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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

猪瀬直樹知事も魔が差したんだろうね

2013年12月01日 22時14分21秒 | 社会・経済

 猪瀬直樹氏が副知事だった平成24年度の東京都予算は12兆円弱、とてつもない金額である。東京都が扱う許認可も幅広い範囲に及ぶ。4人の副知事の1人とはいえ、権限も巨大で、企業や業者や国会議員でさえ頭を下げ、盆暮の贈り物も半端じゃない。

 目に見えるもの見えないものも含めて相当の便宜が図られたに違いない。最初は普通じゃない扱いに緊張するが1週間もすれば、それが当たり前になる。

 私のささやかな経験でも、原発建設用の研究所設備の担当者として合計4.5億円ぐらい購入した際、盆暮には贈り物で部屋に山が出来た。出張には業者が付き添い交通費から飲食代全てを払ってくれる。

 私は出張旅費が会社から出る事すら知らず、その1年前には自分で負担していたような頃だ。頂いたものは全て返送し、業者が支払った旅費も現金書留で戻した。

 安月給だったから結構の負担になった。総務課長に費用を請求したら目を丸くして驚き何も言わなかった。前例が無く返事無く自腹。この頃は固かったが、その後、権限の無い範囲では接待を受けるようにした。

 ある業者は自社の扱う製品にしてく入れたら賄賂を払うと言ってきた。私は即座に断った。その人を傷つける気はないので具体的な事は誰にも言わない。

 別の部門の担当者は出張旅費を貰った上、旅費を業者が払ってくれたことを自慢していた。電力業界は社長以下、裏金・賄賂・贈り物を受け取らないなんてことはまずない。

 出世するには盆暮の贈り物が常識。また企業は巧妙な手段で電力トップにお金を渡し続けた。逆に言えば、返送するようではトップにはなれない。だから、ルールも決められていない。ごちそうさんの世界だ。

 官僚も接待を受けない事は無い。技術系の某官僚は真面目で、接待を申入れした際すぐには応じなかったが、後日、OKと言ってきた。了解が取れたとの返事だった。

 地方公務員であれば、ひどい乱れ方だろう。特に工事関係は賄賂無しでは商売ができないと聞いた。ある人は賄賂汚職は日本の文化と言い切った。

 猪瀬知事が担当したのは国会議員や官僚など政治の世界。金の臭いがぷんぷんしている。そういう怪しげな金の世界に猪瀬氏もどっぷりつかってきたのだろう。大体、都知事選前に怪しげな徳洲会に挨拶に行くこと自体がおかしい。

 魚心有れば水心ありと言われる。副知事がその気になれば、誘惑が待っている。ばれなきゃ際限なく続く蜜の味。自民党議員などは上手に泳ぐが猪瀬氏はその道では素人だったのだ。

 都知事選では当選間違いなかったのだから、もうびっくりするほど、献金や贈り物が届いた筈。私もかつては知事候補や衆院議員候補の選挙を手伝い、事務所にも張り付いていたから、どれだけお金が動くか情報も入った。

 地方の某知事選でも、10億円ぐらい動いたらしい。それでも負けた。事務所内では県会・市会議員らがポケットに入れて、末端に配られなかったとささやかれた。

 過去の経歴を見ると猪瀬知事は色々頑張ってきた。前石原知事はそれを評価し、後任に据えたと思う。場面は急展開、都議会ではただ黙って罵声を浴びる立場になった。苦しさは表情に表れている。

 彼としては今は辞められない。ただ、現状の釈明で済む程度の事で情報をリークしたのだろうか?検察が何か爆弾を持っているとしたら素早い決断が求められる。

コメント
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