ギリシャの経済破たんは世界を震撼させたが、日本が経済的に破たんする日は既にカウントダウンに入っている。国家予算の40%が借金でそれが長年常態化している国がいつまで持つのか?
経済成長が低迷する中で、国の債務が1,000兆円を超え国家予算が肥大化し、毎年新記録となる国が存在出来るのか?ご存知のようにそれが日本の現状です。安倍さんはよくやっている、しかし、アベノミクスは息切れ。
今後の展開を図る上で重要なのは1にも2にもアメリカへの軍事協力でしょうね。オバマ大統領は既に支持力を失い、力も無い。しかし、アメリカを動かしている経済リーダー達は安倍首相の姿勢を見ている。
株や為替は景気動向や需要だけで上がったり下がったりしているわけではない。むしろ大きいのはアメリカの経済リーダー達の意向だ。例えば、為替が2011年には76円台となった。全く需給状況とはかけ離れていた。当時、アメリカは民主党政権の日本を潰しにかかっていた。
《因みに8月4日早朝、私はメールで菅首相に為替介入するよう提案し、それが功を奏したか確認できていないが介入が実施された》
日本株は1989年12月に38,915円を付けて以降、アップダウンしながら下がる一方であった。ここの所、為替は109円で、日経平均は再び16,300円に戻しているが、これは安倍首相のアメリカに対する軍事協力の姿勢が貢献している。
外人が大半を占める株式市場では、安倍首相の発言とアベノミクスは全く信用されていない。もし、また安倍首相が「アベノミクスは買いだ」とでも叫ぼうものなら、たちまち株価が暴落しかねない。
イスラム国の実態がどうのこうのではなく、アメリカの軍事政策に同調し協力しなければ、株価は上がらない。
さて、私が最も心配しているのは、日本に未来を作る教育だ。
仲間と西條(愛媛県)に集合し、久々に語り合った。松山氏(仮称)は校長先生を辞め専門学校で電子系の授業を持ってきた。会う度に伝えられるのは、学生たちの質の低下だ。専門学校には就職できず、親が心配して入学させる例が多い。
以前は一人ぐらいちょっとやる気のある学生もいたが、今は全くいないという。驚くのは運転免許のペーパーテストに合格出来ない。誰かが合格すると英雄になる。ひどいのは、電子を勉強しに来るのに誰も三角関数が分からない。
前にも書いたが、医学部の学生でさえ、分数の意味が分かっていないと、某大学で教えていた徳島氏が言っていた。受験用に試験問題が解けるテクニックは身につけているが、何のことか分かっていない。
松山氏は更に、今の学校では、生徒がつまづかない様に、ちょっと困ると親切にフォローするという。先生が先手を打って何とかしてくれる。従って、就職できなくても平気だし、自ら努力して難局を脱出する事が無い。
学校や個人の成績は公表されることが無いから、成績が悪くてもそれを自覚する事が無く、漠然とした期待を持ってしまうようである。
私が懸念するのは、日本の教育が企業のビジネスモデルに適用しやすい暗記型に傾き固定化してしまった事だ。教育は、まず国家ビジョンがあり、その目標に向けた人の育成を目指してプログラムが作成されなければならない。
ところが官僚の得意な手法として、目標を定めず、官僚にとって都合の良い教育政策を勝手に採用するので(政策が欲にまみれてバラバラで発展方向に向かない)、日本の未来が失われてゆく。官僚組織が栄え日本が滅びる。
36億年の生物進化に比べれば、人間の高々1万年ぐらいの知恵は浅い。幼少時は泥にまみれ走り回り、大自然から力を貰い、36億年の記憶を呼び起こすべきだ。男の子は犬やサルの子供の様になぐり合って(犬は噛むか)喧嘩すればよい。
幼少期から塾なんてどうかしている。だから変な子供が増え、変な気持が悪い大人が増える。空気を読み過ぎ、論理もへったくれも無く、流れの強い方に一方的になびき流される。
2030年頃、昭和23年前後生まれの泥んこ世代はいなくなり、あるいは発言もしなくなるから、現状では、日本は水面下に沈没しているだろうね。