【加藤官房長官】:高橋参与の緊急事態宣言は「屁みたいな」もの…「個人の発信」と注意、確認しない考え
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【加藤官房長官】:高橋参与の緊急事態宣言は「屁みたいな」もの…「個人の発信」と注意、確認しない考え
内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大教授が新型コロナウイルス緊急事態宣言について「『屁みたいな』ものでないのかな」と自身のツイッターに投稿したことについて、24日の官房長官の記者会見で質問が出た。
加藤勝信官房長官は「前回申し上げたが、高橋さん個人が、個人の資格で対外的に発信することについて、内容を含めてご本人が責任を持って対応されるべきものだ。高橋さんの発信内容について政府としてコメントは差し控えたい」と述べた。
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緊急事態宣言は「屁みたいなもの」 「さざ波」発言の高橋洋一内閣官房参与がTwitterに 高橋氏は9日にも、国内のコロナ感染状況を「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」とツイートして批判を浴びた。菅義偉首相が13日、高橋氏から「申し訳ない」と連絡があったことも明らかにし、「非常に残念だ」と記者団に述べていた。
こうした中、高橋氏は21日に「日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものでないのかな」とツイートし、再びインターネット上で非難を浴びている。
こうした経緯を踏まえて、記者が「国民に協力を求める中で内閣官房参与がこうした表現を使うのは適切と判断しているのか」と質問。
加藤氏は、さざ波のツイートの際には「坂井(学官房)副長官からも高橋氏本人に(菅首相に謝罪した趣旨を)確認した。その投稿における表現にさまざまな受け止めがあるとの指摘があり、(高橋氏から)各方面に迷惑をかけたと考え、そのことについて謝罪する趣旨で、連絡があったということだ」とした上で、「基本的にはご本人の責任で対応いただくべきものと考えている」として、今回は政府としてコメントはしないとした。
さらに別の記者が「個人の資格としての発言ということだったが、非常勤の公務員として首相が任命し、給与も支払われている公務員の立場に変わりはない。今回の発言についても政府から高橋氏に確認しないのか」と質問すると、加藤氏は「高橋参与は給与は受け取られていない」とした上で、「(前回は)総理とのやり取りがあったので確認した。今回別にそうしたやり取りがあったわけではないので政府としては確認しない」と語った。
さらに記者が「飲食業界のように現状の宣言で苦境に立つ人がいる中で、今回のような表現を広く公表することは配慮が足りないということはないのか。総理から注意する考えはないのか」とただすと、加藤氏「個人として発信されている。個人の中でご対応いただくべきものと考えている」と述べるにとどめた。
元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・加藤勝信官房長官・内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大教授・新型コロナウイルス緊急事態宣言について「日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものでないのかな」と自身のツイッターに投稿】 2021年05月24日 12:31:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。