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「予言書に書かれているのはタイムトラベルの終末だ。」
と言ったイ・セフン。しかし、それ以上は知りませんでした。
“先生”に読むなと言われたと言いました。そして、昔、ソニョンが会いに来た時の事を話し始めたのです。
2010年に会いに来たソニョンは、“先生”の正体は?とイ・セフンに聞いていました。
しかし、イ・セフンは誰にも分からないと言うだけでした。男なのか女なのか、年はいくつなのか、何も分からないと。
でも、イ・セフンは会ったことがあると言うのです。だったら何故分からないのソニョンに言いたくないだけ
ジンギョムは、母が“先生”を探す理由を聞いたか?と尋ねました。
「息子のためだ。」
と、イ・セフンは答えました。
謎は深まるばかりでした。
ジンギョムは、イ・セフンが関わった1992年の事件・・・チャン・ドンシク殺人事件について調べはじめました。母と関わりがある気がしたのです。
資料に、ミンヒョクの写真がありました。防犯カメラの映像です。
これまで何度も顔を見ていました。不審な事件の度に。
ミンヒョクを捕まえたら、ヤン・ホンソプの一件、ウンス誘拐事件、チョン・ギフン・・・ブローカーの一件の全てを解決できるとジンギョムは考えました。母ソニョンの事件も・・・。
アリスでは、ジンギョムが1992年の事件を調べている事も、既に掴んでいました。
知る人が少ないその事件を何故?とミンヒョク、キ本部長、オ管制室長は頭を悩ませました。
「まさか、テイでは?」
と、キ本部長。
テイが裏切る筈が無いとオ管制室長は断言。
ジンギョムの周辺を探るよう、キ本部長は指示しました。
カードの調査結果を聞きにジンギョムがテイの研究室にやって来ました。
テイは、説明する前に、この話を誰にも口外しないと約束してほしいと言いました。研究室を辞める時、秘密保持契約を結んでるから・・・と。
ジンギョムは頷きました。
テイは研究室でワームホールを開く研究をしていました。
その研究のプログラムと似たものが、カードにも入っていると言うのです。
研究は、ソク所長をチーム長としてチームで行っていました。
ソク所長と初めて会ったのは、2010年のスーパーブラッドムーンの日だったとテイは言いました。ソニョンが殺された日、そしてジンギョムがタイムスリップして、家の前でたたずむソク所長を目撃した日でもあります。
「すみません。さっきの約束、守れません。」
そう言って、ジンギョムは飛び出していきました。
ジンギョムはソク所長に会いに行きました。そして、質問をぶつけました。
ユン教授に近づいた理由は?何を研究していたんだ?母の死とどんな関係があるんだ?
まだ言えない・・・とソク所長。
「あなたは重要人物だが、10年前の私の様に、今、話しても信じない。“シュレディンガーの猫”の事件をお調べに。」
ジンギョムには、ソク所長のその言葉すら、自分を誤魔化すためだとしか思えませんでした。あまりにも意味不明ですから。
テイはジンギョムがソク所長を目の仇にするのが理解出来ませんでした。
母の事件を追うあまり、判断が偏っていると思えたのでしょう。
あなたには分からないでしょう・・・と、ジンギョムがテイに言いました。
刑事になって10年、ずっと犯人を追って来たが、今は犯人どころか、母が何者かもわからなくなっている・・・と。
ジンギョムは車で音楽を聴く事もしないし、ラジオも聞きません。
それを知ったテイは、自分が持っていた音楽の入ったメモリを車に付けました。
表情が乏しいのはそのせいよ・・・と言って。
これがまたドヨンの知るところとなり、ドヨンの嫉妬心をあおる結果となってしまうんですけどね
ドヨンはそのメモリを強引に抜き、テイに返しに行きましたよ。
テイの研究室を出たドヨンは、途中でミンヒョクとすれ違いました。
1992年の事件の資料を見て、ミンヒョクの顔を覚えていたのです。流石記者
ジンギョムに連絡しました。
ミンヒョクの行き先は、テイの研究室。
カードが起動したのをアリスが感知したのです。
テイは窓の外にドローンが飛んでいるのを見ました。
カードを持って逃げようとしたとき、ミンヒョクが銃を構えて研究室に入って来たのです。
テイが驚くのは勿論ですが、ミンヒョクも驚きました。
アリスで監視していたオ管制室長も驚いていました。
ミンヒョクは、必死に冷静を取り戻そうとしました。銃を下ろしました。
そして、テイが落としたカードを拾い上げたのです。
その時、ジンギョムが飛び込んできて、格闘
ジンギョムが優勢だったのは、ミンヒョクがテイに気を取られていたせいかもしれません。
ジンギョムは、ミンヒョクが落としたカードを拾いました。
研究室の外に逃がしたテイが、アリスガイドチームのスンピョに捕まって連れ戻されて来ました。銃を頭に突きつけられています。
ジンギョムは、銃を下ろすしかありませんでした。
そして、テイに手を出すなと言って、カードを渡しました。
ミンヒョクは、そのまま撤収しました。
ミンヒョクは、テイが自分の恋人じゃないと分かっています。
恋人テイの祖先だと考えたのだと思います。でも、あまりにも生き写しでした。
動揺しても仕方がありません。
恋人テイは1992年に残って彼の子供を産んだのは確かですからね。
ジンギョムは、ミンヒョクの様子を見て、彼がテイを知っているように思えました。
しかし、テイは初対面だと言いました。
「もう忘れてください。教授が僕に協力すると、今日みたいなことが起こります。」
と、ジンギョム。
すると、テイはちょっと期待してるような、からかうような口ぶりで聞きました。
「私を心配してるの?」
分かりません・・・とジンギョム。
「失感情症の人は、人を好きになっても自覚が無いとか。本当ですか?」
と、さらにテイは言いました。
じゃぁ、好意を寄せられたら気づきますか?とテイ。
「勿論です。」
と、ジンギョム。そして何故そんな質問を?と、聞き返しました。
「その質問が鈍い証拠ね。」
と、テイは呆れたように言いました。
テイはカードのプログラムをこっそりコピーしていました。
それを、協力してくれている親友に渡しました。
アリスは、テイがプログラムをコピーした事も把握していました。記録が残るんでしょうかね。
ミンヒョクは、オ管制室長に、上への報告は待ってくれと頼みました。
オ管制室長は、ミンヒョクが動揺していることに気づいていました。
テイはミンヒョクの恋人テイの過去人だと言いました。本人じゃない・・・と。違う次元の人だから忘れなさいと。
しかし、ミンヒョクは口を出すなと言いました。コピーも自分が回収するからと。
ミンヒョクは、テイに会いに行きました。
怯えるテイを見て、銃を池に捨てました。
テイはジンギョムに電話をかけたのですが、手が震えて携帯を落としてしまいました。
ジンギョムは、かけて来たテイが何も話さない事に不審を抱きました。
「タイムカードをコピーしましたか?消してください。これは警告です。」
と、ミンヒョク。
あなたの正体は?とテイが聞きました。
「パク刑事と会わない方が良い。また危険な目に遭います。それを伝えに来ました。」
危害を加えるつもりが無いと、テイも分かりました。辛そうですもんね、ミンヒョクが。
私たち、面識が?とテイ。
一瞬、動揺を見せたミンヒョクですが、すぐに否定しました。いいえ・・・と。
「怖い思いをさせたなら、謝ります。」
そう言って、ミンヒョクは去って行きました。
しかし、ミンヒョクの前に立ちはだかった人が。ジンギョムの相棒キム刑事です。
以前、ミンヒョクに逃げられたので、顔はしっかり覚えていました。
で、やっぱり格闘。
しかし、キム刑事じゃミンヒョクの相手にはなりません。あっという間にのされちゃった・・・
そこに、テイと一緒のジンギョムが。
このまま行かせてくれ・・・とミンヒョク。
ジンギョムにそのつもりはありません。結局、また格闘。
ミンヒョクはやはりテイの前では遠慮があるようで・・・。捕まってしまいましたよ。
「29年前の写真と変わらないのは何故だ。」
と、取調室でジンギョムがミンヒョクに問いました。
理由はもう知ってるだろ・・・とミンヒョク。
「1992年に行った理由は?」
それには答えず、ミンヒョクが言いました。愛した人を失ったことはあるか?死ぬほどつらい経験だ・・・と。
「時の扉を開けば、苦しみから解放される。俺たちは心の傷をいやす旅の同行者だ。」
人を殺して癒されるのか?とジンギョム。
「俺を犯罪者だと思ってるだろ。俺もお前の様に傷ついた人を守ってるんだ。」
俺は人殺しを守ったりしない・・・とジンギョム。
「いいや。時と場合によって、お前も俺とおなじ行動をする。」
ジンギョムは、ミンヒョクが再度テイの元に現れた理由を知っているかとテイに聞きました。
テイは、仕方なく答えました。プログラムをコピーしたと。
先輩に預けたと聞くと、ジンギョムは怒りを込めて言いました。その人が危ないと。
ジンギョムの不安が的中しました。
コピーを預かったテイの先輩が遺体で発見されたのです。
犯人はブローカーでも無いようです。
オ管制室長も把握していない人物です。
テイの先輩ソジンの死因は青酸カリ。犯人の遺留物は一切見つかりませんでした。
この事件は“シュレディンガーの猫殺人事件”とマスコミで報道されました。ソク所長が言った言葉です。
その意味はまだ分かりません。私だけ?要するにその思考実験を体現した状態で殺されていたってことですかね。
ジンギョムは、協力してくれているドヨンも危険になると考えました。
だから、この事件はもう追うなと言いました。
あなたも危険じゃないとドヨンが言うと、僕はいい・・・とジンギョム。
「私が大丈夫じゃない。あなたか危なくなるのは、私が嫌。」
と、ドヨンは言いました。
ジンギョムは、ソク所長に噛みつきました。
“シュレディンガーの猫”のことが分かっていたら、何故防がなかったと。
「分かっていたら助けました。犠牲者は特定できません。10年前、あなたのお母様と惨事を防ごうとした。犯人を見ましたか?その者は、さらに4人殺します。」
信じられないと言う表情をしたジンギョムを、ソク所長は当然だと言いました。
「当初私もお母様の話を信じなかった。でもお母様が未来を言い当てるので信じるようになったのです。」
母とあなたは未来を知ったのか?とジンギョム。
「誰かの未来が誰かの過去になる。」
ソク所長が言いました。
テイは大きなショックを受けていました。
友達のいないテイにとって、ソジンは唯一の親友でした。
私のせいですね・・・とテイ。
元はと言えば、僕のせいです・・・とジンギョム。
ミンヒョクも関係しているのかとテイが聞きました。
まだ分からないと、ジンギョムは答えました。
そして、そのまま帰ろうとしたのですが、思い直して、またテイの隣に座りました。
残る方が良いと思って・・・と言いました。
「ありがとう。」
テイが小さく言いました。
テイを家まで送って行きました。
沈むテイを見て、音楽を流しました。ジンギョムの感情が少しずつ豊かになっています。
家の前でテイを見送りました。
ところが、テイの部屋の灯りが点かないのです。
不審に思って電話をかけようとしたとき、テイの悲鳴が聞こえました。
部屋でテイを待っていたのは、ソジンを殺した犯人でした