【知床観光船事故】:運航会社社長「収益は考えているが、無理に出航させたことはない」/一問一答
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床観光船事故】:運航会社社長「収益は考えているが、無理に出航させたことはない」/一問一答
北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)=19トン」が遭難し、11人が死亡、15人が行方不明となっている事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長への記者会見が27日午後、行われた。
記者会見を開いた運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(撮影・沢田直人)
記者会見を開き土下座をした運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(撮影・沢田直人)
■会見した桂田精一社長の主な一問一答
-会見前の家族説明会では、どう説明した?
社長 正直なところ、謝罪をしても、謝罪のしようがございませんでした。
-家族の反応は
社長 やり場のない感情を含め、私としては精いっぱい、受け止めるだけの会見となってしまいました。
-豊田船長は3月、フェイスブックに「ブラック企業で右往左往」と投稿
社長 ブラック企業…私は分かりませんでした。
-ベテラン船長を解雇したという報道もある
社長 解雇はしておりません。4月に雇い入れをして11月に雇い止め。12~4月に、今後、どうするか話をし、意見の不一致で次の4月に入ってこなかった。
-事故が起きた原因
社長 実際、事故は起きてしまった。事故の原因も分からないことを含め、私の至らなさ。
-天気図は読める? 見誤っていないか?
社長 読めます。自然現象などで、常に天気図が正確ということではない。
-事故のタイミングで病院に行った理由は?
社長 退院が、その日じゃなきゃダメ。
-出産した妻を迎えに行ったということ?
社長 そうでございます。
-出港させたのは会社の収益を優先させたから?
社長 収益は常に考えていますが、そのために無理に出航させたことはない。
-会社を存続させたいか?
社長 そのことは全然、考えていない。従業員もいるが、考えていない。
-シーズン始めでチェック漏れは済まない
社長 船長に任せていた。
-何だかんだ言っても押しつけている
社長 押しつけているのではなく頼りすぎていた。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北海道・知床半島沖で、観光船「KAZU 1(カズワン)」が遭難し、乗客乗員26人が行方不明となった事故】 2022年04月28日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。