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ハウォンは、ジスの忘れてしまった事も含めて、知りたいと思っています。
そして、悩みやノルウェーに行った理由をソウは知っているのではないかと思いました。
ソウは、本人がハウォンに黙っていたことを言うことは出来ないと言いました。
それに、ジスが亡くなってしまった今、それを知る事に意味は無いと思ったのです。
「もう執着しないで。」
と、ソウが言うと、ハウォンはむっとしたように、悲しそうに言いました。
「見えないだけで、いるんだ。俺にとっては。」
妄想よ・・・とソウ。
「片思いも同じだ。」
と、ハウォン。
言い過ぎたとハウォンはすぐに思いました。そして、ソウを傷つけたと。
傷つけるつもりは無かったと言いたかったのでしょうね。でも、ソウは手を払いのけて去って行きました。
その夜、スノが泥酔してハウォンの家にやって来ました。
イヌクの言動にムカついて、飲み過ぎたようです。
そのまま寝てしまったので、ハウォンは仕方なくスタジオに向かいました。
夜中に目が覚めたら電話すると言ったソウ。必ず出る約束をしています。
しかし、その夜、ソウは電話をして来ませんでした。だから、ハウォンからかけました。
どうしても誤解を解いておきたかったのです。自分の本心を聞いてもらいたかったのでしょう。
ハウォンは、昔から、よくジスを諦めろと言われて来たようです。
「諦めると言うのが、よくわからなかった。どうすればいいのか・・・。」
と、ハウォンは言いました。
見えなくても、いつもジスは自分の中にいたから・・・。どう説明すればいいのか分からなかった・・・と。
「だから、ソウさんの片思いとは違う。」
違うわ・・・とソウは言いました。
「私の片思いは、自分の幸せのためだもの。」
ソウは、決心したように、ジスから聞いた話をしました。
夫が失敗をしたと言っていた事です。だから気を紛らわせるためにお皿を売っていた事です。
それ以上はソウは知りません。
「それ以上は知ろうとしないで。ジスさんが言わなかったと言うことは、知らない方が良い事だろうから。」
ソウは偶然ハウォンの自宅を知りました。
スノを迎えに行った先が、ハウォンの自宅だと気付いたのです。
ジスがお皿を送った時の空き箱が置いてあったからです。
ショックを受けました。
ハウォンの部屋は、“ジス”と言う言葉がキーとなって、全てのAIが作動するように設定してあったからです。
窓のカーテンの開閉も、音響設備のオンオフも・・・。
この家はジスさんへの想いに満ちてる・・・とソウは思いました。
と同時に、ハウォンはこのままではいけないと思いました。
ソウは思い切ってキツイ言葉をハウォンにぶつけました。
ジスに対する期待や執着を止めて・・・と。
「私の片思いは1%でも可能性がある。生きてるから。でも、あなたには1%も無い。だから止めて。心が痛むけど、私も諦める。だから、あなたも諦めて。」
ハウォンは何を考えていたのでしょう、ソウのそんな言葉を聞いて。
現実を突きつけられたのか、それとも、気分を害したのか・・・。
この時、スタジオでハウォンとイヌクがニアミスをしました。
イヌクは、ジスのメモにあった電話番号が誰の物なのか、確認したいと思いました。
しかし、自分でかける勇気が出なくて・・・。カフェの店員に頼もうとしたのですが、流石に不審な目を向けられてしまって・・・。
結局、断念しました。自分でも呆れたようです。
もう、こんなことは止めようと思いました。ジスを失った悲しみだけを感じていたいと。
そして、ジスのモノを片付け始めました。
ハウォンは、陸橋に行き、“ジス”と話を始めました。
一度きりしか話せないなら、聞きたいことがあった・・・とハウォン。言いたいこともあった・・・と。
「一つ言いたい。抱きしめる代わりにこの言葉を贈るよ。君が苦しいときや憂鬱な時にかけてた言葉だ。」
「ジスや・・・ジスや・・・。」
何度も何度もジスの名を呼ぶハウォン。
「ゆっくり休んでくれ。」
そして、AIのスイッチを切りました。
想いを整理しようとしてる