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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

大村智教授のノーベル賞受賞は大変良かった 世の中に貢献したいとの姿勢が立派

2015年10月09日 18時23分43秒 | 生命
 日本人のノーベル賞受賞は最近増えており、世界でもアメリカに次いで2位と発表されていたが、今回の大村智(おおむらさとし)教授の場合は特別に良かった。今や日本人は自分さえ良ければ良いという風潮が支配的だが、大村教授は世の中に貢献する事が判断基準と明確に言っている。



 勿論、前回の山中伸弥教授のiPS細胞もノーベル賞受賞にふさわしいものだった。大村智教授とお二方の受賞はノーベル賞の中でも飛びぬけて優れており、並ぶものが無い。昔、佐藤無策首相が得た事も有ったが、勿論比べ物にならない。




 大村智教授はちょっと異色の経歴をお持ちで、成績は悪かったが努力で成功した人で、苦労人で、若い人の励みになる。




 豪快な面もお持ちのようだ。共同研究者が「世界特許をとるには9億円かかりますがどうしましょう?」と聞いたところ、大村教授が「私が出しましょう」と仰って出されたようで、ちょっと桁が違う。




 ゴルフがお好きで、ゴルフ場で採取した土から貴重な菌が見つかった(いつも採取のビニール袋を持ち歩いておられる)というから、立派な研究者魂。寄生虫が原因の熱帯病の特効薬となる物質「エバーメクチン」を作り出す微生物がいたのは、伊東市川奈のゴルフ場らしい。




 動物の薬から開発するのは、ハードルが低い上に、利益をあげ乍ら動物実験が十分出来、人間の薬にステップアップできるという、戦略的には面白い狙い。製薬会社とは特許買取ではなく、売り上げ高比率でロイヤリティーを得る契約を選択し、莫大な研究費を獲得し続けるなど、独特のビジネスセンスをお持ちだ。

 80歳とかなりお年を召してからの受賞となったが、まだまだお元気でご活躍頂けそうで、ご発展をお祈りしたい。
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