路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【秋田魁新報社】:本紙イージス取材班に新聞協会賞 「ずさん調査」スクープ

2019-09-21 01:26:50 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【秋田魁新報社】:本紙イージス取材班に新聞協会賞 「ずさん調査」スクープ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【秋田魁新報社】:本紙イージス取材班に新聞協会賞 「ずさん調査」スクープ 

 日本新聞協会は4日、2019年度の新聞協会賞を発表した。優れた報道を対象とする編集部門では、秋田魁新報社イージス・アショア配備問題取材班(代表・松川敦志社会地域報道部編集委員)の「イージス・アショア配備問題を巡る『適地調査、データずさん』のスクープなど一連の報道」(ニュース部門)を含む3件が選ばれた。本紙の受賞は1968年度、74年度に続き45年ぶり3度目。

 
 2017年11月に表面化した陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備計画は、昨年6月に防衛省が適地調査の意向を県側に伝えて本格的に動きだした。本紙は、世界で唯一、実戦配備されているルーマニアでの取材などを通じ、配備による問題点を探ったほか、計画の背景を多角的に検証する長期連載「盾は何を守るのか」を展開した。

 今年5月に防衛省が公表した適地調査の報告書に対しては、妥当性を検証する報道を展開。他の国有地を「不適」とする理由に事実と異なるデータが用いられていることを調査報道で明らかにし、6月5日付1面で「適地調査、データずさん」のスクープを報じた。

 報道を受け、岩屋毅防衛相が国会で謝罪。防衛省は適地調査をやり直すことになり、新年度予算案への土地造成費などの計上が見送られた。 

 ※全文を読む場合は、有料登録が必要です。  

 ◆日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。 

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年09月04日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:地上イージス配備 「反対」重く受け止めよ

2019-09-21 01:26:40 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:地上イージス配備 「反対」重く受け止めよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:地上イージス配備 「反対」重く受け止めよ 

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備の是非が大きな争点となった参院選本県選挙区は、配備反対を訴えた野党統一候補の無所属新人が勝利した。秋田魁新報社が参院選に合わせて実施した世論調査では、新屋配備に「反対」と答えた人が60%を超え、「賛成」の28%を大きく上回った。政府は、本県の有権者の多くが地上イージスの配備に反対している事実を重く受け止めるべきだ。

 選挙期間中の論戦では、野党統一候補は「(住宅密集地に)ミサイル基地は置けない」と一貫して主張した。それに対し、自民党現職は配備への賛否を最後まで明言しなかった。

 参院選の争点は消費税増税の是非や年金不安をはじめとする社会保障の問題など多岐にわたった。だが、本県では地上イージスを巡る候補者の主張の違いが、多くの有権者の判断材料になったとみられる。

 世論調査では、防衛省に対する県民の根深い不信感もはっきり表れた。同省は県や秋田市、地元住民らに示した調査報告書で、住宅密集地に隣接した演習場でも住民に影響が及ばないよう、安全に地上イージスを配備できると説明した。

 この説明に対して「信用できない」と答えた有権者は69%だった。「信用できる」は24%にとどまった。「新屋ありき」とも受け取れる同省の姿勢や、調査報告書のデータがずさんだったことへの批判があることは間違いない。

 配備への反対は、候補地になっている秋田市だけにとどまらないことにも注目したい。県内全6地域で「反対」が50%を超えた。秋田市のほか、「大仙・仙北」「横手・湯沢」の両地域でも60%を上回った。年代別では20代以下と30、50、60代で60%を超え、他の年代でも50%超だった。

 佐竹敬久知事は、配備を巡る県民の関心について「(候補地から)遠方の地域では薄い」と発言したが、その考えは改めるべきだ。今回示された県民の意向を尊重し、防衛省との今後の協議に毅然(きぜん)とした態度で臨んでほしい。

 安倍晋三首相は選挙期間中、2度にわたって本県入りした。街頭演説の中で防衛省のずさんデータ問題については謝罪したが、地上イージスの必要性は訴え続けた。岩屋毅防衛相は選挙後、「総合ミサイル防衛体制は防衛政策の柱。速やかに配備できるよう地元理解を得ることに全力を尽くす」と述べ、引き続き新屋配備を目指す考えを示した。

 新屋演習場は住宅密集地に隣接しており、地上イージスの配備地には適していない。多くの住民が他国の攻撃やテロの標的になることなどに不安を抱いている。政府は県民の声に謙虚に耳を傾け、計画を根本から見直すべきだ。 

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年07月25日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:[2019参院選]地上イージス 新屋の適否議論深めよ

2019-09-21 01:26:30 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:[2019参院選]地上イージス 新屋の適否議論深めよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:[2019参院選]地上イージス 新屋の適否議論深めよ 

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を秋田、山口両県に設置する防衛省の計画の是非が、参院選の争点の一つに急浮上した。秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を「適地」と結論づけた同省の調査報告書のデータがあまりにずさんであることが明らかになり、全国的に関心が高まった。

 配備候補地を抱える本県にとっては、地域の将来を左右する極めて重要な問題である。今回の参院選は、防衛省が昨年6月に新屋演習場への配備方針を表明してから初めての国政選挙。地上イージスは果たして必要なのか。新屋演習場は本当に適地なのか。各候補者には、態度を明確に示した上での論戦が求められる。

 防衛省は、新屋演習場以外の国有地についても配備の可能性を検討。それらの土地を不適とした根拠の数値に、事実とは異なるものがあることが発覚した。報告書自体の信ぴょう性が疑われる事態である。

 新屋演習場は住宅地に隣接している。報告書は、700メートルの緩衝地帯を設けることなどで安全に地上イージスを配備できるとした。700メートルで安全が確保できるという根拠については何ら示されていない。新屋を適地とするために、演習場内で最大限確保できる距離を示しただけとも見え、説得力に欠ける。

 誤ったデータなどを基に新屋を「適地」と説明する防衛省の姿勢はあまりに不誠実であり、もはや信頼できない。それでも安倍晋三首相は新屋が「適地」との考えを変えず、「日本全体を防護するには秋田、山口両県が候補地となる」と主張している。安倍首相は、再調査に第三者の専門家に入ってもらうことを表明した。「新屋ありき」の再調査ではいけない。客観的で正確な調査が求められる。

 防衛省が地上イージス導入の理由に挙げるのは北朝鮮のミサイルへの対応だ。日本全域をバランス良く守るには2基を北と西に配備する必要があり、できるだけ早く設置するために用地取得が不要な新屋演習場を選定したと説明する。一方、トランプ米大統領は貿易赤字削減のため日本に防衛装備品の購入を求めており、地上イージスもその要求に応えるものとの見方がある。巨額の税金を投入する正当な理由があるのか疑問だ。

 新屋演習場周辺では多くの住民が不安を抱えている。配備によって周辺が他国の攻撃を受け、日常生活が脅かされることへの懸念が根強い。「防衛省がどんなに安全を強調しても配備されれば不安な生活を強いられる」との声が上がっている。

 防衛、安全保障は国の専管事項とされる。だが、地元住民の理解は不可欠である。各候補者は住民の声にしっかりと耳を傾け、国防上の地上イージスの位置付けや配備による住民への影響など幅広い観点から、その是非を分かりやすく訴えることが重要である。

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年07月06日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:県議会とイージス 賛否をはっきりと示せ

2019-09-21 01:26:20 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:県議会とイージス 賛否をはっきりと示せ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:県議会とイージス 賛否をはっきりと示せ 

 開会中の6月県議会は27日が最終日。最終盤を迎えた今議会の最大の焦点は地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)に設置する防衛省の計画に対し、議会としてどう判断を示すかだ。地上イージス配備に大きな不安を抱く住民の目線で議論を深め、賛否を明らかにするべきだ。

 防衛省は先月下旬、新屋演習場に関する調査結果を県と秋田市に報告し、新屋以外に適地はないと説明した。今月上旬、新屋以外の国有地の適否を検討した報告書の説明に、事実と異なるデータが使われていたことが発覚。謝罪の場となった住民説明会では、職員の1人が居眠りする失態もあった。

 ずさんなデータを示しながら新屋を「適地」とする同省の姿勢はあまりに不誠実で、住民の不信を招いている。信頼は地に落ちたと言っていい。

 こうした状況にあって、今議会には議員から二つの意見書案が提出された。最大会派自民党の案と、つなぐ会、社民党、共産党の3会派による案だ。

 自民案は、同省に対し「極めて遺憾。住民の声を真摯(しんし)に受け止めて調査内容を再度精査し、丁寧な説明と誠意ある対応を求める」と要望。3会派案は「住民との信頼関係は崩壊した。計画自体の誤りを認め、白紙撤回すべきだ」と指摘している。同省への厳しい姿勢は共通しているともいえるが、新屋配備の是非に踏み込んでいるかどうかでスタンスが異なる。

 同省は他の国有地について再調査するとしているものの、新屋が適地とする見方は変えていない。岩屋毅防衛相は17日、佐竹敬久知事らとの面会後に「さまざまな要素を検討し、新屋が適地と判断した。この段階でそれを変えるような材料があるわけではない」と明言している。再調査をしても結論は変わらないと見るべきだろう。

 同省に誠意ある対応を求めることは当然必要だが、議会が向き合うべき最大の課題は、新屋が本当に適地かどうかの判断を示すことだ。どんなに安全対策を徹底しても、演習場が1万3千人の暮らす住宅密集地に隣接している事実は変わらない。イージスが配備されれば、住民は他国の攻撃やテロなどの不安がつきまとう生活を、恒常的に強いられる。住民の平穏な生活が脅かされてもいいのか、県民の代表として議員一人一人に真剣に考えてもらいたい。

 今議会には市民団体などから、新屋配備への反対を求める請願5件も提出されている。意見書案と共に27日の本会議で採決される見通しだ。

 配備の是非は本県の将来を左右する問題である。熟慮は必要だが、議会は昨年12月と今年3月、同趣旨の請願をいずれも継続審査とした。判断の先送りはもうすべきではない。住民の思いをないがしろにする議会であってはならない。

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年06月23日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:地上イージス 誤りの検証、報告が先だ

2019-09-21 01:26:15 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:地上イージス 誤りの検証、報告が先だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:地上イージス 誤りの検証、報告が先だ 

 防衛省は地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を秋田市の陸上自衛隊新屋演習場に配備する計画に関し、8~10日の3日間にわたり住民向け説明会を開いた。ずさんな調査に住民から批判の声が相次ぐ中、配備地は新屋以外にないと繰り返した。

 事実と異なるデータに基づく調査結果を示しておきながら、それでも新屋は適地なのだからどうか分かってほしいと訴えられても、住民の理解が得られるはずがない。説明会では「内容を精査した上であらためて説明すべきだ」との声が上がったが、当然である。誤りがあってもスケジュール通りに物事を推し進めようとする姿勢は、住民を愚弄(ぐろう)していると言わざるを得ない。

 事実と異なったのは、弾道ミサイルを探知、追尾する電波が周囲の山に遮られないかどうかを調べたデータだ。新屋演習場の代わりになる場所がないかを検討する際、その場所から山を見上げた角度を示す「仰角」が、報告書に記された本県や青森県、山形県の国有地、計9カ所全てで過大に記載されていた。調査の信頼性は根底から崩れたと言える。

 問題は、データがなぜこんなにも誤ったものになってしまったかだ。この件について、国会で議員に理由をただされた岩屋毅防衛相は「断面図における高さと距離の縮尺が異なることに気付かないまま計算したという人為的ミス」などと説明したものの、その計算式を出してほしいと迫られた際、「できるだけ早く出す」と答えるにとどまった。

 担当者に聞けば、すぐに分かることではないか。それを即座に示さないから、データの捏造(ねつぞう)を疑われる。間違いは間違いとして、過程を含めて明らかにし、その上で謝罪すべきだろう。これほど重要な調査にもかかわらずミスをしたのはなぜなのか、しっかり検証して報告しなければならない。何よりも、それが先である。

 安倍晋三首相は国会で、データがずさんだったことについて「真摯(しんし)に受け止めている」と答弁した上で、山口県のデータに関しては誤りはないとの報告を受けたと説明している。山口での調査は何も問題がなかったのに、秋田では誤りが生じたというのもふに落ちない。一連の調査について、防衛省内で一体どんなやりとりをしていたのだろう。

 新屋演習場は付近に住宅地が広がっており、小中学校や高校もある。現地を見れば、迎撃システムなどの配備地に適さないことは常識的に分かることだ。それでも新屋こそ適地であるとかたくなに主張するのはなぜなのか。今回の説明会を通じても理解は進まず、むしろ「新屋ありき」の疑念が深まった。防衛省はこれまでの姿勢を猛省し、配備計画を一から見直すべきである。 

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年06月11日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:イージス調査報告 防衛省の信頼失われた

2019-09-21 01:26:10 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:イージス調査報告 防衛省の信頼失われた

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:イージス調査報告 防衛省の信頼失われた

 防衛省は、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地として陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)が「適地」とした調査報告書に、数値の過大記載が多数あったことを明らかにした。県議会と秋田市議会の全員協議会で説明するとともに陳謝した。

 調査報告書は先に佐竹敬久知事や穂積志秋田市長に対して示され、公表されている。誤った数値を基に「新屋演習場以外に適地はない」と判断した同省の責任は重い。計算過程での人為的ミスが原因と説明したが、あまりにずさんである。同省への信頼は失われたといっても過言ではない。調査結果全体の信ぴょう性が疑われる。数値を一から精査し直した上で、再度説明することが必要である。

 過大記載があったのは、新屋演習場以外の県内外の国有地19カ所について適地かどうか検討した結果を記した部分。このうち9カ所の数値が事実と異なっていた。

 9カ所ともレーダーの電波を遮る山が周囲にあることなどを理由に不適としたが、山を見上げたときの角度を示す「仰角」がすべて過大だった。男鹿市の秋田国家石油備蓄基地と本山を例に取ると、実際の仰角は約4度なのに報告書は約15度と記していた。

 同省は、数値に誤りはあったものの、新屋演習場が適地との判断に影響はないとしている。しかし、その説明をすんなりと受け入れるわけにはいかない。本当に新屋演習場だけが適地なのかとの疑念は住民の間で膨らむ。判断した基準を正確に、より具体的に提示すべきである。

 過大記載に加えて、調査報告書の内容を自ら否定するような説明もあった。同省は佐竹知事らへの説明の際にレーダーやミサイル発射装置から住宅地まで700メートルの緩衝地帯を設けることで安全を確保するとしていた。そのために、演習場西側の県有地を取得する方針も示していた。

 しかし県議会への説明では一転して、県有地を取得しなくても安全に配備することが可能とし、700メートルの確保は必須条件ではないとした。加えて緩衝地帯の確保は佐竹知事の要望によるものだとした。客観的な根拠もなしに、知事の要望などだけで決めたのならばあまりに当事者意識が欠如してはいまいか。

 県有地の売却には県議会の議決が必要である。しかし同省の姿勢は、県が売却しなくても「地上イージスは配備する」と言わんばかりである。

 地上イージス配備について、同省は「地元の理解が必須」との説明を何度も繰り返してきた。調査報告書の数値の過大記載、さらには緩衝地帯を巡る説明からは、住民の安全を最優先とする姿勢は伝わってこない。「新屋ありき」とも思える同省の説明は到底受け入れられるものではない。候補地の再考を改めて求めたい。

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年06月06日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:地上イージス 住民の安全が最優先だ

2019-09-21 01:26:05 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:地上イージス 住民の安全が最優先だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:地上イージス 住民の安全が最優先だ

 迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(地上イージス)の配備候補地となっている秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を「適地」とする防衛省の調査結果が、佐竹敬久知事と穂積志秋田市長らに、原田憲治副大臣から伝えられた。

 調査結果を受けて、佐竹知事、穂積市長、県議会、市議会が配備受け入れの是非について意思を示すことになる。新屋演習場は住宅地や小中高校に極めて近い場所に位置する。調査結果をしっかりと検証し、住民の安全を最優先に毅然(きぜん)と対応することこそが求められる。

 調査結果によると、電波の影響については同じ周波数帯の電波を出すレーダーを使用して調べたところ、230メートル離れれば人体への影響はないと結論づけた。安全対策として、住宅などから施設が700メートル離れるように緩衝地帯を設けるとともに、レーダーからは半径230メートル、発射装置からは同約250メートルの保安距離を確保するとした。地上イージスが攻撃されないように、約250人を配置する。

 防衛省は、新屋演習場以外の秋田、青森、山形3県の国有地18カ所と自衛隊施設1カ所の計19カ所について配備候補地となり得るかを検討した。しかし、いずれもレーダーに対する遮蔽(しゃへい)、電力、水道などのインフラ、国有地の役割、住宅地からの距離、津波の影響などの面で問題があり、不適とした。

 配備条件を満たすのは新屋演習場のみとの見解である。しかし新屋演習場は少なくとも住宅地との距離が十分確保されているのかについては疑問が残る。しっかりとした根拠は示されていない。配備となればミサイル攻撃やテロの不安を住民は抱えることになる。住民の安全確保こそ選定条件の最上位に判断がなされるべきではなかったか。

 なぜ候補地となったのかについていまだに疑問を持つ住民は少なくない。地元町内会から「そもそもそんなに広くない演習場。保安距離をいくら取ろうが、住宅地に近いということは変わらない」との声が上がっているのは当然である。

 防衛省はあらためて住民説明会を開催するとしている。安全対策の根拠を含めて情報を包み隠さず、丁寧に何度でも説明する必要がある。防衛省はこれまで「(配備には)地元の理解が必須」と繰り返し説明している。この約束は最後まで守られなくてはならない。

 地上イージスの運用開始時期は目標としてきた2023年度から25年以降にずれ込む見通しである。米側の開発の進捗(しんちょく)次第では25年から大幅に遅れる可能性もある。

 調査結果は納得できるものではない。盛り込まれた安全対策で住民の不安や疑問が全て解消されるとは思えない。防衛省には候補地の再考を求めたい。「新屋ありき」でこのままスケジュールが進むようなことがあってはならない。

 元稿:秋田魁新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年05月28日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:民意(下)「配備反対」、全県に拡大

2019-09-21 01:26:00 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:民意(下)「配備反対」、全県に拡大

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:民意(下)「配備反対」、全県に拡大 

 「混戦模様の東北の中でも、最も注目を集めているのが秋田選挙区」―。参院選の公示から間もない7月8日、「スポーツ報知」にこんな記事が載った。スポーツ新聞が紙面を割くほどの関心が寄せられる選挙だった。

参院選で当選が確実となり、関係者に祝福される寺田氏(中央)=7月21日、秋田市御野場の選挙事務所
 参院選で当選が確実となり、関係者に祝福される寺田氏(中央)=7月21日、秋田市御野場の選挙事務所
 
 前回2016年の参院選では東北6県で唯一、自民が勝利したが、今回は地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」のずさんデータ問題で状況が一変したと紹介。「せめて防衛省が『ゼロから調査し直す』と言えばよかったが…。そりゃあ、逆風ですよ」という自民党関係者の声を載せた。

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 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年08月06日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:民意(上)参院選、「住民投票の様相」

2019-09-21 01:25:50 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:民意(上)参院選、「住民投票の様相」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:民意(上)参院選、「住民投票の様相」

 地上イージスの配備に反対する寺田氏が勝利した参院選を通じ、見えてきたものは何だったのか。連載「盾は何を守るのか」第7部は、配備問題を巡る民意のありようを考える。2回続き。

 ◇  ◇

 参院選の公示を4日後に控えた6月最後の日曜日。秋田市中心部のホテル宴会場が、来場者で埋まっていった。

参院選の街頭演説で、中泉氏と共に両手を挙げる安倍首相=7月20日、秋田市中通
  参院選の街頭演説で、中泉氏と共に両手を挙げる安倍首相=7月20日、秋田市中通

 野党統一候補として出馬予定の新人、寺田静氏(44)の陣営が開いた「本当のイージス・アショア説明会」。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」とは、どんな防衛装備なのか。秋田市新屋に配備する必要は本当にあるのか…。陣営幹部らが、疑問点を挙げながら説明していく。 

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 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年08月05日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:ほころび(下)知事や県議、一転硬化

2019-09-21 01:25:40 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:ほころび(下)知事や県議、一転硬化」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:ほころび(下)知事や県議、一転硬化

 「ずさんデータ問題を機に、地上イージスの配備計画は、潮目が大きく変わった。調査報告書に生じた小さなほころびは、何を意味するのか。背景を考える。 

 「新屋を前提に協議があるということではなくて、なぜ新屋なのかという、もう一回そこからスタートというふうに考えてます」

 24日の県議会予算特別委員会。佐竹敬久知事は、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画に対する考えを問われ、こう述べた。「全部最初から、一から、そもそも論から。物理的、論理的な説明がないことには次の協議には入らない」。防衛省が新屋演習場への配備計画を表明した昨年6月以前に時計の針を戻すという意味合いだ。

県議会の自民党会派が提出し、27日の本会議で可決された意見書。「ゼロベースでの再検討」を求めている
 県議会の自民党会派が提出し、27日の本会議で可決された意見書。「ゼロベースでの再検討」を求めている

 「新屋を前提に協議があるということではなくて

 「来年中には態度を決めなくてはいけないと思う」と発言し、自身の態度表明に向けた一定のスケジュール感を示していたのが、今月3日。その2日後に発覚したずさんデータ問題を機に、姿勢は大きく変わった。 

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 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年06月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:ほころび(中)住民軽視の「新屋ありき」

2019-09-21 01:25:30 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:ほころび(中)住民軽視の「新屋ありき」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:ほころび(中)住民軽視の「新屋ありき」

 「ずさんデータ問題を機に、地上イージスの配備計画は、潮目が大きく変わった。調査報告書に生じた小さなほころびは、何を意味するのか。背景を考える。  

 防衛省の調査報告書に事実と異なるずさんなデータが記されていた問題は、本紙報道に続き、全国紙や通信社、在京テレビ各局が相次いで取り上げた。8日の住民説明会で職員が居眠りをした問題も重なり、配備問題への関心は全国に拡大した。

住民説明会で配備計画について説明する五味戦略企画課長(左から2人目)ら防衛省関係者=6月8日、秋田市の勝平地区コミュニティセンター
 住民説明会で配備計画について説明する五味戦略企画課長(左から2人目)ら防衛省関係者=6月8日、秋田市の勝平地区コミュニティセンター

 防衛省の調査報告書に事実と異なるずさんなデータ

 「グーグルアースで作成した断面図の縮尺が縦と横で違っているのに気付かないまま、図面を定規で測って計算してしまった」。防衛省の釈明からは、国防上の重要政策を扱う立場とは思えない、職員のお粗末な仕事ぶりが浮かんだ。 

  ※全文を読む場合は、有料登録が必要です。 

 ◆日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。 

 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年06月27日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:ほころび(上)断面図に生じた矛盾

2019-09-21 01:25:20 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:ほころび(上)断面図に生じた矛盾

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:ほころび(上)断面図に生じた矛盾

 ずさんデータ問題を機に、地上イージスの配備計画は、潮目が大きく変わった。調査報告書に生じた小さなほころびは、何を意味するのか。背景を考える。3回続き。

 ◇  ◇

 防衛省職員「申し訳ありませんが、本日中の回答はできません」

 本紙記者「正しい数値なのかどうか、それだけでも確認できないんですか」

 事実と異なるデータに取材班が気付いた今月3日、男鹿市の国有地近くから「本山」を撮影した写真。午後5時半すぎに撮影した左上は太陽高度が約15度、6時半すぎの右上は約4度の位置にある。下は調査報告書の記載

 職員「担当が複数の課にまたがっておりまして、本日中の回答は難しい。明日以降、準備ができ次第、回答しますので」 

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 ◆日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。 

 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年06月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:配備の前提(下)「保安距離」の限界指摘も

2019-09-21 01:25:10 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:配備の前提(下)「保安距離」の限界指摘も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:配備の前提(下)「保安距離」の限界指摘も

 「地元の理解」とは何を指すのか。その定義すらはっきりしないまま、地上イージスの配備に向けた各種の調査が行われてきた。連載「盾は何を守るのか」第5部は、配備の前提とされる地元の理解と各種調査に目を向ける。

 「保安距離、これが取れない場合、不適です」

 昨年8月27日、佐竹敬久知事は防衛省幹部との会談でこう発言した。

ルーマニアの例を当てはめた地上イージス配置イメージ
 ルーマニアの例を当てはめた地上イージス配置イメージ

  イージス・アショア(地上イージス)の配備に対する「地元の理解」とは何を意味するのか。各種調査の結果はどのような基準で適否の判断につながるのか。さまざまなことが曖昧なままにされる中、佐竹知事が自らの判断基準として打ち出したのが「保安距離」だった。

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 ◆日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。 

 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年05月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:配備の前提(中)「不適」あり得たのか

2019-09-21 01:25:00 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:配備の前提(中)「不適」あり得たのか 

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:配備の前提(中)「不適」あり得たのか

 「地元の理解」とは何を指すのか。その定義すらはっきりしないまま、地上イージスの配備に向けた各種の調査が行われてきた。連載「盾は何を守るのか」第5部は、配備の前提とされる地元の理解と各種調査に目を向ける。 

 イージス・アショア(地上イージス)の配備計画に関して防衛省は、県側との会談や住民説明会のたび、さまざまな資料を持参する。その中に、繰り返し登場する一文がある。

防衛省が「適地調査」を始めた昨年10月29日、新屋演習場の状況を確認して歩く作業員ら=秋田市
防衛省が「適地調査」を始めた昨年10月29日、新屋演習場の状況を確認して歩く作業員ら=秋田市

 「仮に不適との結論に至れば、配置しないこともあり得ます」

 配備候補地の陸上自衛隊新屋演習場で昨年10月から行ってきた各種調査の結果によっては、配備を取りやめる可能性があるという意味だ。 

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 ◆日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。 

 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年05月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【盾は何を守るのか】:配備の前提(上)「地元の理解」何を指す

2019-09-21 01:24:50 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【盾は何を守るのか】:配備の前提(上)「地元の理解」何を指す

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【盾は何を守るのか】:配備の前提(上)「地元の理解」何を指す 

 「地元の理解」とは何を指すのか。その定義すらはっきりしないまま、地上イージスの配備に向けた各種の調査が行われてきた。連載「盾は何を守るのか」第5部は、配備の前提とされる地元の理解と各種調査に目を向ける。3回続き。

 ◇  ◇

 記者「地元の理解を得てから配備を進めるという姿勢なんでしょうか」

 防衛相「私どもとしては、地元の理解をしっかり得るように努力をするということです」

佐竹敬久知事らとの会談後、報道陣の取材に応じる小野寺五典防衛相(当時)=昨年6月22日、秋田市山王の県議会棟
佐竹敬久知事らとの会談後、報道陣の取材に応じる小野寺五典防衛相(当時)=昨年6月22日、秋田市山王の県議会棟

 記者「防衛省側が努力すれば、それで配備を進めるということでしょうか」

 防衛相「住民のみなさまが安心して理解できるような、そういう努力をしていくということであります」 

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 ◆日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。 

 元稿:秋田魁新聞社 朝刊 主要ニュース 特集・連載 【「盾は何を守るのか」・イージス・アショアを問う】  2019年05月22日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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