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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

北海道で娘をかばい凍死した父親 他人事には思えない

2013年03月04日 18時09分03秒 | 思考空間

 ニュースによると北海道では9人の方が今回の猛吹雪・積雪で亡くなったという。余程の雪だったのだろう。かつて、北海道の工場設備を受注して設置した経験もあり、当時、雪の積もり方も半端じゃない事を知り驚いた。発注企業は装置の設置を6月に指定した。6月以前では積雪で運搬が出来ないと言われた。確かに、4月ではまだ雪が積もっている。

 今回遭難した親子は、父親が片親で一人娘を育ててきたらしい。自分は犠牲になっても娘を守りたい気持ちは、同じ親として本当によくわかる。涙を禁じ得ない。幸い小さな娘さんは軽い凍傷で助かったらしいが、残念なのはお父さんがそのことを確認できなかったことだ。娘さんが助かった事が分かればさぞかし喜んだことだろう。

 ホワイトアウトは今回初めて聞いた単語で、雪が吹き付ける嵐にも北海道の人は慣れているのだろうが、それでも方向を失い遭難するのだから常識を超えた激しさだったのだろう。

 私のような南の人間が言うことでもないが、車で移動中周りが真っ白になって動けなくなった場合、携帯でSOSをだし、出来れば移動せずに車の中にとどまって頂きたい。排気管が詰まった場合は、一酸化炭素流入を避けるためエンジンを止めるのもやむを得ない。密閉空間にいれば、鉄板の中とは言え、数十時間はある程度の温度が保たれる。

 昔、原子力発電所で冬の海洋調査をしていた時、猛吹雪の中、船が座礁し、傾き始めた。風が強いので多くの人間が見守りながらも助けに行けない。すると、船から二人の人間が海に飛び込み、若い元気の良い男性が泳ぎ始めた。年配の男性は力なく、漂うだけ。若い男性は岸に着くと思われたが、途中で力尽きた。一方、年配の男性は漂いながら潮流で岸にたどり着いた。

 こここで得た教訓は冬の寒さがいかに体力を奪うかが思い知らされたことだ。冬の遭難時は、出来るだけ体力を温存しなければならない。じっとしているのは恐怖感が襲うものの、それが懸命。

 豪雪地域などでは今回の一連の凍死を繰り返さないため、思い切った対策を立ててはどうだろうか。例えば、全ての車に、①防寒具や小型発熱器の常備、②安価なナビ搭載、③携帯の予備バッテリー搭載、④四駆ディーゼル車への切り替え、⑤排気管の雪を除く小型スコップの搭載などである。

 ディーゼルへの切り替えはお勧めしたい。燃費がガソリン車より30%ぐらい向上することもあるが、今回問題になった一酸化炭素は格段に低下する(ゼロではないが極めて少ない)。つまり、エンジンを回して暖房する時間は30分長くなり、間違って排ガスが社内に漏れこんでも高濃度の一酸化炭素で満たされることはない。

 また、ディーゼル車は圧縮比が高いので高圧の排気を利用して雪を吹き飛ばす方法もあり得る(排気管とホースを接続する仕掛けを作ればベスト)。

 ディーゼル車はまたスパークプラグを使わないので、壊れにくく、信頼性が高い。国内ではガソリン車が高級との認識が強いが、ヨーロッパではすでにディーゼルが70%に達している。静粛で高性能なディーゼルが次々登場している。そろそろ、考え直してはいかがでしょうか?

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