路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【ゴジラ】:佐賀の観光大使に 県の形そっくり、魅力発信

2024-12-28 08:16:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【ゴジラ】:佐賀の観光大使に 県の形そっくり、魅力発信

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ゴジラ】:佐賀の観光大使に 県の形そっくり、魅力発信 

 11月に生誕70年を迎えた特撮怪獣映画「ゴジラ」を、佐賀県が観光大使に迎えた。県の形が横倒しにしたゴジラのシルエットに似ていることが発端で生まれた企画という。特撮怪獣にちなんだアートやパネルなどが県内各地に出現、県の魅力発信に一役買っている。

佐賀県嬉野市の岩屋川内ダムの壁面に描かれた「ゴジラ」=22日、佐賀県嬉野市(TM & ⓒ TOHO CO., LTD.)

 11月下旬、高さ約60メートルの岩屋川内ダム(同県嬉野市)壁面に巨大なゴジラが出現した。描かれたゴジラは、ドイツの清掃機器メーカー「ケルヒャー」が制作。

 高圧洗浄機で壁についた約半世紀分の汚れを落とし、白と黒のコントラストで浮かび上がらせた。県によると、2025年1月下旬までが見頃という。

 今年11月下旬、岩屋川内ダムを訪れた長崎県大村市の前本三男さん(70)は「口元と目元、手の迫力がすごいね。ダムに洗浄機で描くという発想がいい」と話した。

 また、県庁の展望ホールにも巨大ゴジラが出現。窓に印刷したシートを貼り付け、襲い来る怪獣を演出している。観光客に好評という。

 民間シンクタンクが発表した24年の魅力度ランキングで佐賀県は最下位に沈んだが、県の担当者は「ゴジラと形が似ているのは佐賀県にしかない唯一無二のファクト」と期待を寄せた。

 元稿:サンケイスポーツ新聞社 サンスポ 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・佐賀県が、11月に生誕70年を迎えた特撮怪獣映画「ゴジラ」を、観光大使に迎えた】  2024年11月27日  15:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【恐竜王国・福井】:JR福井駅に、さらに恐竜…大型肉食「スコミムス」が登場 全長10メートル、高さ4メートル 9月末に完成予定

2024-12-28 08:15:30 | 【生物学・特定外来生物法・動物生態系・終生飼養・環境税・花粉症】

【恐竜王国・福井】:JR福井駅に、さらに恐竜…大型肉食「スコミムス」が登場 全長10メートル、高さ4メートル 9月末に完成予定

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【恐竜王国・福井】:JR福井駅に、さらに恐竜…大型肉食「スコミムス」が登場 全長10メートル、高さ4メートル 9月末に完成予定 

 福井県福井市の福井駅西口で9月18日未明、ワニのような頭をもつ大型肉食恐竜「スコミムス」のロボットの設置作業が始まった。脚や上半身のパーツが組み上がると、全長10メートル、高さ4メートルの威容が現れた。今月末に完成予定。

恐竜ロボット「スコミムス」の設置作業=9月18日午前3時35分ごろ、福井県福井市中央1丁目の福井駅西口広場

 スコミムスは当初、3月の北陸新幹線県内開業に合わせて設置する予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で欧州からの部品調達が滞るなど、制作が遅れていた。これで同駅周辺のロボットやモニュメントは計23体となり、県と市が進めてきた「恐竜エリア拡大プロジェクト」が完了する。

 設置は午前0時半ごろから始まり、スコミムスを制作した「ココロ」(本社東京都)の社員ら約10人が作業に当たった。都内の工場から大型トラックで運んできたパーツをクレーンで土台に移した後、パーツ同士を接合させる作業を同5時ごろまで続けた。今後、パーツのつなぎ目を整える作業や土台の装飾などを進める。完成すれば頭や口が動くほか、鳴き声を上げる。整備費は約1億円。

 ■⇒恐竜3Dホログラムディスプレーが福井駅に登場

 県の担当者は、10~12月に北陸3県で展開される大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に間に合わせたとし「来県した観光客を多様な恐竜コンテンツでもてなし、駅前周遊につなげたい」と期待を寄せた。

 ■⇒「スコミムス」設置作業の写真をもっと見る

 ■福井駅周辺恐竜エリアポータルサイト

 元稿:福井新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・JP福井駅・西口で9月18日未明、ワニのような頭をもつ大型肉食恐竜「スコミムス」のロボットの設置作業が始まった】  2024年09月19日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【福井県立大学】:国内初の“珍”新学部新設を発表、X興味津々「人気になりそう」「私なら目指す」

2024-12-28 08:15:00 | 【大学「国公立・私学・大学院・医学系・工学部系」、大学ファンド=優秀な研究成果】

【福井県立大学】:国内初の“珍”新学部新設を発表、X興味津々「人気になりそう」「私なら目指す」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【福井県立大学】:国内初の“珍”新学部新設を発表、X興味津々「人気になりそう」「私なら目指す」 

 福井県立大恐竜学部の公式X(旧ツイッター)が30日、更新。来年25年4月から国内初の学部が新設されると報告した。

 「国内初、『恐竜学部』誕生」と恐竜の絵文字を添えて書き出し「ようやく仮称がとれました」とつづった。

 公式Xでは、同大が発表した令和7年度(2025年度)入学者選抜要項を掲載。要項によると一般選抜の前期後期や学校推薦型選抜や外国人留学生らが対象の特別選抜など多岐にわたる。理念、目的については「恐竜学部は、福井県で蓄積された恐竜研究をさらに発展させ、地質学を含めた地球科学分野の教育・研究活動を通じ、現代社会の地球科学諸問題に対応するため、幅広い教養と地球科学に関する知識・技術を持ち、多様な局面において協働的および自主的に課題を探求・解決できる人材を育成するとともに、学術情報を地域社会へ積極的に開放することを目的とする」と記している。入学定員は約30名だという。

福井県立大恐竜学部の公式X(旧ツイッター)から

 また、公式Xによると、今月28日に「大学設置・学校法人審議会より、福井県立大学恐竜学部恐竜・地質学科(仮称:申請中)の設置認可を『可』とする旨の答申がなされました」と明かしている。

 「恐竜学部」の新設にXでは「人気になりそう かっこいいなあ」「モンゴルに行ったりしそう」「いいですね! もし私が中学生、高校生だったら絶対目指してるなぁ」「どんな学問領域になるんだろう。生物、気象、地学…あとなんだ、なんか色々ありそうやけど、利活用先として遺伝子とか医学とかプロダクトデザインとか?」などの興味津々のコメントが寄せられていた。

 福井県内の観光名所として「福井県立恐竜博物館」が有名。福井県勝山市村岡町の長尾山総合公園内にある、恐竜を主たるテーマとした自然史博物館。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・福井県立大・恐竜学部の公式X(旧ツイッター)が30日、更新】  2024年08月30日  18:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.27】:委員会に遅刻も…立民若手議員の自然体にやきもき

2024-12-28 07:40:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・12.27】:委員会に遅刻も…立民若手議員の自然体にやきもき

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.27】:委員会に遅刻も…立民若手議員の自然体にやきもき

 ★24日に閉会した第216臨時国会。石破内閣が発足したものの少数与党となり補正予算などを編成、可決させた。メディアは与党過半数割れの状況下で終始野党ペースだったと大くくりの評価だが、本当にそうだったか。首相・石破茂は低姿勢に「熟議」の国会を標榜(ひょうぼう)したものの実態は大きくかけ離れたものになった。ことに総選挙で躍進したはずの立憲民主党に勢いが見えず、政局をリードすることもなかった。党代表・野田佳彦が衆院予算委員長・安住淳など常任委員長にベテランを配して万全を期したはずだが、どうにも勢いがない。

 ★彼らは09年の民主党政権を経験しており、政権維持の難しさを体験したのみならず、当時の野党自民党は徹底的に民主党政権をすべての委員会で重箱の隅をつつく質問を繰り返し、民主党が選挙で国民に示したマニフェストの実現性などを攻撃していたことを思うと、今国会の立憲の若手の所作がぬるくて見ていられない。委員会に遅刻してくるなど与野党のベテランから見たら考えられないことだ。「昔は首相経験者の方が部会でも委員会でも10分前には着席していたものだ」(自民党ベテラン議員)。ところが最近は与野党の若手もルーズ。「野党筆頭理事が怒るなど自民党への揺さぶり方はあるはず。政権を取りに行くということに立憲の中堅・若手は本気ではないのかと心配になる」という。

 ★立憲の若手議員が言う。「そんな与野党対決で角突き合わせているのは昔の政治。今はもう少し世代的に近い与野党の議員は感覚も近い。勉強会なども自然発生的に生まれている」とあくまで自然体だ。「そういうところを見ていると超党派の議連を作りたがったり、自民党にすり寄っている感じ。だが目標があって、そこに向かって進むという党代表や執行部の決意があればもう少しピリッとするんじゃないか」と立憲ベテラン議員はやきもきする。自民党と違う野党政権を作ろうという機運がないのも不思議。政権時代のあまたのエピソードを若手に聞かせるところから立憲はやり始めよ。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月27日  07:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない

2024-12-28 07:40:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない 

 ★「何としてでも幕引きを図りたい」。自民党で裏ガネで処分を受けた議員を中心に、衆院選でかろうじて再選された者、来夏の参院選を念頭に駆け込むように政倫審出席を決めた参院議員の思いだ。衆院政倫審ではいずれも旧安倍派の元防衛相・稲田朋美が「派閥の決定に従ってきただけ」、元政調会長・萩生田光一は「2004年に当時の派閥事務局長から、パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバックを政治資金収支報告書に記載しないよう、事務所スタッフが指示を受けた」と説明。一方、04年に初当選した元文科相・柴山昌彦も政倫審に出席し、14年ごろに不記載を指示されたとした。

 ★派閥の指示だったと会計責任者の指示を強くにおわせ政治の背景と責任を回避し、誰かをかばう模様は見苦しい。いつからキックバックが始まったのかは議員によって説明がまちまちで、責任者が見当たらない。また「違法とも思わなかった」「知らなかった」「秘書に任せていた」など国民から選ばれた政治家として法律にも暗く疑問も感じず、人任せ。身ぎれいにしようという努力も見られない。この程度の国会議員が派閥にうようよいたと思うだけで、安倍派とはいったい何だったのか。錬金術のグループかと疑いたくなる。

 ★今ではすっかり忘れられているが安倍派のトップ元首相・安倍晋三が「桜を見る会」という公式行事の前夜、前夜祭として会費1人5000円で13年から都内のホテルで「安倍晋三後援会」の主催で開かれており、15~19年の5年間で、総額約2300万円をホテル側に支払った。またサントリーホールディングスが17~19年、計400本近い酒類を無償で提供していたことが発覚。「違法な企業献金」とも言われた。東京地検特捜部は安倍への事情聴取までで追い込めなかった。その後にこの裏ガネ発覚につながる。ところが旧安倍派議員たちはいずれも安倍の名を「安倍に相談した」とか「安倍はこの裏ガネをやめさせた」など裏ガネ問題では安倍の美談ばかり。検証が不能なら裏ガネ問題は自民党がみそぎや説明責任は果たしたといえども国民が忘れることはない。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月26日  07:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.25】:自らの首しめる石破茂の知ったかぶり 来年もこの調子だとすぐ危険水域

2024-12-28 07:40:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.25】:自らの首しめる石破茂の知ったかぶり 来年もこの調子だとすぐ危険水域

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.25】:自らの首しめる石破茂の知ったかぶり 来年もこの調子だとすぐ危険水域 

 ★5日の衆院予算委員会でのこと。立憲民主党代表・野田佳彦が、1994年成立の政治改革関連法について「企業・団体献金については廃止の方向で改正が行われた」と質問した。すると首相・石破茂は「94年の政党助成法成立時に政党助成金(政党交付金)を導入する代わりに、企業・団体献金は廃止の方向となったというようなことは、それがコンセンサスだったと私は全く記憶しておりません。(廃止の方向だった)そういう事実は実際にございません」「当時、公的助成が入ったので企業・団体献金がなくなるという意識を持った者は少なくとも自由民主党にはいなかったと思っています」と答弁した。

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 ★これに対して当時の首相・細川護熙(日本新党)はJNNのインタビューに答え「誰が考えてもそれは二重取りになるわけですから企業献金が正当化されるような石破総理の言いぶりというのは、やっぱりちょっと私は大いに気になりますね」と振りかえる。また自民党には1人もいなかったと断じた石破に対して、当時の自民党総裁・河野洋平は23日、超党派選挙制度抜本改革議連で講演。議連は非公開だったが会合後、議連幹事長・福島伸享(有志の会)が河野の発言を披歴した。「企業・団体献金をやらないために政党交付金を導入した。(当時の)細川首相もそう思っていた」「その時に石破さんは(離党して)自民党にいなかったはずだから、分からないのだろう」と当時、自民党を離党し細川連立政権内の新生党に移っていたと解説した。これに関して24日、自民党幹事長・森山裕は「論評することは控えたい」とコメントしなかった。

 ★いくらみんなが飲んでいる時に勉強が好きで本を読んでいても、30年前で多くの議員の記憶に残っている上に、当事者2人が違うと言っており、国民も同様の感覚でいたものを否定するには石破の発言は不用意すぎる。まして予算委員会での発言だ。議事録にも残る。自民党ベテランは「別の言い方はあったはずだ。来年もこの調子だとすぐ危険水域だ」と心配顔だ。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月25日  07:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.24】:石破も物足りないが高市は危険すぎる 総裁選決選投票の国会議員の本音

2024-12-28 07:40:20 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・12.24】:石破も物足りないが高市は危険すぎる 総裁選決選投票の国会議員の本音

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.24】:石破も物足りないが高市は危険すぎる 総裁選決選投票の国会議員の本音 

 ★自民党総裁選挙に敗北した後、前経済安保相・高市早苗が20日発売の月刊誌で思いを語った。まず衆院選直前の石破執行部による“裏金議員”非公認問題に触れ「とんでもなくひどい話だ。自民党が自ら不記載問題を選挙の主要争点にしてしまった」「候補者だけの責任では決してない。党本部の責任も間違いなく大きい」とし「公示の6日前から報道が不記載問題一色になった。突然、非公認通知を受けた候補者が困惑する様子などが繰り返し報じられるなど、不記載の問題を選挙の争点にしてしまった」と選挙直前の判断が敗戦につながったと指摘した。

石破首相退陣! 高市新党爆誕で立憲と「大連立」へ

 

        石破首相退陣! 高市新党爆誕で立憲と「大連立」へ

 

 ★自民党閣僚経験者が言う。「簡単にひどい話というが、ひどいのは裏金を平気で隠していた議員。それを無視しておけば勝てたという理屈は昭和の政治だよ。まして高市は裏金議員と言われる旧安倍派議員ばかり応援に入った。それも報道に拍車をかけたことを忘れないでもらいたい。落選した仲間をかばう気持ちはわかるが高市の行動は党分裂の火種だ。もちろん選挙直前の執行部の非公認や重複立候補なしの処分は乱暴だった。選対委員長・小泉進次郎は選挙後さっさと辞表を出して逃げ出したし、投票日直前の非公認議員への2000万円振り込みも逆効果になったのは高市の言うとおりだ」。

 ★別のベテラン議員は「13年12月26日に当時の首相・安倍晋三の靖国神社参拝を受け、米政府は『日本の指導者が隣国との緊張を悪化させる行動をとったことに米国は失望している』『米国は首相が過去への反省と平和に対する責任の再確認を表明するか注視している』と異例の声明を出した。以降の首相は参拝をやめ、今の日韓関係に戻った矢先、総裁選で高市は首相に就任しても『適切な時期に普段通り、淡々とお参りしたい』と発言。これで党内の日米、日韓、日中関係者は高市に首相は任せられない。外交が破綻すると感じた」という。石破も物足りないが高市では危険すぎる。それが総裁選決選投票の国会議員の本音ということか。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月24日  07:42:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.21】:政治資金透明化で本末転倒なすり合わせ 与野党とも改革語る資格なし

2024-12-28 07:40:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.21】:政治資金透明化で本末転倒なすり合わせ 与野党とも改革語る資格なし

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.21】:政治資金透明化で本末転倒なすり合わせ 与野党とも改革語る資格なし 

 ★石破内閣最初の仕事であった臨時国会。首相・石破茂の初仕事はどんな評価が得られるか。補正予算、政治改革、103万円の壁。補正予算では全体的に下手に出て、各党を持ち上げながら立憲民主党には野党第1党のプライドを保たせ、国民民主党には以前と同じ手法であやした。野党がまとまらず仲の悪いところを利用しながら一本釣りで混乱を生まない手法はさすがと言わざるを得ないが、これは石破だからではなく、少数与党になった自民党の知恵の出しどころといえる。

 ★予算委員会などの答弁は今までと違い首相自らが説明に立つシーンが多くなった。石破は役人や閣僚が説明するなら自分でという思いと、自身の知識と勉強の成果をここぞとばかり披歴しているが、事と次第では言葉足らずの首相答弁が政府見解になりかねず、こちらも善しあしだ。ただ自民党総裁選挙での発言や総選挙での発言などを封印しており「わが党は強権独裁政党ではない。大勢の理解を得ながら党をまとめていくことも私の仕事だ」「党内融和を優先するつもりはないが、丁寧にやっていきたいと思っている」「言ったこと全てを実現するのは民主主義政党がやることではない」と権力にしがみつき、やりたいことや持論を封印するのは何のために5回も総裁選挙に出たのかと問いたくなる。

 ★石破は政治改革でカネの出入りの透明化を図るためデータベース化を推進したが、自民党案は政党本部、政治資金団体、国会議員政治資金団体、野党案はこれに派閥というのが加わった。本来なら今あるPDFに載っている内容をデータベース化するだけなのに、今回与野党は支出する側の政治団体の実態をデータベース化から外した。つまりPDFには書き込まれていたものがデータベース化によって消えるものが多く、裏金問題の反省による透明化だが、これでは本末転倒だ。明らかに与野党がすり合わせた様子で、両党に政治改革を語る資格はない。石破と立憲民主党代表・野田佳彦の罪は重い。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月21日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・12.28】:政府予算案 聖域なき修正、ためらうな

2024-12-28 07:00:50 | 【政策・閣議決定・予算・財政、優生訴訟・公権力の暴力他】

【社説・12.28】:政府予算案 聖域なき修正、ためらうな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.28】:政府予算案 聖域なき修正、ためらうな 

 政府は2025年度予算案を閣議決定した。一般会計は1155千億円余り。当初予算ベースで史上最大を更新し、100兆円の大台を超えるのは7年連続となる。

 夏の各省庁の概算要求の段階でも肥大化が懸念されていた。ほとんど追認した形になるが、10月の衆院選で自民党と公明党が大敗して予算編成を取り巻く政治状況は一変した。少数与党の下の予算審議はいばらの道であり、臨時国会で何とか成立させた補正予算以上の綱渡りとなろう。

 政権から見れば予算案を無傷で通すことを当然視した前年までの感覚は、もう通用しない。歳入と歳出の構造から個別政策の細部に至るまで審議を通じて点検し、見直すべきは見直すという、本来なら当然のスタイルが必要だ。

 かつてのリーマン・ショックや新型コロナウイルス禍といった非常事態でもないのにこれだけの予算規模に膨らんだのはなぜか。大きく言えば三つの要因があろう。

 高齢化の加速によって社会保障費が38兆2千億円強にまで増えたこと。「5年で43兆円」の計画で3年目を迎える防衛費が過去最大の約87千億円に膨らんだこと。さらに異次元の金融緩和から脱する「金利のある世界」も見越し、借金の返済と利払いを合わせた国債費に28兆2千億円余りを計上したことだ。

 財源難という印象がやや薄いのは、税収を過去最高の78兆4千億円以上と見積もるからだ。財源不足を補う新規国債の発行も、歳入の4分の1に当たる28兆円強と17年ぶりに30兆円を下回った。しかし物価高で消費税などの税収を押し上げた事情もある点も忘れてはならない。

 石破茂首相は「経済再生と財政健全化を両立するめりはりの利いた予算案」と自賛したが、本当だろうか。

 財政当局の査定を素通りする「聖域化」した部分も少なくないはずだ。最たるものが防衛費だろう。自衛官不足に対応して処遇と勤務環境改善に振り向けるのはいいが、専守防衛を逸脱しかねない敵基地攻撃能力の強化に巨費をつぎ込むのは見過ごせない。

 一方で国民に身近な教育では、公立学校教員の基本給に残業代の代わりに上乗せする「教職調整額」が数少ない焦点となった。文部科学省が概算要求で今の4%から13%への引き上げを求めて財務省が難色を示し、まず5%に上げて30年度までに10%へ段階的に増やすことで決着した。

 教員の残業の在り方、働き方が絡む難しい問題である。ただ財務省側が「財源確保が難しい」とした理屈はどうなのか。同じことを大盤振る舞いの他省庁の事業にまともに主張しているとは思えない。財政健全化は当然のこととしても単に削りやすいところ、弱い立場の人たちに矛先を向けるだけなら許されまい。

 参院選もにらみ、予算案が政局の駆け引きの材料となることが予想される。国民が知りたいのは暮らしの今とこれからに、どう関わるかだ。審議を通じて問題点を浮き彫りにし、与野党でためらいなく修正する姿勢を求めたい。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月28日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

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【天風録・12.28】:年内入試

2024-12-28 07:00:40 | 【大学「国公立・私学・大学院・医学系・工学部系」、大学ファンド=優秀な研究成果】

【天風録・12.28】:年内入試

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.28】:年内入試

 「受験」は春の季語である。憧れの大学を目指し、若者はこの時季、年末年始返上で勉学に打ち込むことが当たり前だった。その光景に何やら変化が起きている

 ▲12月までに合否が分かる「年内入試」の合格者が2023年度に全体の半数を超えた。春どころか、正月前に合格を手に入れ、安心したい若者が増えているのだろうか。初詣で合格祈願の絵馬を掛ける姿を見かけることも、心なしか減った気がする

 ▲大学側にも早めに入学者を確保したい思いが透ける。出生数は大学定員の約64万人に近い水準まで既に落ち込んでいる。定員割れに危機感を募らせるのは当然で、就職時に批判を集めた「青田買い」が入試でも加速しそう

 ▲東洋大が今月行った、新しい年内入試が物議を醸した。面接、小論文ではなく学力テストで事実上選考し、併願も認める。定員の35倍に当たる2万人が志願したが、文部科学省は「学力試験による選考は2月以降」と原則の徹底を求める方針という

 ▲国公立中心の一般入試はこれから本番を迎える。受験を終えた年内入試組に負けず、一般入試組も頑張ってもらいたい。双方が交じる教室で、授業を続ける高校の先生たちにもエールを送る。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年12月28日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

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【社説・12.28】:25年度予算案 平時に戻す姿勢見えない

2024-12-28 06:05:50 | 【政策・閣議決定・予算・財政、優生訴訟・公権力の暴力他】

【社説・12.28】:25年度予算案 平時に戻す姿勢見えない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.28】:25年度予算案 平時に戻す姿勢見えない 

 経済財政運営の指針、骨太方針に記された「歳出構造を平時に戻す」との政府方針はまたも空念仏に終わった。

 政府が閣議決定した2025年度の一般会計予算案は歳出(支出)総額が115兆円を超え、当初予算ベースで2年ぶりに過去最大となった。

 今月の臨時国会で、14兆円近い規模の24年度補正予算が成立したばかりだ。補正予算と25年度予算案は編成作業が重なる。一体として見れば歳出の膨張は目に余る。

 補正予算は10月の衆院選初日に石破茂首相が「前年を上回る」と表明し、規模ありきで編成したのは明らかだ。

 歳出の急拡大をもたらした新型コロナウイルス禍が収束し、エネルギー価格の急騰も落ち着きつつあるのに、平時に戻る気配はない。

 予算案総額を押し上げたのは防衛費や社会保障関係費、地方交付税交付金などだ。

 GX(グリーントランスフォーメーション)への投資推進、人工知能(AI)や半導体産業の基盤強化にも多額の予算を積んだ。物価高と人件費増も拡大要因である。

 改まったのは、新型コロナ禍対策などで一般予備費と別枠で設けた特定目的の予備費を削り、物価・賃上げ促進予備費1兆円がなくなったことぐらいだ。

 国債の利払いや償還に充てる国債費は5年連続で過去最大となった。国債残高が増えたことや、利払い費の想定金利の上昇を織り込んだ。

 歳入(収入)面では、好調な企業業績を背景に法人税、所得税、消費税がいずれも増加し、税収は過去最高となると見込む。

 これに伴い、新たな国の借金である新規国債発行額は28兆円台となり、17年ぶりに30兆円を下回った。財政健全化への一歩と受け止めたい。

 それでも財政健全化目標である国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を25年度に達成するのは困難とみられる。

 国と地方の長期債務残高は25年度末に、1330兆円に達する見通しだ。国内総生産(GDP)比は211%で、先進7カ国で突出している。財政健全化の取り組みを加速しなければならない。

 財務省幹部は政府予算案をベストと自賛するが、原案通りに成立する見通しはない。与党が衆院で過半数の議席を持たないからだ。国会での修正は必定である。

 与党が賛成を取り付けたい国民民主党は所得税の課税最低限の引き上げを、日本維新の会は高校授業料の無償化をそれぞれ求めている。

 与党が予算成立の数合わせのために野党の要求を受け入れれば、さらなる歳出拡大につながる。与野党が協議すべきは政策の妥当性だ。

 アベノミクスに批判的だった石破氏が首相就任後に変節し、財政拡張路線を続けるのは問題だ。国会で個別の予算の必要性や費用対効果を厳しくチェックしてもらいたい。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新年度予算】:九州への影響は? 設備投資活発な半導体産業支援、自衛隊施設増強も

2024-12-28 06:05:40 | 【政策・閣議決定・予算・財政、優生訴訟・公権力の暴力他】

【新年度予算】:九州への影響は? 設備投資活発な半導体産業支援、自衛隊施設増強も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新年度予算】:九州への影響は? 設備投資活発な半導体産業支援、自衛隊施設増強も

 2025年度の政府予算案では、九州でも自衛隊施設整備費に24年度当初比で5割増となる1942億円を計上するなど、防衛力の強化を加速する。

 自衛隊施設の増強は、...

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 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・財政・2025年度の政府予算案】  2024年12月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【飯塚事件】:「袴田事件の教訓はどこへ」 検察が証拠公開拒否、第2次再審請求の弁護団「あまりにも傲慢」

2024-12-28 06:05:30 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【飯塚事件】:「袴田事件の教訓はどこへ」 検察が証拠公開拒否、第2次再審請求の弁護団「あまりにも傲慢」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【飯塚事件】:「袴田事件の教訓はどこへ」 検察が証拠公開拒否、第2次再審請求の弁護団「あまりにも傲慢」

 1992年に女児2人が殺害された「飯塚事件」の第2次再審請求を巡り、検察側は27日、福岡高裁の証拠開示勧告を「ゼロ回答」で一蹴した。

 前日には最高検が、66年の静岡県一家4人殺害事件で袴田巌さんの再審無罪が確定したことを受けた検証結果を公表したばかり。

 「真相解明に必要だからと...、

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 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・裁判・1992年に女児2人が殺害された「飯塚事件」の第2次再審請求】  2024年12月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【飯塚事件】:証拠公開、検察側が拒否 「必要性ない」福岡高裁の勧告従わず

2024-12-28 06:05:20 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【飯塚事件】:証拠公開、検察側が拒否 「必要性ない」福岡高裁の勧告従わず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【飯塚事件】:証拠公開、検察側が拒否 「必要性ない」福岡高裁の勧告従わず

 1992年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」の第2次再審請求の即時抗告審で、福岡高裁が開示を勧告していた証拠について検察側は27日、女児の最後の目撃証言を巡る捜査報告書は調査した上で存在しなかったと述べ、存在を認めていた証拠の目録は「必要性、相当性がない」として開示を拒否した。弁護側が同日、明らかにした。

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 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・裁判・1992年に女児2人が殺害された「飯塚事件」の第2次再審請求】  2024年12月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・12.28】:政府予算案/国会のチェックが重みを増す

2024-12-28 06:00:50 | 【政策・閣議決定・予算・財政、優生訴訟・公権力の暴力他】

【社説・12.28】:政府予算案/国会のチェックが重みを増す

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.28】:政府予算案/国会のチェックが重みを増す 

 政府はきのう、2025年度予算案を閣議決定した。一般会計の総額は115兆5415億円と、当初予算ベースで過去最高だった23年度を上回った。税収は78兆4400億円と過去最高を更新するが、歳出を賄いきれず新たに国債(借金)を28兆6490億円発行する。国債頼みの予算膨張はもはや常態化している。

 これまでの予算審議は、衆院で過半数を占める政権与党が政府案を原案のまま成立させるのが通例だった。しかし10月の衆院選で自民、公明両党が大敗して30年ぶりの少数与党政権となり、野党の賛同なしには予算案の成立は不可能となった。

 計上された施策は現状を踏まえた内容か。根拠や効果は示されているか。国会のチェックは重みを増す。野党は厳しく見極め、政府、与党もその指摘に耳を傾ける熟議の国会を実現させなければならない。

                ◇

 予算案では08年度以来17年ぶりに新規国債発行額が30兆円を下回る。税収が8・8兆円増えたためだ。

 しかしその主因は物価高による消費税収の増加や、24年度の定額減税が終わった反動であり、財政健全化が奏功したとは言い難い。 

 歳出は24年度を2・9兆円上回るが、うち2・5兆円は国債利払い費と地方交付税交付金の増加分が占める。社会保障関係費も、物価高に伴う生活保護費の引き上げなどで38・2兆円と5千億円増える。

 金利は上昇基調にあり、これまで発行した巨額の国債の利払い費も増加が見込まれる。政策に充てられる経費が少なくなり、今後は予算編成の自由度もさらに小さくなる。

 ◆「石破色」はにじむが

 社会保障費以外の政策支出の増加は9千億円で、大半となる7498億円を防衛費が占める。

 23年度からの5年間で43兆円を確保するとの前岸田政権の方針に沿い今回は8・7兆円を計上。敵基地攻撃能力に活用する長射程ミサイル開発や自衛官の処遇改善に充てる。

 使う方は計画通りに進んでいる一方で、財源は26年度からの法人税とたばこ税の増税が決まったが、所得税は先送りになった。防衛力強化を掲げるならば、財源の確保にも力を注がねばならない。

 焦点となった教員の待遇見直しは残業代に当たる「教職調整額」を現在の基本給4%分から段階的に引き上げ、30年度に10%とする。事務作業の見直しや部活動の地域移行など働き方改革の効果も、中間段階で検証する。

 待遇の見直しは約50年ぶりだ。手当の引き上げも重要だが、教員が児童生徒にしっかり向き合える環境づくりを急ぎたい。

 限られた財源の中で、「防災」や「地方創生」を重視する石破政権のカラーもにじむ。地方創生の交付金は2千億円と24年度当初予算から倍増したほか、内閣府防災担当の予算や人員も倍増した。 

 政府が地方創生に本格的に取り組んで今年で10年になるが、地方の衰退に歯止めがかからない。投じた予算が効果的に使われていないとの指摘もある。現場の発想に自治体が耳を傾け、実現に向け国とともに支援する枠組みを整えねばならない。

 ◆野党も責任を果たせ

 少数与党下での予算審議の形を示したのは衆院選後の臨時国会だ。

 24年度補正予算案に対して、野党の立憲民主党は歳出全体を削減する一方で能登半島地震の復旧関連予算は積み増す修正案を提出し、与党は一部を受け入れた。税制改正の議論で国民民主党が掲げた「年収103万円の壁」引き上げに与党が応じたのも、補正予算の賛成に取り込む狙いが透けて見えた。

 与党は日本維新の会とも、維新が掲げる高校授業料無償化について実務者協議を重ね、来年2月中旬をめどに一定の結論を得る方針で一致している。これも、通常国会で25年度予算案が衆院採決されるタイミングをにらんだ動きと言える。

 野党の主張を与党が受け入れ、共同で政策を練り上げること自体は評価できる。

 ただ懸念されるのは来年夏の参院選もにらみ、政策が政局に利用される展開だ。必要な財源をどこに求めるかなどの議論を十分に煮詰めないまま与野党が政策合意を次々と重ねれば、ばらまきを繰り返すことになりかねない。

 財政の逼迫(ひっぱく)度が増す中、次世代の負担をできる限り減らしながら環境の変化に応じた施策を練り上げる。その責任を果たすのは政府、与党だけではないことを、野党は直視する必要がある。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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