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サンは、どう話をつないだら良いのか分からず、つい、黙り込んでしまいました。
勿論、ドギムから話しかけるなど、出来ません。
その時、ドンノが助け舟を出しました。
うまく話を変えてくれたので、サンは何とか体面を整えることができ、そそくさとその場を離れたのです。
ドギムは、世子が自分をからかったんだと思いました。
無性に腹が立ちました。
サンも自分を推す一派を、もっています。
その者たち皆を信じているかどうかは分かりませんが・・・。
会合を開いた時、矢文の一件の犯人を見つけたとドンノが言いました。
しかし、サンは証拠が見つからないのなら、その一件は忘れてしまえと言いました。それより重要なのは、自分の命が狙われたことだと言いました。
あの虎退治の日、サンが虎に向かって矢を放った瞬間、サンの顔のすぐ横を、もう一本の矢が飛んで行ったのです。
どさくさに紛れて、サンを狙ったとしか思えません。
その場にいたのは、サン子飼いの兵たち、翊衛司です。その中に裏切り者がいるという意味です。
「必ず捕えよ。」
サンが言いました。
イ・ソジンssiが主演していた「イ・サン」で、とにかくサンが世子であっても命の危険に絶えずさらされていたと描かれていました。
サンが王位を継ぐのを、何としても阻止しようという勢力が暗躍していたと。
それを見ただけに、この作品でのジュノssi演じるサンが同じ目に遭うかと思うと、胸が苦しくなります。
ドギムたち見習い宮女たちの成人式が近くなりました。
正式に内人となるのです。
皆、ウキウキし始めましたが、ドギムは嬉しくありません。
東宮の内人となったら、世子と顔を合わせることも多くなります。気が重いのです。
ところで、サンはドギムを騙してしまったことが気になっていました。
で、わだかまりを無くしたいと、自らドギムに会いに行きました。
一言謝れば済むのに、今後自分を煩わせたり恨んだりしてはいけないなんて言っちゃった。まぁ、世子なので、下々の者に謝った経験が無いんでしょうね。
ドギムは、世子に反論することも怒りをぶつけることもできないので、一応、礼儀として頭を下げ、命令に従うと言いました。
でもね、サンはドギムの顔に不服な表情が浮かんでいるのを見て取りました。
サンが書庫から出て行ったと思い込んだドギムは、扉に向かって悪態をつきながら塩を投げつけました。
サンが見ているとも知らず・・・。
まぁ、あとは冷や汗・・・いえ、脂汗もんのドギムでした。
サンは、少しだけ時間を与えるから、心の内を全部吐き出せとドギムに言いました。
その時間は怒らないからとサンが言いました。
一言謝れば済むのに・・・とドギムが言うと、一介の民に世子が謝るなんて・・・と、サン。
「謝るべきです。すべての者が世孫様の民になります。民に謝ることをお覚えください。真の君主は常に自省し民に頭を下げるそうです。私は今の世孫様の態度に失望しました。」
きっぱりと言うドギムを、サンは見つめました。
驚きと少しの悔しさが入り混じったような表情です。
二度と私の前に現れるな・・・と言って、サンは出ていきました。
ドギムはサンの眼につかない仕事場は無いかとソ尚宮に聞きました。
そんなところ、無いとソ尚宮は呆れたように言いました。
運命はドギムに味方してはくれませんでした。
よりによって、ドギムは世孫付きになってしまったのです。
サンの気難しさは評判でした。宮女は皆当番を押し付けあおうとするほどでした。
ドギムは必死に身を低くして、サンの眼につかないようにしました。
でも無理ですよね。
サンは気づきましたが、無視して世孫としての務めを果たしていました。
が、どーしてもドギムが気になって落ち着きません。
ドギムが、チャンスとばかりに、所属を変わってもらうとそそくさと出て行こうとしたら、サンが呼び止め、変わらなくてよいと言いました。
慣れれば気に留めることはなくなる、どうせお前は数多い宮女の一人にすぎないんだから・・・と。