路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【僭越ながら「論」・2020.05.18】:「アベノミクス」で始まり「アベノマスク」で終わる安倍政治

2021-07-31 23:51:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【僭越ながら「論】」:「アベノミクス」で始まり「アベノマスク」で終わる安倍政治

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【僭越ながら「論】」:「アベノミクス」で始まり「アベノマスク」で終わる安倍政治 

 ドラッグストアだけではなく様々な商店、企業が軒先でマスクを売るようになった。開店前のドラッグストアに、マスクを求める人が作っていた長い行列も、いまはない。

 場所によっては売れ残りが出ているらしく、数時間後に通ったらいきなり値段が下がっていたというケースもある。あれだけ品薄だったマスクが、連休が明けると同時に飽和状態になったということだ。しかし、早くから騒がれていた「アベノマスク」とやらは、未だに届かない。

 必要性のなくなった「アベノマスク」こそ、国民感情と大きくずれた安倍政治の象徴である。

 ■アベノマスク

 マスク代に消えた466億円の税金がどれほど国民の役に立ったかと問えば、不良品の山を築いたことに加え“遅配”という現実もあって、否定的な答えしか返ってこないことだろう。

 実際、マスクの供給過剰が目立ち始めたいまとなっては、いわくつきのマスクに喜ぶ人は少数。近年、これほど酷い公金の無駄遣いはみたことがない。

 マスク配布に費やされた500億近い税金を、休業要請に応じた企業や商店、アルバイトの収入がなくなったり、親元からの仕送りがストップして困窮している学生などに拠出していたら、どれほど喜ばれていたことだろう。優雅にティータイムを楽しみ、犬と戯れている宰相には、何が優先課題なのかが分からなかったということだ。

 小さな布マスクをつけた安倍さんの滑稽な姿が、危機管理で底の浅さを露呈した政権の現状を表している。

 ■失政の証

 すっかり定着した「不要不急」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って認識されるようになった一語である。暮らしの中に根付いた「自粛」もそうだ。いずれも、嫌な響きを与える言葉になってしまったが、別のシーンで使われていれば、ここまで悪い印象にはなっていなかっただろう。

 安倍政権になって、いくつもの“流行語”が誕生したが、どれも悪い意味でのものか、実現しなかった施策に絡んでのものだ。

 代表例が「忖度」。もともと他人の気持を推し量って配慮するという良い意味での言葉なのに、森友学園や加計学園の問題を通して広まったため、「権力者に媚びへつらう」というような悪い印象を植え付けられてしまった。

 「一億総活躍」も「三本の矢」も「地方創生」も「働き方改革」 も「人づくり革命」も、一つひとつは輝きを放つ言葉だが、安倍政権下では“実現しなかった公約” であり、錆び付いたキャッチコピーに過ぎない。以下、底も浅いが言葉も軽い安倍晋三という政治家が放った“言葉”の顛末だ。 

 習近平と東京五輪に引きずられて入国制限を躊躇したため、新型コロナの水際対策に失敗したことが間違いの始まりだった。政府の対応が後手に回ったせいで、長期間の自粛を余儀なくされた国民の多くが「活躍」の場を失っている。

 飛んだ先さえ分からない「三本の矢」とは、“大胆な金融緩和” “機動的な財政出動” “成長戦略”の三つの政策を指すが、コロナ恐慌で何もかもが水泡に帰した状態となった。

 政府は「観光立国」を成長戦略の軸に掲げてきたが、外国――とくに中国からの訪日客が新型コロナウイルスの蔓延を招き、インバウンド関連業者の疲弊につながったのは確かだ。落ち込み激しい観光業界の現状は、少なくとも三本のうちの一本が、間違った方向に射られたことを証明していると言えるだろう。

 新型コロナ対策の失敗で、目まぐるしく新しいキャッチコピーを持ち出すことで国民をごまかし、強いリーダーを演じてきた安倍さんに愛想尽かしをする国民が増えてきた。皮肉なことに、ふがいない安倍政権に見切りをつけた有能なリーダーのいる地方自治体は、独自路線を打ち出して勝手に「地方創生」をやり始めている。

 休業要請と自粛で在宅勤務が増えたため、思いがけない形で「働き方改革」も実現した。コロナがもたらした変化は、政権にとっては皮肉な結果でしかない。

 「人づくり」に関しては、惨憺たる状況だ。妻を当選させるために買収資金をばら撒いた元法務大臣と、秘書が逮捕されても説明せずに逃げ回る妻本人。政権が進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)絡みで逮捕された衆議院議員――。安倍さんは、自分の足もとの「人づくり」に失敗しているのに、何の責任もとっていない。

 元法相の妻を当選させるために安倍自民党が投下した政治資金は1億5千万円。出来上がったのは“罪人”というオチがつきそうだ。

 本来の意味が変わったり、いつの間にか消えてしまった安倍首相の「言葉」は、つまり失政の証なのである。

 失政ばかりで歴代最低の安倍政権が7年半ももったのは、野党を含めた政治家や大手メディアの質が極端に下がったことが最大の要因だ。

 「何が何でも自民党」という、真実を見つめることを放棄した4割近くの人たちが、報道機関の世論調査に「安倍政権を支持する」と答え続けてきたことも見逃がせない理由の一つだろう。

 だが、新型コロナウイルスという目に見えない脅威に対し、それこそ手も足も出ず、すべての対応が後手に回るばかりとなった安倍首相の姿を、「我が国のリーダー」と誇れる日本人はどれほどいるだろうか。

 「アベノミクス」で始まった政権が、どうやら「アベノマスク」で終わる。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 【僭越ながら「論」】  2020年05月18日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【HUNTER・2019.12.18】:政権末期

2021-07-31 23:51:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【HUNTER・2019.12.18】:政権末期

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・2019.12.18】:政権末期 

 モリ・カケ・日報ときて桜で極まる政権の腐敗――。日本政府のレベル低下に合わせるように政治家の質も落ちてきたようで、女子大生買春に精を出す議員や、女性官僚とデートするため、公費を使って京都への不倫旅行を楽しむ首相補佐官まで現れた。堕ちるところまで堕ちたと言う他ない政治の惨状だ。
 そうした中、共同通信が今月14、15の両日に行った世論調査で、安倍内閣の支持率が11月の前回調査から6ポイント減となり、支持(42.7%)を不支持(43%)が上回る結果となった。安倍首相の自民党総裁4選に反対と答えた人は61.5%。長期政権に終わりが近づいている。

官邸.png

■下がり続ける内閣支持率
 共同通信の調査結果を見ると、安倍内閣を「支持する」と答えた人が42.7%、「支持しない」と答えた人が43.0%という結果だった。10月調査から10ポイント以上下げた形だ。支持と不支持が逆転したのは1年ぶりだが、不支持理由が首相自身の言動にあることに注目すべきだろう。

 「支持しない」と答えた人の36.1%が「首相を信頼できない」、18.9%が「首相にふさわしいと思えない」を理由として挙げており、安倍首相への不信感が政権の足を引っ張っていることが分かる。数多くの嘘とでっち上げに気付きながら、他に適任者がいないという消極的な理由で政権を支持してきた層が、いよいよ安倍晋三という政治家に「NO」を突き付ける状況になったということだろう。首相の自民党総裁4選に反対と答えた人は61.5%に上っている。

 自民党の支持率も前回の41.8%から36%へと急落しており、“一強”に沈黙してきた同党の議員たちも、ポスト安倍に目を向け始めた。安倍政権の消長よりも、次の選挙で自分がどう生き残るかという課題の方が大事だからだ。党内からは「安倍さんの4選はなくなった。憲法改正など絶対無理。オリンピックどころか、桜の季節まで政権がもつかどうかだ」(中堅議員)といった声も上がる。

 ■当選5回の衆院議員と首相補佐官が「不倫」
 首相自身の不人気に加え、自民党議員の不祥事が、支持率低下に拍車をかけそうだ。9月に発足した第4次安倍第2次改造内閣では、菅原一秀前経済産業相が公選法違反疑惑で辞任。その数日後には河井克行衆院議員が、参議院議員となった妻の選挙違反疑惑で法相を辞任した。2閣僚の首を飛ばしたのは、週刊文春のスクープ報道だった。
 
 今回、週刊新潮に悪行を指摘されたのは、自民党の小里泰弘衆議院議員(鹿児島3区・当選5回)。ホテルで肉体関係を結ぶたびに女子大生に10万円支払い、別れ話がこじれて180万円振り込んだというのだから、開いた口が塞がらない。買春の原資は議員歳費であり、つまりは税金。選良には程遠い愚行に、鹿児島県民も呆れ顔だ。
「鹿児島の恥だ。小里さんのおやじは、派閥の領袖にまでなった人物。恵まれた環境で育ったはずなのに、女子大生と不倫していたというのだから、支持者としては言い訳を聞く気にもならない。奥さんは「ハメられた」と言っているようだが、小里さん自身が肉体関係を認めているのだから、買春であることは確かだろう。辞職するべきだ」(薩摩川内市の会社経営者)

DSCN1330.JPG

 文春砲に撃ち方止めはないようで、またしても政権中枢に砲弾を撃ち込んだ。狙われたのは、安倍首相の右腕として知られる泉洋人首相補佐官。厚生労働省大臣官房審議官(兼内閣官房健康・医療戦略室次長)の大坪寛子氏(52)が、京都に出張した際、ハイヤーを借りて私的な観光を楽しんでいたことが報じられている。
  
 九州地方選出のある衆議院議員は、ため息交じりにこう話す。
「首相の不人気に加え、補佐官の公私混同、同僚議員の不倫とマイナス要因ばかりだ。これで支持率が下がらない方がおかしい。官邸は、桜を見る会の追及をかわすため1月解散を模索するかもしれないが、いくら野党の候補者が揃わないといっても、この状況で選挙をやれば、我々(自民党)が議席を減らすのは必至。憲法改正も消える。政権が追い込まれているのは事実で、1月には何が起きても不思議ではない」  

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2019年12月18日  09:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【それでもバカとは戦え】:【東京五輪】:コロナ感染拡大の責任は「五輪大成功」のプロパガンダでうやむやに

2021-07-31 06:15:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【それでもバカとは戦え】:【東京五輪】:コロナ感染拡大の責任は「五輪大成功」のプロパガンダでうやむやに

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え】:【東京五輪】:コロナ感染拡大の責任は「五輪大成功」のプロパガンダでうやむやに

 新型コロナウイルスにより世界で410万人以上が死亡する中、感染拡大が危惧されるオリンピックを強行するという人類史上類いまれなる愚行が発生した。

 開会式が行われた国立競技場では、上空に約1800台のドローンが地球を描き、ジョン・レノンの曲「イマジン」が流れたそうな。

東京五輪柔道の試合で来場したIOCのバッハ会長(C)真野慎也/JMPA

  東京五輪柔道の試合で来場したIOCのバッハ会長(C)真野慎也/JMPA

 一体なんのブラックジョークか。想像力が完全に欠如しているから、世界中の医師や専門家が危険性を指摘し、国民の7~8割が反対する中、一部の利権団体や関連企業のために、国民や選手の生命を危険に晒したのではないか。

 東京都内では新型コロナの新規感染者数が急上昇、来日した選手や大会関係者も感染し、拡大傾向を続けている。

 国際オリンピック委員会(IOC)会長のトーマス・バッハは「選手村の他の住人や日本人へのリスクはゼロだ」などと言っていたが、荒稼ぎした後は、なんの責任も取らずにトンズラするのだろう。

 菅義偉も頭の悪さを露呈。開幕直前には「感染者が増える中で開催することで国民の命を本当に守れるのか?」との質問に対し、「そこは守れると思っています。ぜひ分析をしてほしいです」などと無責任なことを言っていた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル日本版では、菅は周囲から中止が最善の判断だと何度も助言されたことを明かし、「やめることは一番簡単なこと」「挑戦するのが政府の役割だ」と発言。意味不明。「競技が始まり、国民がテレビで観戦すれば、考えも変わるとして自信を示した」というが、残念ながらこれは当たっている。

 官房長官時代を含め、菅は政府の不祥事の数々を徹底的に時間稼ぎすることでうやむやにしてきた。今回の五輪で感染が拡大しても、国民が忘れるまで放置する算段だろう。それどころか周辺メディアが「五輪は大成功」とプロパガンダを垂れ流せば、簡単に騙される人々が一定数いる。

 人間は同じ間違いを何度も繰り返す。新聞には「日本が快進撃」と戦意高揚の見出しが並び、反対しているのは「反日」(安倍晋三)と非国民扱い。「もうはじまってしまったのだから、批判の声をあげても仕方がない。それよりも頑張って戦っている兵隊さんを応援しよう」というわけだ。

 日本が再び焦土と化す日も近い。結局、歴史に学ばない人間が国を滅ぼすのだ。

ソース画像を表示

 適菜収 作家

 近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

 適菜収 作家

 近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2021年07月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2021年07月29日 今日は?】:杉原千畝リトアニア領事代理がユダヤ難民に日本通過ビザ発給

2021-07-31 00:00:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2021年07月29日 今日は?】:杉原千畝リトアニア領事代理がユダヤ難民に日本通過ビザ発給 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2021年07月29日 今日は?】:杉原千畝リトアニア領事代理がユダヤ難民に日本通過ビザ発給 

 ◆7月29日=今日はどんな日

  杉原千畝リトアニア領事代理がユダヤ難民に日本通過ビザ発給開始(1940)

ユダヤ系ポーランド人難民のパスポート。左側にキュラソービザ、右側に杉原が発給した日本通過ビザが記載されている=岐阜県八百津町所蔵

 ユダヤ系ポーランド人難民のパスポート。左側にキュラソービザ、右側に杉原が発給した日本通過ビザが記載されている=岐阜県八百津町所蔵

 ◆出来事

  ▼画家ゴッホ自殺(1890)▼神奈川で警官2人を銃で殺傷した少年が逃走後、渋谷の鉄砲店に立てこもりライフル銃乱射。最高裁で死刑確定(1965)

VanGogh 1887 Selbstbildnis.jpg

 ◆誕生日

  ▼せんだみつお(47年=タレント)▼秋吉久美子(54年=女優)▼高木美保(62年=女優)▼山田悠介(87年=俳優)▼岡副麻希(92年=フリーアナウンサー)▼左伴彩佳(98年=AKB48)▼村重杏奈(98年=HKT48)▼大谷悠妃(04年=SKE48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2021年07月29日  00:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする