路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:曲がったことが大嫌い。牛の角は見るのもいや。歩いていて道を…

2022-05-11 06:54:30 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【筆洗】:曲がったことが大嫌い。牛の角は見るのもいや。歩いていて道を…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:曲がったことが大嫌い。牛の角は見るのもいや。歩いていて道を…

 曲がったことが大嫌い。牛の角は見るのもいや。歩いていて道を曲がらなければならないときはくやし涙にくれながら曲がる−

 ▼おなじみの古典落語「井戸の茶碗(ちゃわん)」に出てくる頑固な人物。落語家の林家彦六(八代目林家正蔵)さんにも、そういうところがあったらしい

 ▼国会でも取り上げられた有名な話がある。彦六さん、寄席に通うための通勤定期を持っていたが、寄席以外の場所へ行く場合は「私用だから」と定期券を使わず、わざわざ切符を買って乗っていたそうだ。意地と筋の人だったのだろう

 ▼理屈っぽく怒りっぽい性格からついたあだなは「トンガリ」。意地も筋もなく、ただただ醜く曲がったこの話を聞けば、稲荷町の師匠はさぞトンガルだろう。元国会議員が詐欺などの疑いで逮捕された。現職の国会議員に成り済まし、東海道新幹線の特急券・グリーン券をだまし取っていたというから情けない

 ▼国会議員時代に公務用にともらっていた無料パス。とうに期限は切れていただろうにこれを悪用していたそうだ。駅員が間違った券をこの元国会議員に渡してしまい、そこから足がついたというから、悪いことはできないものである

 ▼「昔の経験が忘れられなかった」と言っているそうだ。現職時代はまじめそうに見えたが、彦六さんの怪談噺(ばなし)の口調を借りれば、「ハテおそろしき、議員特権の魔力じゃなあ」である。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2022年05月11日  06:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田首相の一日】: 5月10日(火)

2022-05-11 06:54:20 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【岸田首相の一日】: 5月10日(火)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相の一日】: 5月10日(火)

 【午前】8時19分、官邸。27分、閣議。33分、岸信夫防衛相、松野博一官房長官。9時9分、米国ユダヤ人委員会のハリス委員長。10時20分、皇居。大綬章親授式。11時5分、官邸。30分、外務省の森健良事務次官、市川恵一北米局長。

 【午後】1時25分、玉城デニー沖縄県知事から建議書受け取り。松野官房長官同席。2時6分、皇居。重光章伝達式。36分、国会。ATMを利用。42分、官邸。4時、柳本卓治元参院議員。18分、根本匠元厚生労働相。5時1分、教育未来創造会議。6時28分、東京・西新宿の京王プラザホテル。宴会場「コンコードボールルーム」で東京都議会自民党のパーティーに出席し、あいさつ。7時10分、東京・六本木のステーキ店「ウルフギャング・ステーキハウス」。自民党岸田派の根本匠事務総長、吉川赳、金子俊平、国光文乃、西田昭二ら各衆院議員と会食。9時15分、公邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・岸田首相の一日】  2022年05月11日  06:59:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政官財スキャニング】:“ポスト黒田”に雨宮正佳副総裁が昇格か? 金融界に妥当論「次は生え抜きが自然」

2022-05-11 06:14:50 | 【金融・金融庁・日銀・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【政官財スキャニング】:“ポスト黒田”に雨宮正佳副総裁が昇格か? 金融界に妥当論「次は生え抜きが自然」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政官財スキャニング】:“ポスト黒田”に雨宮正佳副総裁が昇格か? 金融界に妥当論「次は生え抜きが自然」

 財界通(以下=財) 大型連休中に米国が政策金利を0.5%引き上げ、株価や円相場が乱高下した。予想通りの利上げなのに、何かの「催促」か?

 官界通(同=官) 鋭いな。いくら円安になっても、黒田東彦・日銀総裁(77)は「円安にもプラスがある」として、自国通貨の価値の下落を放置している。任期は来年4月8日までだが、海外投資家から「もう辞めたらどうですか」と促された形だ。

 政界通(同=政) その感覚は正しい。コロナ禍による物流の停滞に加え、ロシアのウクライナ侵攻で資源価格が高騰し、ガソリンや食料品など多くの生活品が値上がりしている。中小企業もコスト高で青息吐息だ。なのに、何もしない、何もできない中央銀行総裁は要らない。

 財 円安を放置すれば、参議院選がある夏休み前に庶民感情が爆発するぞ。

  でも、永田町では「ポスト黒田」の話は、なかなか出てこない。

 財 それは、政界の関心が参議院選へ向いているからで、金融界では話題になる。雨宮正佳・副総裁(66)の昇格が妥当、との声が多いね。

 官 そうだろうな。大蔵省(現・財務省)出身の黒田氏が総裁になって10年目。大蔵出身がなっては、日銀生え抜き組の士気が落ちる。次は生え抜きがなるのが自然だ。でも、日銀OBには「雨宮氏は黒田総裁を支えてきた身で、連帯責任がある」との声もある。

<picture>有力OBも「雨宮副総裁の昇格に賛成」と…(C)日刊ゲンダイ</picture>

 有力OBも「雨宮副総裁の昇格に賛成」と…(C)日刊ゲンダイ

<picture>日銀の黒田東彦総裁(C)日刊ゲンダイ</picture>

  日銀の黒田東彦総裁(C)日刊ゲンダイ

 財 責任がないとは、言えない。でも、彼らが挙げる候補者が雨宮氏の前に副総裁だった中曽宏・大和総研理事長(68)だが、中曽氏は黒田氏が総裁に就任したときのパートナー。連帯責任はもっとある。

 官 円相場は日銀が担う金利政策と連動し、雨宮氏は若いときから金利政策に携わり、そこはプロだ。経済界には「総裁に就けば、知恵を絞って円安に歯止めをかけてくれるだろう」との期待がある。

 財 知人が、総裁も務めた有力OBの福井俊彦氏も「雨宮昇格に賛成」と言っていたという。よほどの政治的横やりが入らない限り、そこに落ち着くだろう。
(構成=竜孝裕・ジャーナリスト)

 元稿:日刊ゲンダイDIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックス】  2022年05月11日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ライバル企業の生涯給与】:コロワイド×大戸屋HD GWの賑わいがプラスに! 外食大手2社を比較

2022-05-11 06:13:50 | 【雇用・正規、非正規・パート・賃上げ・失業率・求人・労働組合・労働貴族の連合】

【ライバル企業の生涯給与】:コロワイド×大戸屋HD GWの賑わいがプラスに! 外食大手2社を比較

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ライバル企業の生涯給与】:コロワイド×大戸屋HD GWの賑わいがプラスに! 外食大手2社を比較

 ゴールデンウイークは街中に人出があふれたようです。観光地は賑わい、飲食店にも活気が戻ってきました。新型コロナ禍の影響を受けた外食店の客足も増加傾向にあります。

 今回は外食大手の「コロワイド」と「大戸屋ホールディングス」の社員待遇を比較してみます。

 コロワイドは1963年に神奈川県逗子市で「甘太郎食堂」を創業したのが始まりです。社名は人が生きていく上で大切な要素とされる「勇気(Courage)」「愛(Love)」「知恵(Wisdom)」「決断(Decision)」の頭文字から取ったといわれます。居酒屋「甘太郎」をはじめ、焼き肉「牛角」、イタリアン「ラ・パウザ」、回転寿司「かっぱ寿司」などをグループ会社で運営します。

<picture>(C)日刊ゲンダイ</picture>

         (C)日刊ゲンダイ

<picture>コロワイドとワタミ(C)日刊ゲンダイ</picture>

    コロワイドとワタミ(C)日刊ゲンダイ

 大戸屋HDは、1958年に東京・池袋で開店した「大戸屋食堂」がスタートです。全品50円均一というユニーク経営で注目されました。現在は「大戸屋ごはん処」を中心に展開しています。また2020年11月にコロワイドの子会社となりました。

 業績はどうでしょうか。21年3月期(連結)で比較してみます。売上高はコロワイドが1682億円、大戸屋HDは161億円です。営業損益は132億円の赤字と、33億円の赤字、純損益は100億円の赤字、47億円の赤字。コロナ禍の影響を受けた格好です。

 有価証券報告書によると、両社の平均年収はコロワイドが600万円、大戸屋HDが568万9000円となっています。年代別の推定年収は、30歳時はコロワイドが345万円、大戸屋HDが492万円。40歳時は417万円と594万円、50歳時は436万円と622万円です。

 生涯給与はこうなります。

 ▽コロワイド…2億832万円 

 ▽大戸屋HD…1億9389万円

 両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はコロワイド5361万円、大戸屋HD5348万円です。85歳時は、4252万円と5085万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp/)

 元稿:日刊ゲンダイDIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックス】  2022年05月11日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【クローズアップ】:尹・韓国新大統領が就任 日韓関係、友好ムード優先

2022-05-11 05:49:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

【クローズアップ】:尹・韓国新大統領が就任 日韓関係、友好ムード優先

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【クローズアップ】:尹・韓国新大統領が就任 日韓関係、友好ムード優先

 10日に就任した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、日米韓3カ国の連携に軸足を置き、文在寅(ムンジェイン)前政権で悪化の一途をたどった日韓関係の改善にも前向きだ。北朝鮮との対話を最優先課題に掲げて、中国への配慮も目立った前政権の外交方針からは大きく転換する。だが理念先行の感は否めず、具体的な中身はまだ見えてこない。

 「岸田文雄首相が親書を送ってくれたことに感謝する。両国関係の改善に向けて共に努力していくことを期待している」、残り2820文字(全文3036文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

  元稿:毎日新聞社 西部朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【クローズアップ】  2022年05月11日  05:49:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2021.11.04】:ドキュメント住民襲撃|現場にいた若者が語る永原大任町長の狂気

2022-05-11 05:15:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2021.11.04】:ドキュメント住民襲撃|現場にいた若者が語る永原大任町長の狂気

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2021.11.04】:ドキュメント住民襲撃|現場にいた若者が語る永原大任町長の狂気 

 先月8日夜、福岡県町村会の会長で全国町村会の副会長も務める福岡県田川郡大任町の永原譲二町長が、町政刷新を図ろうと印刷物を配布していた市民団体のメンバーに特殊警棒を持って襲いかかるという事件が勃発した。現役の町長が、武器を掲げて住民を襲うという異常な事態。暴走する永原氏の姿を撮影した関係者の動画はまたたく間に拡散し、事件を報じたハンターのサイトは一時的にパンクするなど大きな反響を呼んだ。

 永原氏側は、被害者に非があるかのような虚偽の言説を流して事態の鎮静化を図ろうとしたが、真実は一つだ。襲撃の瞬間やその後の同氏の狂乱ぶりを見届けていた人たちが、改めて当日の様子を語った。

◆  ◆  ◆

 印刷物を配布していたのは、若者らを中心にした30名ほどの住民。ハンターの記事を読んで、「永原町長の独裁で、町の未来がつぶされる」と危機感を持ったことがきっかけとなり、啓発活動を始めていた。

 10月8日、午後からビラの配布を続けていたところ、夜9時近くになって町内にある「峰集会所」に車を止めていた若者3人が、町長の息子に捕まったという。

 町長の息子は、永原町長が常習賭け麻雀を行っている大分県日田市天ケ瀬の別荘を、指定暴力団幹部から買い取っていた人物。数人の仲間とやってきたその彼が、1カ所しかない集会所の入り口に車を止めたため、同所の駐車場に車をとめていた若者ら数名が帰れない状態になった。

  町長の息子は携帯で誰かと話していたが、その数分後に1台の白い軽自動車が走ってきて、車内から黒づくめの服に黒い帽子をかぶった男性が降り立った。永原町長だった。その段階で下の図のような位置関係になっており、被害にあった男性が若手の役場職員だったことから、町長のターゲットにされたのではないか、と関係者は話す。

  それからの状況を詳しく知るため、被害者の友人二人に話を聞いた。

友人A:軽自動車から降りてきたのは町長の永原さんでした。黒の上下で帽子。すごい形相になっていました。僕たちは、集会所の駐車場の中にいたんですが、町長の息子さんの車でふさがれた格好で出れなくなっていましたから、向き合うしかなかったですね。

友人B:もうその段階でビビりました。怖かった。たしか、車を降りてくるなり、「お前たちゃ、こんなことしていいんか」みたいなことを、大声で……。

友人A:そうそう。それから、ズンズンこっちに歩いて来て、一人ずつに「どこの者か!」と聞いてきて、隠すわけにもいかんから、○○(地域名)の▲▲ですと答えました。あれ?Bは名前、聞かれんかったよね?

友人B:聞かれんかった。なんでか。それで、私らの前にいた●●くん(被害者)が、名前を言ったとたん、町長さんが「おまえは役場の職員じゃろが。こげなことしていい思っとるんか!」と怒鳴りながら、手に持っていた特殊警棒を、シャキッと振って伸ばしたんです。なんか、ああいうのを狂気と言うんですかね。もの凄い顔になってたですよ。顔だけ鮮明に覚えとる。

友人A:町長さんが何か手に持っていることには気付いていましたけど、特殊警棒を振った時には、本当に殺されるかもしれん、ヤバいと思いました。足はガクガクでした。町長の顔は、ほんと凄かったですよ。目が据わるちゃ、あんな感じですかね。正気じゃなかった。

友人B:後ろにいて顔は見えませんでしたが、●●くん(被害者)は固まってましたから、そうとう怖かったはずです。動けなかったですもん。逃げようにも、逃げられなかったんですよ。

友人A:ああ、やられる、と思ったところで、町長の息子さんが町長を必死で止めて、警棒が使えないようにしました。それで助かったけど、町長の息子さんがいなかったら、●●君(被害者)も私たちも、絶対警棒でやられていたと思いますよ。とにかく、すごい剣幕でしたから。ヤクザみたいやった。大任町はもともと荒っぽい土地柄ですけど、町長のはちょっと違う感じ。町民相手に特殊警棒を使うなんて……。

友人B:いまでも思い出すと、ゾクッときますもん。二度と町長とは会いたくない。

 この後、被害者とその友人二人は、連絡を受けて駆け付けた仲間たちに守られる形で集会所の駐車場から道路側に脱出。町長の特殊警棒が軽自動車の運転をしていた女性に渡され、運転席の横に隠される場面や、車に押し戻された町長が「殺すぞ」などと叫ぶ様子を見届けていた。県警の警察官が臨場して大騒ぎになる中、三人とも「震えが止まらなかった」と振り返る。

  いかなる言い訳をしても、特殊警棒を振るって住民を襲撃し、恫喝したことは明らかな犯罪行為。しかも、犯行を行ったのが現職の町長というのだから開いた口が塞がらない。永原氏は、福岡県町村会の会長で全国町村会の副会長も務める地方自治のリーダー。やっていいこと悪いことの区別もつかず、自らの暴挙を正当化しようとする姿勢は最低だ。

 常習賭け麻雀に、選挙違反、さらには特殊警棒を振りかざしての住民襲撃――。永原譲二という政治家の辞書には、「正義」という言葉がないのかもしれない。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・福岡県田川郡大任町の永原譲二町長】  2021年11月04日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2021.10.21】:大任町・田川市が守秘義務違反|開示請求の詳細、議員事務所に漏洩

2022-05-11 05:14:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2021.10.21】:大任町・田川市が守秘義務違反|開示請求の詳細、議員事務所に漏洩

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2021.10.21】:大任町・田川市が守秘義務違反|開示請求の詳細、議員事務所に漏洩 

 福岡県田川郡大任町(永原譲二町長)と田川市(二場公人市長)が、6月にハンターが行った情報公開請求の詳細な内容を、国会議員の事務所や指定暴力団の関係者に漏らしていた。守秘義務違反があったことは明白だ。

         ◆  ◆  ◆

 ハンターが田川市と大任町に情報公開請求を行ったのは6月14日。請求したのは、二場公人田川市長と永原譲二大任町長の選挙運動費用収支報告書、「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託」の事業者選定に関する文書、大任町が過去5年間に発注した工事の入札結果表、大任町汚泥再生処理センター整備事業(事業費:約90億円)及びごみ処理施設整備事業(事業費:約220億円)の関連文書だった。

 請求の翌日となる6月15日、自民党国会議員の事務所からハンターの記者に電話。用件は、記者が両自治体に開示請求を行ったことや請求内容の詳細を示した上での、「なかったことにして下さい」という請求取り下げの要請だった。

 記者は、田川市と大任町の“誰か”が守秘義務違反を犯したことを指摘した上で要請を拒否。逆に、「請求した文書を、当たり前の方法で、当たり前に開示するよう伝えて下さい」と申し入れていた。

 別の方向にも情報漏洩が行われたのは確かで、6月15日~17日の段階で、指定暴力団の関係者がハンターの情報公開請求を知っていたという情報がある。

 両自治体に情報公開請求した案件のうち、田川市が実施したごみ収集運搬事業者を決めるプロポーザルには、提案評価の段階で採点に不正があった可能性が浮上。大任町は、発注工事の検証を拒否するための非開示決定を繰り返したあげく、最終的には町の情報公開条例を改悪して町外からの請求を拒む内容に変えている。

 唯一まともな情報開示が行われた永原町長と二場市長の選挙運動費用収支報告書にしても、その内容には不記載や虚偽があった可能性が高い。永原氏の選挙に関しては、事後買収の疑いがあるコロナ禍でのエロ宴会が発覚。二場市長にも、後援会活動にかかった実際の支出と収入を隠して政治資金収支報告書に虚偽の記載を行っていた疑いが出ている。

 取材対象となった両自治体の発注事業は疑惑まみれ、公選法や政治資金資金規正法を無視したデタラメな活動実態――。探られたくなかった案件に手をのばしたハンターによる一連の開示請求を、「なかったこと」にするための守秘義務違反であったことは疑う余地がない。

 地方公務員法は、(秘密を守る義務)として第34条で『職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする』と規定、違反した場合は『1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処す』と定めている。証拠も証言もそろっており、守秘義務違反での刑事告発も視野に取材を進めている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・福岡県田川郡大任町(永原譲二町長)と田川市(二場公人市長)】  2021年10月21日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①》:点字毎日が創刊100年 「共生社会」実現目指して

2022-05-11 02:05:50 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

《社説①》:点字毎日が創刊100年 「共生社会」実現目指して

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:点字毎日が創刊100年 「共生社会」実現目指して

 毎日新聞社が発行する日本唯一の週刊点字新聞「点字毎日」が創刊100年を迎えた。

 「点毎」の愛称で親しまれる。視覚障害者を含む記者が日々取材した記事や関係者の寄稿を掲載し、生活や社会参加、文化に関わる情報を提供してきた。

 発刊は1922年である。ラジオ放送もない時代だった。

 初代編集長の中村京太郎は「発刊の言葉」で、視覚障害者に「知識と勇気と慰安を与える」だけでなく「眠れる社会の良心を呼び覚まさん」との志を掲げた。戦時中も発行を続け、震災や感染症の流行時には困難に直面する視覚障害者の実情を伝えた。

 東日本大震災では、避難所で掲示板の文字が読めず、トイレへの移動に苦労する様子などをリポートした。新型コロナウイルス禍では「人と人との距離を取る」ことが求められる中、仕事が減ったマッサージ師の窮状を報じた。

 媒体も多様化した。「音声版」や「活字版」で当事者の家族や支援者らも点毎の記事に触れることができるようになった。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年05月11日  02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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《社説②》:韓国新政権と日本 関係修復し難局に対処を

2022-05-11 02:05:40 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

《社説②》:韓国新政権と日本 関係修復し難局に対処を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:韓国新政権と日本 関係修復し難局に対処を

 冷え切った日韓関係を修復する出発点としたい。

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が就任した。岸田文雄首相の親書を携えて訪韓した林芳正外相に「関係改善へ向けて協力していきたい」と語った。

 安全保障を重視する保守派政権だ。昨秋の岸田政権発足と併せ、両国とも新しい体制となった。「国交正常化以降で最悪」となった近年の日韓関係の局面打開を図る好機である。

 新政権外相候補の朴振(パクチン)氏は林氏との会談で、ロシアに侵攻されたウクライナへの支援で協調する考えを示した。日韓が足並みをそろえて人道支援や対露制裁などに取り組むことは意義がある。

 両国を取り巻く環境はかつてなく厳しい。

 ウクライナ侵攻で国際秩序が大きく揺らぎ、台湾への威嚇を続ける中国の動向への警戒心も高まっている。北朝鮮は、尹氏の就任式前にミサイル発射を繰り返した。

 地域の平和と安定を図るためには、日韓を含む民主主義国が結束を強める必要がある。

 バイデン米大統領は今月下旬に日韓を歴訪し、東京で日米とオーストラリア、インドによる4カ国(クアッド)首脳会議に出席する。日米韓の連携を立て直す契機にしなければならない。

 尹氏は選挙中から対日関係を改善する必要性を説いてきた。だが、植民地支配という過去を持つ両国関係のかじ取りは難しい。世論にも目配りした外交が求められる。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年05月11日  02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【余禄】:「点字は盲人を暗黒から解放しました…

2022-05-11 02:05:30 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【余禄】:「点字は盲人を暗黒から解放しました…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:「点字は盲人を暗黒から解放しました…

 「点字は盲人を暗黒から解放しました。日本の盲人は『点字毎日』で自らの言論を得ました」。「奇跡の人」ヘレン・ケラーさんの言葉である。1955年6月、3度目の訪日で小紙の大阪本社にある「点字毎日」の編集長に語ったという

 ▲ナポレオン軍の将校が考案した点字をパリの盲学校の生徒が改良し、6点式の点字が誕生したのが約200年前。日本では20世紀初頭に公認された。日本唯一の週刊点字新聞である「点字毎日」が創刊されたのが1922年5月11日だった

 ▲大正デモクラシーの時代。普選運動の一環として視覚障害者から点字投票を求める運動が起き、「点字毎日」も後押しした。28年の第1回普通選挙で世界初の点字投票が実施されたことはあまり知られていない歴史である

 ▲採算性を疑問視する声もあった媒体が100年の節目を迎えられたのは読者や関係者の支持ゆえだろう。小紙の点字版ではなく、視覚障害者を含む記者が独自取材し、ニーズに応える情報発信に努めている

 ▲最新号ではウクライナ情勢の理解のため、新潟大教授が無料配布している「触地図」を紹介している。触ると都市や周辺地域の位置関係がわかる。ホームから落ちた人を検知し、運転手に知らせるシステムが開発されたという記事もある

 ▲「つまがいう だんだんつきが かけてきた わがまぶたにも げっしょくのぞう」「ゆきつもり ゆきつもどりつ まようあさ とおりがかりに てびくひとあり」。「点毎歌壇」の投稿作である。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2022年05月11日  02:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【水説】:日韓は修復できるか=古賀攻

2022-05-11 02:05:20 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

【水説】:日韓は修復できるか=古賀攻

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【水説】:日韓は修復できるか=古賀攻

  <sui-setsu>

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)・新大統領は、ソウルの自宅マンションから元国防省庁舎の新執務室へ車で通勤するそうだ。職住一体の青瓦台にこもって雲上人になっていた従来の大統領像は変わっていくだろう。

  • 尹錫悦新大統領=聯合・共同
尹錫悦新大統領=聯合・共同

 冷え切った日韓関係への姿勢にも明らかな変化が見られる。

 就任に先立ち4月24日から28日まで日本に派遣した代表団7人の中には、大阪総領事の経験を持つ金碩基(キムソッキ)・韓日議連幹事長や次期駐日大使に内定した尹徳敏(ユンドクミン)・元国立外交院長、代表的な日本通の朴喆熙(パクチョルヒ)ソウル大教授らがいた。

 前政権で任命された姜昌一(カンチャンイル)・現大使は日本中枢との面談を果たせないままなのに、7人には岸田文雄首相をはじめ外相、防衛相、経済産業相、安倍晋三元首相らが次々と会談に応じた。双方が修復を模索しているのは間違いない。、残り702文字(全文1080文字)

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  元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【水説】  2022年05月11日  02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【追跡】:バレー協会、世界と疎遠 国際大会開かれず「マイナーに」

2022-05-11 02:05:10 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【追跡】:バレー協会、世界と疎遠 国際大会開かれず「マイナーに」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【追跡】:バレー協会、世界と疎遠 国際大会開かれず「マイナーに」

 古くは「東洋の魔女」、そしてジャニーズ事務所所属のタレントを公式サポーターに起用するなどショーアップされた大会運営に、アイドル並みの人気を誇る男女の選手たち――。

東京オリンピックのバレーボール男子1次リーグ・イタリア戦でスパイクを決めて喜ぶ日本の西田有志(左)と石川祐希。日本で主要国際大会はしばらく開かれず、こんな姿は見られない=有明アリーナで2021年7月28日、佐々木順一撮影

東京オリンピックのバレーボール男子1次リーグ・イタリア戦でスパイクを決めて喜ぶ日本の西田有志(左)と石川祐希。日本で主要国際大会はしばらく開かれず、こんな姿は見られない=有明アリーナで2021年7月28日、佐々木順一撮影

 多くの人々がバレーボール日本代表に抱くイメージだろう。ところが、2024年まで国内で主要国際大会は開かれず、関係者からは「もはやマイナー競技」との声も漏れる。

 バレー界で一体、何が起こっているのか。【小林悠太】、残り2535文字(全文2721文字) 

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【クローズアップ】:尹・韓国新大統領が就任 日韓関係、友好ムード優先

2022-05-11 02:05:00 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

【クローズアップ】:尹・韓国新大統領が就任 日韓関係、友好ムード優先

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【クローズアップ】:尹・韓国新大統領が就任 日韓関係、友好ムード優先

 10日に就任した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、日米韓3カ国の連携に軸足を置き、文在寅(ムンジェイン)前政権で悪化の一途をたどった日韓関係の改善にも前向きだ。

 
<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/05/11/20220511ddm001010178000p/9.webp?1" type="image/webp" />韓国の尹大統領(右)と面会した林芳正外相=10日(外務省提供)</picture>
韓国の尹大統領(右)と面会した林芳正外相=10日(外務省提供)

 北朝鮮との対話を最優先課題に掲げて、中国への配慮も目立った前政権の外交方針からは大きく転換する。だが理念先行の感は否めず、具体的な中身はまだ見えてこない。

 「岸田文雄首相が親書を送ってくれたことに感謝する。両国関係の改善に向けて共に努力していくことを期待している」、残り2815文字(全文3031文字)

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《社説①》:ウクライナ侵攻 プーチン氏の演説 蛮行の正当化はできない

2022-05-11 02:04:50 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

《社説①》:ウクライナ侵攻 プーチン氏の演説 蛮行の正当化はできない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:ウクライナ侵攻 プーチン氏の演説 蛮行の正当化はできない

 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、第二次世界大戦での対ナチス・ドイツ戦勝を記念する式典がモスクワで開かれた。

 式典でプーチン露大統領は、「北大西洋条約機構(NATO)が(ウクライナ東部)ドンバスや(南部)クリミアで軍事作戦を準備していた。国境近くに大きな脅威があった。唯一の正しい選択肢だった」と侵攻を正当化した。

 さらに、昨年12月、NATOをこれ以上東方に拡大しないことを柱とした安全保障の新たな提案を、欧米側に示したことに触れ、「すべて無駄だった」と、侵攻の原因を作ったのは欧米側だと責任を転嫁した。

 ウクライナ侵攻を「ネオナチとの衝突」と主張し、戦地のロシア兵は「ナチスが復活しないように祖国の未来のために戦っている」と強調した。

 ソ連は1941年にナチスの侵攻を受け、対独戦で多大な犠牲を出した。また、ソ連崩壊後にNATOが東方に拡大したのも事実である。

 ◆ゆがんだ歴史観を主張

 ただ、そうした過去の経緯を持ち出して、現在の蛮行を正当化することはできない。プーチン氏の主張は、ゆがんだ歴史観に基づいている。

 欧州で大戦が終結したこの日は本来、ナチスと戦ったソ連や米英仏など連合国が共に戦没者を追悼し、平和を誓う日だ。

 だが、ウクライナ侵攻によって双方が敵対者として記念日を迎えるという異常事態になった。欧米とロシアの歴史認識が、あまりに懸け離れてしまった現状を示している。 

 プーチン氏の演説に先立ち、主要7カ国(G7)は首脳会談を開いた。声明で、ロシアの軍事行動について、「いわれなき侵略戦争」であり、「ロシア国民の(第二次大戦での)歴史的犠牲を辱めている」と非難した。

 第二次大戦の反省から、ソ連を含む国際社会は国連を中心とする戦後秩序を作った。独立国の主権を尊重し、国家間の対立は話し合いで解決すると決めた。

 プーチン氏は侵攻について「時宜にかなった正しい決定だった」と強弁した。しかし、その後の作戦が計画通りに進んでいないのは明らかだ。

 記念日の演説でプーチン氏は具体的な戦果を示せなかった。友好国ベラルーシのルカシェンコ大統領でさえ、「作戦がこんなにも長引くとは思っていなかった」と述べているほどだ。

 懸念されるのは、プーチン氏が強気の姿勢を崩さない中、ロシア軍の攻撃が激化し、市民の犠牲がさらに増えることだ。

 ロシア軍に一時占領されたウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のブチャでは、非戦闘員の遺体が多数見つかり、虐殺が疑われている。

 市民が避難している劇場や学校など民間施設も攻撃を受けている。戦線が隣国モルドバに拡大する恐れも指摘されている。

 一方、米欧などは対戦車ミサイルや戦車、装甲車などの兵器や軍事情報をウクライナに提供し、関与を深めている。

 ◆G7は結束して対応を

 厳しい経済制裁を科すG7は、ロシア産原油の禁輸または輸入の段階的廃止に踏み込み、日本政府も足並みをそろえた。ロシアの暴挙を止めるために結束して対応するのは当然だ。

 何としても防がねばならないのは、ロシアとNATOが全面対決に至る事態だ。

 バイデン米大統領はプーチン氏について、「あの男は権力の座に居座ってはならない」と述べ、体制転換も視野に入れているとの観測を呼んだ。オースティン米国防長官も「ロシアの弱体化を望む」と述べた。

 反発を強めるプーチン氏は、米欧によるウクライナへの武器供与を非難し、「ロシアに戦略的脅威を与えようとするなら電光石火の対応を取る」と語り、核兵器使用の可能性さえ示唆した。脅しであったとしても、到底許されない発言である。

 「われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救う」。憲章に記されている国連の創設目的である。

 プーチン氏はこの精神を無にしてはならない。今すぐ無謀な攻撃をやめるべきだ。このままではロシアの威信を損なうだけだ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年05月10日  02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【余禄】:「ああ、俺はつらいよ…

2022-05-11 02:04:40 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【余禄】:「ああ、俺はつらいよ…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:「ああ、俺はつらいよ…

  「ああ、俺はつらいよ/生みの国に住みながら/いつまでもこの圧制と/つらい運命の中で/一生を終わるのか?」「ロシアはもうあまりにひどい/こんなのはもうまっぴらだ!」。1825年末、帝政ロシアに反旗を翻して鎮圧された若き貴族が残した詩の一節である

 ▲反乱の参加者はロシア語の12月(デカブリ)から「デカブリスト」と呼ばれた。ナポレオンのモスクワ遠征を退け、仏軍を追ってパリに入城した青年将校たち。「祖国戦争」の勝利にもかかわらず、豊かな西欧との格差を実感して敗北感を覚えたとされる

 ▲当時の皇帝を意識していたのがソ連の独裁者スターリンである。ナチス・ドイツとの戦いは「大祖国戦争」と名付けられた。一方で欧州から帰還した将兵は「デカブリスト化」を警戒され、多くが収容所に送られた

 ▲プーチン露大統領が対独戦勝利の式典で、ウクライナ侵攻を「ネオナチとの衝突」などと正当化した。愛国心に訴える狙いだろうが、独善的というほかない。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアこそナチスの残虐性を再現していると批判した

 ▲プーチン政権下、スターリンについても戦争を勝利に導いた功績を強調する再評価が進む。圧政を記憶するウクライナや東欧諸国との歴史認識の隔たりが広がっている

 ▲軍事パレードにはプーチン氏への忠誠を誓わせる狙いもあるのだろう。だが、ロシアの外では全く通用しない「戦争の正義」である。それに気づく「21世紀のデカブリスト」は出ないものか。

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