魅力的で。もう少し続けるしかないと思ったようです。
でもね、偽判事のガンホにはスホの代わりはどだい無理。全く仕事は出来ません。
こう言うときは、やっぱりソウン。
またまた言いくるめて殆どの仕事をソウンに押し付けてしまいましたよ。
こういうところ、韓国ドラマだわ・・・と思います。きっと、日本だったら、いくらフィクションだと言っても、批判や突っ込みが入りそうですから。
一方、本物のスホは、崖から転落しましたが、意識を取り戻しました。
そして、やっとのことで自宅に帰りついたのです。
そこで、部屋の中が明らかに荒らされているのを発見。ま、ガンホが使ってるので、几帳面なスホとは違って、あちこち荒れてますわな。
でもね、直後に知ったのです。ガンホが自分に成り代わって勝手な行動をしていると。
なにせ、ガンホは勇気ある判決を下したヒーロー判事ですから。TVに映し出される事があるんです。それを見たってわけ。
でも、ガンホの前に現れるでもなく、そのままにしてますよ。
ある夜、残業をしていたソウンを誘って夕食を食べに出掛けたガンホ。
二人の後をつける人物が!
なんと、イ・ホソンの事件の被害者の息子シン班長です。
二人に包丁を持って襲いかかって来ました。
ガンホが取り押さえて、怪我はありませんでした。
これが正義なのか?・・・と、シン班長。
弱者の人生を壊すことが判事の正義なのか?・・・と。
有罪判決の下った日、被害者のシン班長の父は決まっていた角膜移植手術を寸前になって拒否され、シン班長は会社を解雇されてしまったのです。
余計な正義感で、自分達の生活は一変し、人生は壊れてしまった・・・と、シン班長は泣きました。
ガンホは、慰めるどころか、反対に責めました。
なにもできないから、全部判事のせいだと思いたいんだろ?!・・・と。
自分で何とかすべきだ!・・・と。
ソウンは、酷い言い方だとガンホに怒りました。
「本気で死ぬ気なら、誰も止められない!死ぬなら家族の許可をとってからにしろ!」
ガンホは、そう言って背を向けました。
ソウンは、悪を断ち切ることが出来たのですから・・・と、シン班長に慰めるように言いました。
だからと言って犠牲が必要なんですか?それが判事さんの言う正義なんですか?・・・と、シン班長は言いました。ソウンは何も答えられませんでした。
ソウンの姉も言っていました。
生きるのが怖いと。そう言って、吊り橋から身を投げようとしました。
ソウンはまだまだ人の気持ちを理解していない自分が情けなくなったようです。
落ち込むソウンの目に、TVに映るガンホの笑顔が飛び込んで来ました。
思わずソウンも微笑んでしまいました。