レビュー一覧は、こちらから。
オン・ダルは父の形見の剣を掘り出しました。
研ぎました。研いでいる手首には、ピョンガンが置いて行ったヨン王妃の形見のペンダントの片割れがありました。
サ氏夫人の幻影が現れました。
幻のサ氏夫人は目が見えます。その目でオン・ダルを見つめ、言いました。
ピョンガンの元に行き、2人で末永く幸せに暮らしてほしいと。
そして、“坊ちゃま”と改まった態度で呼びかけました。会うのはこれが最後だと言いました。
これまで、本当の母親でもないのに、不遜な振る舞いをして申し訳なかったと言いました。
しかし、オン・ダルはサ氏夫人を抱きしめて言いました。
「俺はずっと母さんの息子で、母さんはずっと俺の母さんだ。」
ありがとう・・・と繰り返しながら、サ氏夫人は消えました。
ピョンガンの処刑が行われようとしていました。
ヨンヤン王はどんな気持ちでGoサインを出したのでしょう。
タル、来世でまた会おう・・・と、ピョンガンが心で呟いた時、オン・ダル登場です。
これがねぇ、めっちゃカッコ良いのよ
やっぱり、オン・ダル役は体格の大きい人じゃないと格好がつきませんね。改めてこのシーンで思いました。
「王様のご恩に報いるべく、将軍オン・ダル、アダン山城を取り戻しにまいります」
ヨンヤン王の表情が一気に明るくなりました。
ピョンガンは愕然とした表情になりました。
どうにかして王女を救いたい、その一心なんだろと、ヨンヤン王がオン・ダルに言いました。
5千の兵で難攻のアダン山城を奪い返し、その先の領土も取り戻すと言ったので、口から出まかせだとヨンヤン王も側近たちも思いました。
「その通りです。」
と、オン・ダルは言いました。が、妻を守るために戻った夫が大口など叩きましょうか・・・と。
しかし、百済との戦が終わったばかりで、兵は疲れ切っている状態です。
時間が必要だとサ・ウナムも言いました。
ヨンヤン王は、現状を踏まえ、3千の兵でアダン山城を取り戻せと言いました。
オン・ダルは素直に従いました。ピョンガンの潔白を信じ放免してくれるならばと。
ピョンガンは釈放されました。
しかし、ピョンガンは嬉しくありませんでした。
オン・ダルが再び剣を持ち戦場に向かうつもりだと分かりましたから。
それが自分を救うための決心だと、そしてそこが如何に厳しく、生きて戻れる保証など無い戦場だと分かっているから。
ピョンガンは必死にオン・ダルを生かす策を考えました。
自分がアダン山城に行くとヨンヤン王に言いました。しかし、オン・ダルが引き下がる筈はありません。
ヨンヤン王の前で言い争いになりました。
ならば、2人一緒に出兵しろとヨンヤン王は言いました。
が、ピョンガンはそれを飲めません。オン・ダルには絶対に剣を握らせないと言い張ったのです。
ヨンヤン王も引きません。
父平原王が夢見ていた三国統一を成し遂げるためには、オン・ダルが絶対に必要だと言いました。
ピョンガンは、オン・ダルに剣を握らせたくないと言う思いと共に、民や兵が戦い続きで疲弊している状況なのに、無茶だと言う考えもありました。
いくら三国統一という大きな目標があるとしても。
チン太后は、オン・ダルが戻ったことで状況が変わったと焦っていました。
勝ち目の無い戦いだけど、万が一勝った時には、民の人望の篤いピョンガンとオン・ダルの権力は絶大なものになります。コンム王子に王座がまわってくる可能性は低くなると感じたのでしょう。
運任せでいてはならないと、チン太后はへ・モヨンに密書を送りました。
オン・ダルが戻って来て、アダン山城を攻めるつもりだと言う事を知らせたのです。新羅に絶対に勝ってもらわないと・・・というところです。
兵の指揮権を与えられたコ・ゴンは高句麗と新羅では兵の気質も戦の準備の仕方も違うことに苛立っていました。
兵たちはコ・ゴンを馬鹿にしているところもありました。
命令に従わない兵を斬り殺してしまったコ・ゴン。
そのことを咎めたチヌン王にも、コ・ゴンは新羅の兵は怠惰だと言い放ちました。
チヌン王は、激怒したいところをぐっとこらえ、兵を鍛えるようコ・ゴンに命じました。
ピョンガンは、反乱を起こす決心をしました。戦いを行おうとするヨンヤン王を廃しなければ国の未来は無いと思ったのです。
何より民を優先しなければ・・・と。
打ち明けられたサ・ウナムとチョルロ部族長ヨン・チョンギは驚き、反対しました。
「王女様かオン・ダル将軍が王座に就くつもりですか?」
と、ヨン・チョンギ。
オン・ダルにはこの一件は秘密にしていました。
そして、ピョンガン自身も、王座に就くつもりは無いと言いました。
ただ、民を戦乱に巻き込ませたくないんだと。
でもね・・・王を廃した後の事を考えておかないと、今以上に混乱を極めることになるよね。民はもっと困るんじゃないかしらちょいと短絡的だと思うけど?あたしゃ
ヨン・チョンギもサ・ウナムも複雑な表情を浮かべていました。
この話をタラ・ジンから聞いたオン・ダルは、挙兵は止めろとピョンガンに言いました。
でも、ピョンガンは引きません。
「王になりたいのか?そのためなら、俺が先陣を切るが、違うなら待っててくれ。城を取り戻したら、今度こそお前と出て行く。」
と、オン・ダル。
アダン山城を初めて奪ったのは、オン・ヒョプ将軍でした。その遺産を取り戻すためだとオン・ダルは言いました。
王になるか、待つか、どちらか決めてくれ・・・とオン・ダルは言いました。どちらでもお前の意思に従うからと。
ピョンガンは決断しました。
オン・ダルが出した二つの選択肢ではなく、自分で出した結論でした。
オン・ダルと共に出陣すると。
アダン山城を取り戻し、その後、2人でここを去ろう・・・とオン・ダルに言いました。
これが高句麗のための最後の戦いだと言いました。
結構ね・・・泣けるんですよ、こういうシーン。勇ましいピョンガンの姿が余計に泣けます。
へ・モヨンからの密書をタイミング悪く処分できなかったチン太后は、咄嗟に書物に挟んで隠しました。
しかしそれがコンム王子の書物だったことから、ヨンヤン王の目に入ってしまったのです。
激怒したヨンヤン王。
チン太后の必死の謝罪も通用しませんし、チン・ピルが自分の命を代わりに・・・と懇願しても到底許せるものではありません。
スパイですからね。
が、仲の良いコンム王子の事を考えると、死刑に処すことは出来ませんでした。
悩んだ挙句、ヨンヤン王は、チン太后を王宮から出しという処分にしました。
一方、新羅では、コ・ゴンが指揮官の座を下ろされてしまっていました。
へ・モヨンは何としてもコ・ゴンに出陣してほしくありませんでした。
コ・ゴンは今でもピョンガンを愛していると分かっています。この戦いで勝ってピョンガンを得ようと考えていると思っているのです。
父へ・ジウォルから、コ・ゴンがピョンガンを想っているとチヌン王にちくってもらったんです。
チヌン王は自ら出陣すると言い、コ・ゴンを外しました。
コ・ゴンは悔し泣きしました。
これが最後のチャンスだったと思ったのです。
しかし、冷静になると、これがへ・モヨンの仕業だと気付いたのです。自分を行かせないがための。
コ・ゴンはへ・モヨンに別れを告げ、新羅軍の後を追い、アダン山城に向かいました。
チヌン王は、コ・ゴンには次の機会に・・・と言いましたが、本心は違いました。
へ・モヨンとへ・ジウォル、そしてコ・ゴンも殺してしまうつもりのようです。
ヨンヤン王は、自ら大軍を率い、ピョンガンたちの元に向かいました。
新羅の大軍がピョンガンたちに襲い掛かろうとしていると察せられたからです。
ピョンガンの自分への忠心が嘘じゃないとやっと分かったのでしょう。
ピョンガンたちは勇敢に戦っていました。
この戦闘シーンが迫力あるんです、ホント。
そして、アダン山城を手に入れたのです。
その様子を、遠くからチヌン王の軍が見つめていました。
とうとう最終回です。