レビュー一覧は、こちらから。
少女に性的暴行を加えて殺害した犯人チョ・ドチョルが懲役を終え、出所しました。
検察は無期懲役を求刑していたのですが、酩酊状態にあったと言う理由で刑が軽減されたのです。
担当検事だったチョ次長検事は、無念の意思を表明していました。
刑務所の前には、大勢のマスコミや軽い刑に憤る一般庶民たちが集まり、口々に怒りや質問をぶつけました。
チョ・ドチョルは、それらの人々の前では、殊勝な態度をとりましたが、本当は全く反省などしていません。
チョ・ドチョルが乗り込んだのは、模範タクシー。
模範タクシーとは、文字通り無事故でドライバー歴10年以上というタクシーを指します。
少し料金は高めだそうですが、安心して乗る事が出来るようですね。
本当の模範タクシーならば。
チョ・ドチョルが乗った模範タクシーは追ってくるマスコミの車をまき、姿を消しました。
勿論、チョ・ドチョルもろとも・・・です。
運転していたのは、キム・ドギ=イ・ジェフンssi。
元特殊部隊の将校です。
ドギが務めているのは、ムジゲ運輸と言うタクシー会社。
社長はチャン・ソンチョルと言い、犯罪被害者を支援している“青い鳥財団”の代表でもあります。
そして、彼こそが、被害者に代わって犯人に復讐する組織のリーダーでもあるのです。
チームはチャン・ソンチョルをトップとして、ドギ、ゴウン、ギョング、ジノンと言うメンバーで構成されています。アジトは、会社の地下にあります。
新しく青い鳥の担当となったのが、カン・ハナ検事=イ・ソムさん。
捜査に全集中するタイプで、今回、姿を消したチョ・ドチョルの行方を追い始めました。
チョ次長検事の止めるのも聞きません。
青い鳥担当は、彼女本人の意思は全く無視で、チョ次長検事の独断でした。
復讐代行は、電話一本で依頼できます。
ある夜、知的障害のある女性マリアから電話が入りました。
死のうとして橋の欄干を超えた時、足元にシールが貼ってあるのを見つけたのです。
マリアは児童養護施設で育ちました。
人柄も良く、PCの資格もあるので、ある発酵食品工場に就職することが出来ました。
しかし、その工場がブラックなんてもんじゃ無いくらいに悪徳な場所でして。
世間的には、障がい者を雇用する業者として表彰を受けているのですが、その実態は酷いモノでした。
暴行は日常茶飯事、お給料もろくに渡さず、生活環境も最悪。
逃げようとしても、地域担当の警官ともつるんでいるので、逃げ出す事も出来ません。
第一、この工場を紹介したブローカー自体が、協力者なんですから。
マリアはパク社長の義弟ジョングンから性的暴行を受け、死のうと手首を切りました。
病院に担ぎ込まれ、手当てを受けました。
付き添っていたジョングンが眠り込んだのを見て、こっそり病院を抜け出し、橋から飛び降りようとした時、シールを発見し、ドギと出会ったと言うわけです。
ドギたちは、マリアから話を聞きました。
そして、食品工場に探りを入れたのです。と同時に、復讐の計画を練り、着々と進めて行きました。
一方、カン検事は、チョ・ドチョルの捜査を続けていました。
彼が乗った模範タクシーを調べて見ると、未登録だと判明。
タクシー業界の事なら・・・と、知り合ったばかりのチャン・ソンチョルに話を聞こうと連絡しました。
ムジゲ運輸と言うタクシー会社を経営していると聞いていましたからね。
突然、チョ・ドチョルが最後に乗ったのが模範タクシーだったと聞かれたチャン・ソンチョルは一瞬動揺しましたが、すぐにしらばっくれました。
チョ・ドチョルは生きていました。
ペク・ソンミと言う闇金業界の大物の協力で、地下牢のようなところに閉じ込められているのです。
ドギとチャン・ソンチョルの出会いは4年前にさかのぼります。
ある殺人事件の現場検証で、犯人が被害者役の女性を笑いながら刺すのを見て、我慢できずに飛び掛かって行ったのが、ドギでした。
被害者家族のようです。
ドギは周囲を警戒していた警察官に取り押さえられそうになりましたが、次々に倒して、犯人に向かって突進していきました。
警察は、電気銃でドギを撃つしかありませんでした。
その場で倒れたドギ。犯人は面白そうな表情を浮かべてそれを見ていました。
そのドギの姿が自分と被って見えたのが、チャン・ソンチョル。
彼もまた犯罪被害者家族のようです。
同じように犯人につかみかかろうとして、警官に制止された経験がありました。
被害者家族の悔しさ、怒り、殺してやりたいと思う気持ちが痛いほど分かりました。
そして、チャン・ソンチョルはドギに声をかけたのです。
復讐したくないですか?・・・と。
人気ブログランキング