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2014年の日本と世界 規制緩和と改革が進まない限り経済成長に限界 国の借金2000兆円へまっしぐら

2013年12月31日 20時30分03秒 | 国際・政治

 あけましておめでとうございます。

 毎年、年末に翌年のマクロ予想を書いてきた。幸いなことに大体当たってきたのではないか。2010年秋頃から、アメリカの中国に対する姿勢は変化し、その事を指摘してきた。ただ、オバマ大統領の中途半端な対応が中国を増長させている。

 昨年末、10,395円だった日経平均は昨日16,291円で大引けした。56.7%上昇した計算だ。アベノミクスの大幅金融緩和による円安が威力を発揮した。アベノミクスが成功するための原動力は株価上昇であり、その点では順調な推移となっている。

 ただし、アベノミクスとは言いながら、これまでのところ新しい戦略が有ったわけではない。私は1998年頃から、経済戦略の要は為替(円安)と考えていた。菅首相にも金融緩和や輸入促進を提案してきた。

 株価が大幅に伸びるには、言い尽されたことだが規制緩和や改革など強力な第三の矢が必要だ。安倍首相が第三の矢として薬のネット解禁を発表した時にはずっこけてしまった。その薬のネット解禁さえ後退している始末だ。

 靖国参拝も、これ自体が制約になるとは思わないが、戦略性を要する国家のリーダーとして戦略性はおろか、論理的な判断にも疑問が湧く事態だ。例えば、企業では困難な目標を取りに行く時、慣習だの思想だの気持ちだのそんなものは封印してしまう。

 何故、規制緩和や改革が進まないのか。ズバリ言えば、官僚に任せきりだから。確かに、安倍首相の指導は有るのだろう。だが既得権を失いたくない官僚に任せていたのでは規制緩和や改革が進むはずがない。

 TPPで外力任せの改革が進む可能性は排除しないが、カジノ程度では18,000円が精いっぱいかな。暴落も心配される。例えば、自民党独自のシンクタンクに委託して本格的な経済政策を実行してゆけば、25,000~30,000円ぐらいかな。

 為替は98~110円かな。100円以上を数年保てれば国内の製造業は次第に復活する。それでも不安定な105円レベルではまだ設備投資には慎重にならざるを得ない。110円に近づき安定すると円安の心理が浸透する。

 日本経済が大復活するには土地価格の下げ止まり(大都市部での上昇)が絶対条件。これはまだまだ見えない。

 沖縄の辺野古移転は沖縄知事が受け入れても簡単ではない。予算が付き、計画が立てられるものの大反対運動が起きて工事はなかなか進捗しない。アメリカのいら立ちはつのるだろう。いや、最初から期待していないかもしれない。

 中国は尖閣に対して更に圧力を強める。円安が進むと日本と中国との競争力の差が縮まり、中国への投資は急激に落ちる。ベトナム、カンボジア、インド、アフリカなどへの投資が更に増加。

 中国は空母を各海域に展開し、アメリカとの一触即発状態は何度か繰り返される。オバマ大統領は軍事的衝突を避け経済的な関係を良好に保とうとするがうまくいかない。習近平は次第に軍部を抑えられなくなる。

 2014年に米中の小規模軍事衝突が起こらないとは言えない。中国の挑発行為に対してアメリカが引かなかった場合だ。しかし、大規模な戦争への拡大は避けるだろう。もし、アメリカ軍が逃げ回った場合、オバマ大統領は大きく支持を落とす。

 韓国は安倍首相の靖国参拝により、格好の国内ガス抜きターゲットが出来た。アメリカでのロビー活動を活発化させ、世界に慰安婦キャンペーンを拡大させる。日本国内の反発も強くなり、両国の溝が拡大する。

 日露の経済をベースとした協力関係は順調に進む。安倍首相、プーチン大統領の相互訪問も実現するだろう。領土問題は話し合いが継続するのみで具体的な計画が進まない。

 北朝鮮は金正恩が軍部を掌握するため、強硬路線を強めるしかない。核ミサイルを開発しアメリカも無視できなくなる。米朝の話し合いの場が北京に設けられるも歩み寄り無し。拉致問題は簡単には解決しない。

 地球温暖化の影響は異常気象としてますます顕在化する。台風被害が国家予算に影響を与え始める。

 日本の国家予算の赤字は2,000兆円実現に向けてまっしぐらの展開となる。官僚の金バラマキ本能は衰えない。理由は色々有って、兎に角、バラマキ続け、既得権を拡大し、金を使い果たす。しかし、何故かハイパーインフレにはならず、破たんもしない。

 日本に明るい未来を感じられるか?最悪ではないが、明るさを感じないね。問題は教育であり、更に的を絞れば、大学がトコロテンで卒業条件が、リーダーシップおよび国やビジネスの発展させる能力を保証していない点にある。

 保証するどころか、トップレベルでも、大学入試に向けてごみ知識(基本知識で十分、ネットが発達した現在、使われない知識はごみ)を詰め込んだ実績があるだけの、無能ロボットの集団である。日本の大卒が世界に勝てるわけがない。

 まずは国民と世界が共有するビジョンを作り、ビジョン実現のための人材育成を目指した大学の改革が求められる。中学校の知識レベルが80位でも良いので、日本が発展する教育とは何かをまともに考えるべきでしょうね。

 明るい要素は、アメリカを象徴するキャロライン・ケネディーがアメリカの大使として着任した事。オバマ大統領の切り札にして、日本への最高のプレゼント。この4年間にアメリカとの連携強化を図り、日本を少しでも浮揚させるべきだろう。

追記:消費税の事を書かなかった。3月ぐらいから株価が振れるなど一時的な影響は出るだろうが深刻なものではないと見ている。

コメント
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