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「一緒に暮らしちゃダメ?誰も知らない山奥で暮らしても良いじゃない。」
と、涙ながらに言うピョンガンですが、オン・ダルは国はどうすると問いました。まだ若い王は?と。
オン・ダルは分かっていました。ピョンガンには国は捨てられないと。
それでこそ、自分が愛したピョンガンなんだと思っているのでしょう。
オン・ダルはそっとピョンガンを抱きしめました。
「どこの山に隠れても、見つけ出すから。」
とピョンガンが言うと、
「それは無理だ。上手く隠れるから。」
と、オン・ダルは言いました。
「いいえ、私には見つけられる。」
ピョンガンが言いました。
ヨンヤン王は少し冷静になっていました。
コンソン夫人の話を素直に聞けるようになっていました。
コンソン夫人はピョンガンが昔からどれほど太子のことを大切に思ってきたか、愛してきたかを話しました。
ヨンヤン王もこれまで何度自分がピョンガンに救われてきたかを思い出していました。
そして、とうとう、コ・ゴンが新羅の使節として高句麗にやって来たのです。
へ・モヨンも同行しています。
王宮ではコ・ゴンが現れたことで大騒動となりました。
チン・ピルをはじめとした族長や居並ぶ全員がコ・ゴンとへ・モヨンを殺すべきだと声を上げました。
ヨンヤン王も父平原王を殺そうとしたあの夜の事を忘れてはいません。
剣をコ・ゴンに突きつけました。
が、その場で殺すことは流石にしませんでした。
知らせを聞いたピョンガンは、すぐさま便殿に行き、殺してはならないと主張しました。
戦の口実を与えるだけだと。
しかし、今回ばかりはサ・ウナムもピョンガンの意見に反対しました。
戦の口実を与える事を恐れて、新羅の見下したような態度を見逃すことは出来ないと言いました。使節をコ・ゴンにしたというのは、ヨンヤン王を馬鹿にしているやり方だと言うのです。
新羅は高句麗と同盟を結ぶ提案もしてきていました。そのうえで一緒に百済を攻め、領土を折半しようと。
この提案に関しては、ピョンガンも反対でした。
しかし、コ・ゴンを殺すことにはやはり反対だと言ったのです。
チン・ピルは、ヨンヤン王の考えに何でも反対するとピョンガンを詰りました。
ヨンヤン王は、コ・ゴンと一行を極刑に処すと決断を下しました。
その時、太后が入って来ました。
そして、平原王ならどうしたかと話したのです。
きっと、使節を無事に送り帰しただろうと。新羅の計略を豪快に笑い飛ばし大王らしい度量を示した筈だ・・・と。
珍しくピョンガンと意見が一致しました。
ヨンヤン王は決めかね、翌日に結論を持ち越すと言いました。
太后が突然こんな意見を主張したのには理由がありました。
へ・モヨンと手を組んだのです。
モヨンはコ・ゴンを無事に新羅に帰すために同行してきていました。
だから、新羅の密偵になる条件で、太后に命を救うよう持ち掛けたのです。
それがコンム王子の未来を切り開くための助けになるだろうと言うモヨンの言葉を信じて。
チン・ピルは太后に激怒。
コ・ゴンを殺してしまわなくてはと思いこんでいますからね、チン・ピルは。
なにせ、その頃まだ太后とコ・ウォンピョの仲が怪しかったという噂が消えていないからです。コ・ゴンの命を助けたら、その噂を肯定してしまう事になりかねません。
が、太后は父の言葉に耳を貸しませんでした。
ピョンガンがコ・ゴンに会いに行きました。
「王命を伝えに来た。」
と言い、同盟案は断ると言いました。
何故ここに来た?とピョンガンが聞きました。
「王女様にお会いしたくて。」
最後にピョンガンに会って死にたかったと言いました。
えーっやっぱり
へ・モヨンを本気で想ってるようにも見えたんだけど、ピョンガンを完全に吹っ切れても無いみたいだし・・・と思ってたんですよね。
へ・モヨンはそんなコ・ゴンの本心に気づいていたんですね。
人生の終わりにピョンガンに会おうと言うコ・ゴンの決心を察したから、一緒に使節として来たんでしょう。
コ・ゴンはもう一つ使節となった理由がありました。
それは、父コ・ウォンピョにトドメを刺したのが、ピョンガンかどうか確認したいということ。
そうだ・・・とピョンガンは認めました。
「これで悪縁は切ろう。」
と、ピョンガンが言いました。コ・ゴンの父にピョンガンの母が殺され、今回はその反対になったわけです。
しかし、コ・ゴンは悪縁を切る機会は、もっと前にあったと言いました。
それは、コ・ゴンとピョンガンの縁談が起こった時のことです。
2人が結婚していれば、国はより良く変えられた筈だと。
ピョンガンはそれを否定しました。
コ・ウォンピョの国になっていたはずだからと。
コ・ゴンはそれでもピョンガンに想いをぶつけました。
そして、自分の死で悪縁を断ち切ってくれと言ったのです。
そこに、へ・モヨンが割って入りました。コ・ゴンを無事に連れ帰るために一緒に来たんだからと。
その頃、チン・ピルがヨンヤン王を訪ねていました。
何としても、ヨンヤン王にコ・ゴンを処刑してもらいたいと思ったのです。
チン・ピルが差し出したのは、一本の矢。
それは、コ・ウォンピョがヨン王妃を射た矢でした。大切に保管してあったのを、チン・ピルが見つけていたのです。
母を殺した矢だと聞き、ヨンヤン王の理性は吹っ飛びました。
親衛隊をコ・ゴンの元に向かわせました。
しかし、コ・ゴンとへ・モヨンの姿は宿所から消えていました。
ピョンガンでした。
2人を逃がしたのです。
「師匠が兵を率いて来い。このまま無駄死にせずに、父親の仇を討ちたいなら、将軍として来い。私が相手になろう。」
逃がす時、ピョンガンは例の秘密の通路を通りました
通路には、サ氏夫人のための祭壇がありました。
それを見て、コ・ゴンが言いました。
「私が兵を率いてくるとき、オン・ダル将軍も呼んでください。母親の恨みを晴らす機会をやるべきだから。」
ピョンガン、それでサ氏夫人を殺したのがコ・ゴンだと知りました。
ピョンガンはヨンヤン王によって投獄されました。
スンノ部族長のサ・ウナム、プンゲ、タラ・ジンたちも捕まりました。
謀叛の疑いをかけられたのです。
ヨンヤン王は、ピョンガンの能力に嫉妬し、恐れていました。
だから、いずれは王座を狙うに違いないと思い込んでいたのです。
それが、今回、コ・ゴンを逃がしたことではっきりしたと思いました。
側近が、平原王も同じように信頼を捨て、疑いを抱いたがために過ちを犯したと説得しましたが、聞き入れませんでした。
ピョンガンは、ヨンヤン王に面会を申し入れました。
謀叛など誤解だと言いました。スンノ部族を釈放してくれと。
「ならば、忠義を示してください。」
と、ヨンヤン王は言いました。
新羅に奪われた城をオン・ダルと共に奪い返せと。
しかし、ピョンガンはそれを承諾しませんでした。オン・ダルに二度と剣を握らせたくないからです。
だったら何故会いに行った?とヨンヤン王は言いました。
先だって、ピョンガンがオン・ダルに会いに行ったことを知っていたのです。
それすら、謀叛の相談のためだったのでは?とヨンヤン王は疑いました。
あっけにとられたピョンガンは、涙がこぼれて来ました。ここまで気持ちが離れてしまっているとは思ってもみなかったでしょう。
忠義を示せと言われたピョンガンは、ヨンヤン王の前に跪きました。
「いっそのこと、殺してください。この命を断ち、忠義を示します。」
ヨンヤン王は、こんなことになるとは予想していなかったと思います。ピョンガンを殺すなんてこと、考えてなかったでしょうから。一番聞きたくなかった言葉なのかもしれません。
が、もう後には引けないヨンヤン王でした。
ピョンガンがここまで頑なにオン・ダルを呼び戻さない理由が理解出来ないのでしょう。
新羅に戻ったコ・ゴンたちは、使節としての役目を全く果たせなかったと責められました。
キム・チャスンは、厳罰に処すべきだとチヌン王に訴えました。
が、コ・ゴンは、キム・チャスンが国の権威をかさに私腹を肥やしていたと公表。
チヌン王は、キム・チャスンを拘束しました。
チヌン王はコ・ゴンに、使節としての任を果たせなかった罪はどう償うつもりかと問いました。
「1万の兵を私にお預けください。」
と、コ・ゴンが言いました。
高句麗を攻めると言う事です。今が攻め時だと説明しました。
「3万ならどうだ?高句麗の都まで得るには。」
と、チヌン王は言いました。
へ・モヨンは必死に止めました。
コ・ゴンはピョンガンを手に入れるために進軍すると察していました。
「王女は手に入れられません。じきに処刑されます。」
分かっている・・・とコ・ゴン。
だからこそ戦うと言いました。ピョンガンを救う唯一の道だと考えているのです。
それは、実際に都まで攻め入ってピョンガンを救うというのではなく、新羅が攻め入る事で、ピョンガンの武力をヨンヤン王が必要とせざるを得なくなるから、処刑は免れると言う意味
へ・モヨンの目から涙がこぼれ落ちました。
コ・ゴンの想いの強さを改めて感じたようです。自分の想いはやはり報われないと。
オン・ダルの家に刺客が。
たまたまオン・ダルは留守。新しく家を建てる場所を探していたのです。
いたのは、ウォルグァン。
あっという間に、一人の刺客を倒し、死んだフリして残りの刺客が去るのを待ちました。
ウォルグァンって、呼吸や脈拍をしばらく止める能力があるんですってよ
刺客はヨンヤン王が送った輩でした。
それを聞いたオン・ダルは、ピョンガンの身に何かあったと察せられました。
ウォルグァンは、ピョンガンの置かれた状況を話して聞かせました。
オン・ダル、ピョンガンを救わなくてはと立ち上がる決心をしたようです。
ウォルグァンに何かを頼みました。
そして、埋めてあった父の形見の剣を掘り出したのです。
ヨンヤン王は、ピョンガンを殺したくはありません。
オン・ダルを連れ戻し、城を取り返したら、あとは二人で望み通り暮らせるのに・・・と牢のピョンガンに言いました。
「私が望む道は、あの人のために死ぬことです。私の命はウォン、お前が握っているのではない。既にあの人に捧げると決めてある。」
ヨンヤン王は、何も言えませんでした。後悔や悔しさや嫉妬が混じり、混乱を極めているようです。
この作品の魅力は、ラブストーリーだけじゃなく、古代の迫力ある戦闘シーンにもあると思います。
あと2話。
どうか、2人が幸せになれますようにと願うばかりです。