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イヌクは、MV撮影場所を探していました。
撮影監督が決めて来た所謂“映える”場所は、音響がとても悪く、イヌクは気に入りませんでした。
それを指摘すると、監督は、クラシック奏者でもないのに・・・などと、イヌクをバカにする発言をしました。
流石にその場で怒ることはありませんでしたが、やはり自分で納得できるMVにしたいと撮影は中断しているってことでしょうかね。
以前、友達がとても音響が良いと言った場所があるとソウが言った事がありました。
イヌクが確認すると、その友達と言うのが、どうもジスのようで・・・。
ジスはその家に行ってはないけど、音響が良いと言ったのは本当の事だ・・・なんて、ソウの話はイマイチ曖昧で理解出来ません。
イヌクはその家に行きたいと言いました。
しかし、ソウは難しいと断ったのです。
イヌクは、その家がスノの“叔父さん”の家だと察しました。
以前、大荷物を持ったソウを近くまで車で送った事がありました。その後、ソウと“叔父さん”が付き合っていて、“叔父さん”の家の場所が送って行った場所の近辺だとスノから聞いたからです。
素晴らしいです、凄い推理力
だから、スノに家の見学をさせてもらえないかと頼みました。
音響が良いと聞いたし、“叔父さん”にも挨拶をしたいから・・・と。
スノ、舞い上がりました。
イヌクをハウォンに紹介できると思いました。イヌクの仕事に適してるのなら、一石二鳥って思ったかも。
家に2人で行きたいと連絡すると、今来てくれ・・・と言うハウォンの返事。
スノから連絡を受けたイヌクは、すぐさまスタジオを飛び出しました。
ソウには、急用ができたからと言って。
そして、直後に電話でピアノの上の楽譜はそのまま置いておいてくれと連絡が入りました。
その時、スノの声が聞こえたので、2人が一緒だとソウは察しました。
ソウは散らばっていたイヌクの楽譜を片付けようとしました。
その時、見てしまったのです。曲のタイトルを。
『ミシリョンの夕焼け』
ソウの脳裏をジスとイヌクの言葉が駆け巡りました。
どうして気づかなかったんだろう。全ての言葉やエピソードがこの事実を指し示していたのに。
ジスの夫がイヌクだという事実を。
ソウはハウォンに連絡しようとしました。
しかし、電話に出ません。
ハウォンは庭に出ていたのです。
ハウォンはあの家で待っていました。
緊張していました。庭で門を見つめていました。イヌクが入ってくる筈の門を。
しかし、イヌクとスノは来ませんでした。
ソウは、次にスノに電話しました。
「ダメですその家に行かないでくださいカン・イヌクでした。キム・ジスの夫です。」
スノ・・・呆然としました。
「絶対に会わせちゃダメですいいから行かせないで」
嘘よ・・・とスノは電話を切りました。
必死に落ち着こうとしました。そして咄嗟に決断したのです。
「止めましょう。」
イヌクにそう声をかけて家に背を向けて歩き出したのです。
不審がって追ってきたイヌクに、今日はダメだそうです、勝手だわ・・・とか、住所を間違えた・・・とか支離滅裂な言い訳をしました。
スノにはそれが精一杯でした。
証拠を送って・・・と、スノからソウにメールが届きました。
ソウは、楽譜に挟まれていたジスとイヌクの並んだ笑顔の写真を撮って送りました。
スノはイヌクに奥さんの名前を教えてと言いました。
イヌクが答える前に、ソウから返信が。
写真を見て、スノはジスに見覚えがある事に気が付きました。会ったことがある女性でした。
“叔父さん”の名前は?とイヌクが聞きました。
「あなたが好きです。」
突然、スノが言いました。告白と言うより、宣言のような言い方です。
イヌクは驚きました。
何故俺なんかを?とイヌクが言うと、私だから・・・とスノが答えました。
深いわ・・・。
翌朝、出勤したソウは、真っ先にスノに会いに行きました。
どうするつもり?と聞くと、仕事に励むのみよと、スノは答えました。
そして、ジスの秘密は守るべきだと言いました。以前とは正反対です。
ソウも正反対の事を言いました。
ハウォンに知らせ、判断を委ねるべきだと。
スノはイヌクの苦しみを聞いています。だから、これがどれほど深刻な事か、ソウより分かっていました。
やっとスランプから立ち直って演奏家として踏み出そうとしているイヌクを邪魔したくないと言う気持ちが強いのです。
公演が終わったら、自分から伝えるとスノは言いました。だから、数日待って・・・と。
しかし、ソウはイヌクと仕事は出来ないと思いました。ソウはハウォンの苦しみを知っているから。
だから、公演の担当から外してほしいとチェ監督に頼みました。
イヌクはソウに、音響が良いと言っていた家に入れてもらえなかったと言いました。
「私の友達はその家に入っていません。ジスさんは、入ってません。友達の名前はキム・ジスです。」
イヌクは衝撃を受けました。
ソウが秘密まで知っていると思ったようです。
「いい天気だと気付いてた?」
と、ソウはハウォンに電話しました。今、癒されたいの、会えると。
「バンボギよ。つかの間の幸せ。」
そう言って微笑んだソウ。
しっかりとハウォンが抱きしめました。
ソウはイヌクの事を話しませんでした。スノの頼みを聞くことにしたのです。
ハウォンは、キム・フンから隠していた手紙の内容を聞きました。
キム・フンも、イヌクがジスの夫だと知った以上、隠しておく必要は無いと思ったようです。
イヌクに会って、ハウォン母の死とどう関わったのか聞けと、言いました。
ハウォンはイヌクに会いにスタジオに行きました。
スノは、それを察して、イヌクにスタジオには来るなとメールを送りました。
今は、どうしても会わせるわけにはいかないと思っていますから。
ハウォンはイヌクがジスの夫だと知ったとスノに言いました。
スノは頑なにイヌクに会わせようとしません。
どれほど自分が苦しんだか、知っているお前がと、ハウォンはスノに言いました。
真相さえ分かれば、二度とカン・イヌクには会わないとハウォン。
「謝罪も復讐も望んでない。」
それでも、スノは引きませんでした。
諦めてスタジオで待とうと思ったのでしょうかね。階段を上りかけたハウォンの耳に、音楽が聞こえました。
スタジオに誰かいる
イヌクは、スノのメールを読んだ時、既にスタジオに来ていたのです。
ハウォンがスタジオのドアを開きました。
イヌクは振り向いて、そこに立っているのがハウォンだと分かったようです。
スノが必死に駆けて来て、ハウォンの目の前でドアを閉めました。立ちはだかりました。
どけ・・・とハウォン。
「話をさせろ。奴だけが知る真実を聞き出すんだ。奴が忘れてても。」
あの人はやっと克服して公演をするの・・・とスノ。
「克服?」
克服なんて出来るわけないとハウォンは感じて来ました。なのに、克服したと?・・・ですよね。
ハウォンの気持ちを十分過ぎるほどに分かっているスノ。でも、今はイヌクを優先したいのです。
「明日まで待ってほしいの。」
お前が、この状況であんまりだ・・・とハウォンは泣きました。
スノはハウォンの顔を見る事が出来ませんでした。
ただひたすらに、今はダメだと言い張ったのです、俯いたままで。
イヌクはスタジオの中で凍り付いていました。
そして、ソウも、この話を聞いてしまったのです。
建物から出て行ったハウォンの後を追ったソウ。
何処にもいません。
町中を走り回って探したけど、見つかりません。
諦めて下宿に帰って来ました。
いました、ハウォン。
昔、母がそうだったように、下宿の前に置いた椅子に座っていました。
そして、ソウを見ると立ち上がり、両手を広げました。
ソウはその中に飛び込みました。
泣けた~っ ホント、泣けた~っ