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ジョイたちは都での暮らしをはじめました。
ジョイは仕立ての腕を生かしてお針子の仕事。ビリョンは占い師。
グァンスンは、計算が速いので、商団の仕事を。
中でもジョイは服の仕立ての腕前だけじゃなく、女性を美しく仕立て上げる総合アドバイザーとしての才能が素晴らしいと評判になりました。
評判が評判を呼び、家の前には長蛇の列ができるほど。
ビリョンは、その列に並んでる人を相手に占いの商売をし始めました。
グァンスンは、ジョイの補助とお金の管理を。
3人が協力して、生活は順調に行き始めました。
ジョイは両班の奥方からも仕立てを頼まれることが多くなりました。
両班の屋敷に出入りするうちに、いろいろと噂話を耳にすることもあります。
ある日、領議政とその息子たちドスとテソの話を聞きました。
ジョイはすぐにそれをラ・イオンに報告しました。
それからも、度々情報を仕入れるとラ・イオンに報告しました。
ラ・イオンはジョイから呼び出されるのが嬉しくて、いそいそと出かけて行きます。
しかし、ジョイは話しを報告すると、忙しいからと、とっとと帰って行きます。
ちょっと物足りないラ・イオンでした
ラ・イオンは、自分が見た侍薬庁の治腫医が偽物だったと考えています。
本物の治腫医を、世子は名医として信頼していました。
ところが、世子が死ぬ前に罷免されてしまっていたことが判明しました。
その治腫医は記録魔と言われるほどに詳細な記録を残す人物だったと言うのを聞き、ラ・イオンは世子の記録も残っている筈だと思いました。
姿を消す直前、治腫医は奇妙な行動を繰り返していたそうで、お寺でお祓いをしてもらうとか言っていたようです。
尋問が開始される前に、必ずその治腫医を見つけなければと思いました。
治腫医、なんと、テソに囚われていました。
テソが1人籠って祈り続けている寺です。
テソは、治腫医から記録簿を奪い、殺してしまいました。
ラ・イオンが到着したのは、その直後。
一足遅かった。
でも、まだ体が温かかったのでしょう。殺した人物はまだ近くにいると思い、ラ・イオンは後を追いました。
そしてテソを発見。
テソの手首の傷を見て、ラ・イオンは確信しました。
世子に毒入りの薬湯を出したのは、テソだった・・・と。
一思いにテソを殺してしまいたい気持ちもありました。しかし、ラ・イオンは絶対に人を殺したりはしないと心に決めた誓いを破るつもりはありませんでした。
テソ、あっさりと捕まりました。
しかし、これはテソの作戦でもありそうです。
テソは王の直々の尋問を受ける事で、王を殺す機会を得ようと企んでいるようですから。
領議政が、治腫医が生きていると言っている・・・と、報告を受けた王。
血相変えて、すぐさま、牢にいる領議政を訪ねました。
なんと世子に毒を盛ったのは、王様
16代王仁祖が、清から帰国間もない世子を毒殺したのではないかと言う噂があります。清に人質となっていた世子は、開かれた世界を見て、自国の古い伝統に固執する様に不満を持ったとか。
帰国間もなく亡くなってしまったので、仁祖が世子の考え方を危険視したので毒殺したのではないかと思われたようです。
それがモデルかもしれませんね。
だとしたら、王はそんな事実が世間に知られたんじゃ、王の立場も危うくなりますよね。人倫にも反する行動ですもんね。
領議政は、会いに来た王に、自分がその辺の秘密を握っているぞと暗に匂わしました。
自分を釈放しなければ・・・とね。
やっぱね、こんなに簡単に領議政が権力を失うとは思えませんよね。まだ5話もあるし。
ジョイは、テソのアジトで見つけた火薬売買についての帳簿を預かっています。
ラ・イオンに後で渡す事になっているのですが、その中に母トロクソンの署名があると気付きました。
渡したら、母も処罰の対象となると思いました。
法律に詳しいスンユルに確認しました。
すると、処罰はされなくても、尋問は受けるかもしれないとスンユルは答えました。
ジョイは帳簿をスンユルに見せました。
スンユルは、ラ・イオンが公平な人なら、無実の人を逮捕したりはしないと言いました。だから、帳簿を提出しろと。
でも、ジョイは母が無実だと確信が持てません。
スンユルはジョイの気持ちを理解しました。だから、一晩待つと言いました。心が決まったら呼べと言いました。
その頃、トロクソンは都に来ていました。
門を通る時、テソたちが指名手配されている事を知りました。用心しなくてはいけないと察しました。
先に都に来ていた仲間が、ジョイの事を調べてくれていました。
トロクソンは、ジョイに会いに行きました。
一度抱きしめさせて・・・とトロクソン。
ジョイは母の胸に飛び込みました。
トロクソンとジョイは、別れてからこれまでの事を話しました。
トロクソンは清から帰国した後、実はジョイに会いに婚家を訪ねて行った事があったのです。
そこでジョイが姑から酷い扱いをされているのを目撃。
姑は、トロクソンのことも口汚くけなしていました。自分のためにジョイが辛い思いをしていると知りました。
顔を出すことは出来ませんでした。
この時、道を教えてくれたのは、ポリでした。
そのお礼に、トロクソンはポリに櫛を渡しました。その櫛、今は、ジョイが持っています。ポリが毎日髪をとかしてほしいと預けておいたのです。
ジョイはポリの形見だと思っていますが、実は母からの品だったのです。
ジョイが離縁したことを言っても、賛成してくれました。
これから一人で自由に生きなさいと言いました。自分は一緒に暮らせないと。
「私はもう別の人生を歩み始めた。誰のためにも生きたくないの。ただ一人になりたい。」
母親の役目はここまで・・・と。
「トロクソンとして生きるの?」
と、ジョイ。トロクソンは驚きました。その名をジョイが知っているとは思っていなかったのです。
ジョイは、火薬の取引帳簿に、トロクソンの印があるのを示しました。
何故こんなことをと、ジョイが言うと、トロクソンは言いました。
「生きるためだ。」
あの罪人たちと罪を犯したのと、ジョイが泣きながら聞きました。
「それが気になるなら、私のために罪を犯すか、自分のために正義を守るか選びなさい。そこからあなたの独り立ちが始まる。」
そう言って、トロクソンは去って行きました。
ジョイ、帳簿を火にくべました。