韓国ドラマ “ヘチ” DVD版 全話 | |
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作品全編、画面が暗いです。長年利用して来てる我が家のTVでは、観難いことこの上ないです。リアルさを追求しているためなのか、或いは、本格的時代劇の場合は、こういうふうに画面を暗めにした方が重厚感が出るためなのか・・・。
とにかく、もっと明るくしてほしいです、あたくし。
ミルプン君は、いわゆる、弱い者に強く、強い者に弱いという、一番ムカつく輩です。
ヨジを取り囲み、さぁ、これからどう仕置きしようかと思ってるところに、グムが割り込んで来ました。
グムは、林の中にいた猪に矢を射ました。猪は怒り、陣地に突進してきました。
ミルプン君たちが大混乱になったのを見て、グムとヨジは逃げ出したのです。
でも、相手は多勢。
追い詰められてしまいましてね。グムは自分が囮になり、ヨジを逃がしました。
この後、グムはミルプン君と1対1での勝負となったのですが、これがねぇ、グムの方が圧倒的に強いんですよ。
あっという間に、ミルプン君は這いつくばる羽目になってしまい、鼻血ですよ。
でもね、ここで粛宗がやって来ちゃって。
こういう騒動の原因は、いつもグムだと言いましたよ。
グムは、期待してはいないけど、やはりショックでしょうね。
この一件は、グムが適当な理由をつけて曖昧なまま終息しました。
粛宗は、相変わらずのグムのだらしない生き方に失望とじれったさを感じたようです。
ただ、自分が推すヨルリョン君にまで影響を与えそうになってしまったことを、グムは申し訳なく思っていました。
ミルプン君は、グムが大したお咎めも受けないまま、事が終息したのが我慢できません。
で、また大暴れですよ。
周囲は、大臣ですらそれを止めることができないで、遠巻きに見ているだけです。
でも、吏曹判書のミン・ジンホンは、違いました。
口を開けば、自分が王になった暁には、気に入らない奴らを皆処分してやる!と叫ぶミルプン君を、一発殴り付けて黙らせましたよ。
その剣幕に、ミルプン君は一気に小心者の本性を現し、びびって縮こまりました。
要するに、老論派が望むのは、自分たちの言いなりになる王なのです。
だから、正義感溢れるヨルリョン君ではなく、小心者でお馬鹿なミルプン君を推しているのです。操り易いから。
ミン吏曹判書は、粛宗に、ミルプン君を次期王に・・・と進言しました。
気性の荒いミルプン君が王にふさわしいと思うか?・・・と、粛宗。
ならず者が王でも、老論派が実権を握れるなら構わぬと言う意味か?と。
「善人が善政を敷くとは限りません。王様も善意から粛清を断行したのでは?」
と、ミン吏曹判書は言いました。
ミン吏曹判書は、粛宗のやり方に不満を抱いていました。政敵を躊躇せず粛清したことで、王権の強化が進んだのが、気に入らないようです。王の一存で動く政治ではなく、大臣たちの合議制を望んでいるようですね。
粛宗は、“計屍録”のことを指摘しました。でも、ミン吏曹判書は単なる噂だと一蹴しました。
ところで、こんな大騒動になったにも関わらず、ヨジが盗み出した箱に入っていたのは、枯れた花や葉だけ。
期待していた“計屍録”ではありませんでした。
そーでしょうねぇ。大切なモノを狩りにまで持って行く筈、無いと思うのですが?
がっくりしたヨジに、仲間のアボンがパク・ムンスから頼まれた替え玉受験をした犯人の似顔絵を見せました。
ムンスがしつこく頼んで来たので、ヨジにも協力して貰おうと思ったのですが、これが切っ掛けとなってこんがらがっていた事件の解明につながったのです。
ヨジは、似顔絵を見てグムが替え玉本人だと気づきました。
そして、グムが王子だということも。
パク・ムンスは、ヨジから替え玉が第二王子グムだと聞き、大慌て。知らなかった事とは言え、これまでの言動を考えると、出世の道は閉ざされたも同然だと思えますからね。
一方で、首席合格したのに、姿を見せない事を不審に思った役所が調べてみると、本人が行方不明となっていることが判明しました。
お尻に火が付いた感のミルプン君は、替え玉になった人物を殺すようケドルに命じました。なんとしても、証拠を消してしまおうって魂胆です。
ケドルは、都を一刻も早く出るようグムに言いました。ほとぼりが覚めるまで遠くに居た方が良いと。
都には、様々な事実や噂を面白おかしく語るのを商売としている者がいました。
グムは、それを利用しました。
ミルプン君の悪行を語らせたのです。話は一気に広まり、粛宗の耳にも入りました。
粛宗は、グムを呼べと臣下に命じました。
その頃、グムはミルプン君に揺さぶりをかけていました。
広まってる噂の主はお前だろうと言い、死体はちゃんと隠したか?・・・等と冗談目かして呟いたのです。
お馬鹿なミルプン君は、すぐに動きました。
部下に命じて、死体をきちんと処理しようとしたのです。燃やすつもりだったのか、別の場所に移すつもりだったのか。
グムは、その後をつけました。
グムの後をつけてたパク・ムンスと共に。
ところが、そこにやって来たのが、ヨジ。
ヨジは、例の箱に入っていた花や葉の意味に気づいたのです。
ミルプン君は人を殺した時、そこにしか無い花や葉を戦利品のように集めていたのです。
一枚、生乾きの葉がありました。
それを探して、やって来たってわけ。
ヨジは、木の近くの地面が掘り返されていることに気がつきました。
で、探っているとき、ミルプン君の部下たちに襲われちゃった!
危うし!となったのを、パク・ムンスとグムが援護し、ミルプン君の部下たちは退散。
地面の中から、グムが替え玉受験した本人の遺体が発見されました。
当然、これは役人に報告され、ミン吏曹判書にも伝わりました。
ミン吏曹判書は、かねてから計画してたように、ウィ・ビョンジュを房主監察の地位に就けました。
監察の長という立場です。南人派であるウィ・ビョンジュにとっては考えられない出世です。
粛宗は、グムをグムの実母の館で待っていました。
粛宗は、グムが生まれた時の話をしました。水汲みを母親として生まれた我が子の行く末が哀れに思えたことを。王子とすら呼ばれないかもしれないと、粛宗は思ったようです。
でも、自らの意思で周囲の蔑みを撥ね飛ばし、人生を変えることもできた筈だと。
それなのに、何故そのような生き方を?・・・と。
「私が聡明だからです。ご存じでは?私は聡明だから、こんな生き方しかできぬのです。」
志を抱いても、何もできないから・・・、遊び暮らすしかなかった・・・と、グム。
そうだ、お前はこの上なく聡明だ。だから余計に胸が痛んだ・・・と、粛宗。
お前が王の器だと知るにつれ・・・と。
自分は、もう長くないと粛宗は言いました。
「生きている間に私の知るお前を世間にも見せてくれぬか?もう少し自重し、称賛に値する姿を世間にも見せてほしいのだ。」
グムには、思いがけない言葉でした。
いつまでも父は王として存在してるものだと考えていたのかもしれません。そして、父は自分を見放していると。
父親としての思いを感じたでしょうね。でも、まだその言葉に従う決心はできていません。
ウィ・ビョンジュが房主監察になったことを、ハン・ジョンソクは喜びました。
これで、事が運びやすくなると思いました。
ウィ・ビョンジュは、ミルプン君の件を話し合う斉座を開くことを提案しました。
司憲府の最高会議のことです。
イ大司憲は、最初反対しましたが、その真の目的はハン・ジョンソクを吊るし上げる事にあると聞き許可しました。
斉座が開かれました。
ミルプン君の罪は明らかだと主張するハン・ジョンソクに対し、上層部は口を揃えてなんの証拠も無いのに!と、反論。
当時、司憲府では、証人の秘密を守ることと、証人を明かすよう求めてはならないという不文律があったようです。
え?そんな曖昧な証言で立証された事になってたわけ?・・・と思ったのは、私だけでしょうか?
そうハン・ジョンソクが主張しましたが、上層部は納得せず。
真実から目を背けてどうするのかとハン・ジョンソク。
司憲府の官吏が“ヘチ”と呼ばれるのは、司憲府が善悪を見極め正義を守ると信じられているからだと。民は、司憲府が務めを全うすることを望んでいると。
必死の訴えにも、上層部は耳を貸しませんでした。
ミルプン君を罪人に仕立てたいだけだろう!なんてね。
証人を連れてこい、さすれば捕らえよう・・・と、大司憲が言ったその時、グムが現れたのです。
グムも、直前まで迷っていたのです。
父粛宗の言う、称賛に値する姿、父の知っている聡明な姿を世間にも見せるべきかどうかを。
そして、決心したのです。表舞台に登場!ですね。