教科書に書かれているように、もし、遺伝子が突然変異したら、コロナはバラバラになって消えてゆくことになる。例えば、このブログの文章をランダムに変更して更に良い文章になる確率はゼロだろう。めでたしめでたしだが、現実はそうではない。
新ダーウィン説では遺伝子の変異がランダムに起きるとしている。しかし、重要な器官などをランダムに変更したら、生体システムは維持できなくなる。書籍では重要な部分は残すとしているから、それは優先順位が条件であり、既にランダムとは言えない。
ウイルス内部は一様ではない。様々な器官が有り、目的も機能も構成もそれぞれ異なるので、本当にランダムに変化したら混乱と破壊を招く。それぞれの特性を無視した、突然変異は決して、有利な変更にはならない。
僕は戦略的進化仮説を提唱してきた。突然変異が全く無いとは言えないが、自然選択ではベクトルが異なる器官個々に対して適正な選択ができない。選択する前に個々と全体のそれぞれ別個の適正な評価を要するのだ。
タンパク質などワーカーや職人が過去の獲得情報やノウハウなどを基に個別や全体のシステムの維持(マルチサイクルの循環性)を評価し、より有利な選択を実施するから進化が実現するんだ。
コロナは基本的な器官や重要な部分は優先的に保持し、抗原などの有利な進化を戦略的に実施している。